組体操といえば、全国で多発している事故を思い浮かべる方も少なくはないかもしれません。

 

スポーツ庁により、調査がなされました。

 

日本スポーツ振興センターのデータを分析した結果、組体操の練習中に起こる事故は大小合わせると年間8000件以上に及んでいることがわかりました。

 


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また、過去46年間にその事故がもとで9人が死亡、92人に障害が残るという結果が出ていました。

 

例えば2014年度の調査では、全国の小学校、中学校、高等学校における組体操中の事故は8592件でした。

 

そのうち大人数で行う「タワー」で1241件、「ピラミッド」で1133件に及んでいました。

 

また、子供の位置も高低を問わず発生しており、少人数の倒立や肩車などでも合わせて400件以上骨折事故が起こっています。

 

ですが、そのような事故が起こっていても文科省では一律禁止を行っていません。

 

大阪市で初の自治体による禁止令が出され、2017年度から事故の多いピラミッドやタワーを禁止しています。

 

しかしながら、運動会の花形ともいえる組体操自体を禁止するというのは難しいことでしょう。

 

そこで今回は、少人数で行える組体操や大人数でも安全に行えるものについてご紹介します。

 

 

組体操の技を大まかに分類するとどうなる?

 

 

組体操は、その構成人数によって大まかに分けることができます。

 

では技ごとにイラストとともにご紹介します。

 

一人技

 

『肩倒立』はあおむけになり、手で腰を支えて背中と床が直角になるよう足をピンと持ち上げる技です。

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(画像引用:ヨガポーズ大百科「http://www.fitness-japan.com/yoga/yoga-pose/yoga-pose17.html」)

 

視線は足先に向けることがコツです。

 

『ブリッジ』は組体操以外でもやったことがあるという方は多いのではないでしょうか。

足と手をなるべく近づけるようにすることによって、きれいな形になります。

 

『V字バランス』はお尻をついて座った状態で、手を後ろにつき、足がV字型になるようにピンと伸ばした体勢です。

ソース画像を表示

(画像引用:組体操の技一覧集「https://7dwm.com/event/組体操の技一覧集%ef%bc%812人3人4人5人6人大人数やピラミ」)

 

腰や脇が直角になるようにすることがポイントです。

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『一人トンボ』はバランス感覚が重要な技です。

三人で行うことにより扇になる形です。

 

二人技

 

『二人トンボ』はトンボを二人で行ったものです。

(画像引用:組体操の技一覧集「https://7dwm.com/event/組体操の技一覧集%ef%bc%812人3人4人5人6人大人数やピラミ」)

 

二人の足裏を合わせ、顔が正面を向くようにすることがコツです。

 

『補助倒立』は1人で行う倒立に対し、もう1人がその補助をすることです。

倒立する人は、相手を信用して足をけり上げます。

 

補助を行う人は必ず足をつかんであげましょう。

 

幼稚園児や保育園児など低年齢の園児や小学校低学年の児童が行う場合は、補助を2人に増やし3人で行うとよいかもしれません。

 

『肩車』は、上下にいる人が手を広げるポーズできめることが多いです。


(画像引用:組体操の技一覧集「https://7dwm.com/event/組体操の技一覧集%ef%bc%812人3人4人5人6人大人数やピラミ」)

 

上にいる人は、下の人の背中に足を回し、バランスをうまくとる必要があります。

 

『サボテン』は、上に乗る人を下の人が支えます。

最近では、これにひねりを加えた『ひねりサボテン』という技もあります。

 

三人技

 

三人技の代表として『扇』が挙げられます。

もちろん、5人、7人と人数が増えると華やかな扇になりますが、それとともに危険も増します。

 

大阪市では禁止になりましたが『タワー』も代表的な技の1つです。

土台となる2人は肩の高さが同じになるように立ち、頭を下げないようにします。

 

上に乗る人は、下の人の首の付け根あたりに足をのせます。

 

『飛行機』も3人で行う組体操の技です。

 


(画像引用:一人で組体操「http://portal.nifty.com/2008/09/27/a/」)

 

土台となる2人の間があまり開きすぎないように気をつけながら、後ろの人は上に乗る人の膝を持ち支えます。

 

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上の人は体が水平になるようにします。

 

四人技

 

基本的に四人で行う技は少ないようです。

 

主に二人技の組み合わせであったり、補助に回ったりという形で安全策のためにとられることが多いです。

 

五人技

 

5人で行う技は、『扇』や『山』の派生があります。

 

扇は人数を増やし、横に広くなった形です。

 

山は、下段になる人と上段になる人を交互に並べた形になります。

 

 

大人数でも事故が起きないピラミッドの安全な組み方

 

 

組体操の中でも、特にピラミッドは事故が起こりやすいです。

 

ピラミッドは高さが高くなるほど迫力が増し、壮大なものとして目に映りやすいです。

 

そのため、昨年度よりも高いものを、もっと人数を増やして華やかにという名目でどんどんと高くなっていきました。

 

人数が増えるとたしかに見た目には華やかになりますが、その分事故が起こりやすく、事故が起きたときにより重大なものとなりやすくなります。

 

そのため、最近では安全策として俵型のピラミッドから立体型のピラミッドへと移行しています。


(画像引用:Yahoo!ニュース「https://news.yahoo.co.jp/byline/ryouchida/20160228-00054847/」)

 

従来の俵型ピラミッドは、ピラミッドを構成する生徒がすべて横並びになって構成されていました。

 

その分、上に乗った人の重さはダイレクトに下段にいる人に伝わることになります。

 

ですが、立体型のピラミッドにすることにより、上部の人の重みはイラストの通り立体上になっているのですべてが下段の人のみにかかるわけではありません。

 

重さが分散しやすくなる分、下段の人が崩れにくくなり、重大な事故を防止することができます。

 

 

扇などの盛り上がるアイテムは?

 

 

一般的にはアイテムを用いずに、体のみで行うことの多い組体操ですが、一部ではアイテムを取り入れることにより盛り上がりを演出する場合があります。

 

垂れ幕などはもちろん、多くの子供が並ぶ扇などでは、おそろいのシャツなどの背中に文字を書き、正しく並ぶことによりメッセージなどが浮かび上がり、盛り上がりを見せることがあります。

 

その他音の出るアイテムなどを使うこともありますが、安全性を考慮するとやはり手がふさがるものは避け、おそろいのシャツなどで演出するほうがよいでしょう。

 

 

事故が起きないための安全予防対策や注意点とは?

 

 

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一番の事故防止はもちろん組体操そのものを取りやめにすることです。

 

組体操がなければ子供が成長しないというわけでもありませんし、実際に組体操そのものは教育要綱にありませんので禁止にしている自治体もあります。

 

ですが、様々な理由から組体操を廃止にできないという場合もあります。

 

その場合はどのような点について対策・注意をしておけばよいでしょうか。

 

注意喚起を行う

 

あらかじめ、子供たちに対して注意喚起をしておくことが必要です。

 

重大な事故が起こった場合、それはニュースで取り上げられ知っているという子供も少なくはないでしょう。

 

ですが、事故にはハインリッヒの法則という労働災害の経験則を当てはめることができます。

 

これは、端的に説明すれば1つの重大な事故の背景には、29もの軽微な事故があり、さらにその背景に300ものヒヤリハット(不注意等の異常)が存在するというものです。

 

ですので、実態をきちんと子供に伝えましょう。

 

危険な技を避ける

 

例えばピラミッドやタワーなど高さが出る大人数の組体操は、それだけ事故が重大になりやすいです。

 

そのため、これらの危険な技はできるだけ避けたほうがよいでしょう。

 

技の難易度を下げる

 

もしピラミッドやタワーをせざるを得ないという時は、難易度そのものを下げます。

 

人数を減らす、高さではなく広さをメインとするなど技の難易度を下げるだけでも事故の起こる確率や重大な事故につながる危険を減らすことができます。

 

入念なストレッチ、準備体操をする

 

体が固まったままですと、事故が起こったときに骨折などの重大な怪我を負いやすくなります。

 

そのため、練習だからと言って手を抜かずにいつもより入念にストレッチなどを行いましょう。

 

集中させる

 

園児や児童、生徒の人数が多くなると、その分言い方は悪いですが不真面目に取り組む人数も増えてしまいます。

 

もともと運動が嫌いな子供はもちろん、同じことを何度も繰り返し行う練習で飽きてきたなど集中がかけるとどんな人でも怪我をしやすくなります。

 

そのため、簡単な技だからといって手を抜かず、最初から最後まで集中して取り組むように気を配りましょう。

 

もし集中が切れていると感じたら、小休止をはさむことも大切です。

 

何よりも大切なのは時間いっぱい練習するということよりも、安全に練習を行うことです。

 

早いうちから練習を始める

 

組体操は長期的なスパンをもって練習を行うほうが事故の確率を下げることができます。

 

具体的には一度にいくつもの技を練習するのではなく、一つの技が完成したら次の技へという長い目で見た練習方法です。

 

また、競技に参加する学年だけでなく、その下の学年に補助に当たってもらうなど、前年度から組体操を見る機会を与えてやることにより、自分たちが組体操を行うときの指標にもつながります。

 

 

まとめ

 

 

組体操はたしかに事故も多いですが、運動会の花形ともいえる競技の1つです。

 

場合によっては取りやめにしたほうがよいかもしれませんが、中止できない場合は十分に安全対策を行ったうえで取り組むようにしましょう。

 

軽微な事故が起こった際もなぜ起こったのかを明確にし、次回以降事故が起こらないように努めることも大切です。

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