学生時代、授業中に一回たりとも居眠りをしたことがない、という人はどのくらいいるのでしょうか?例えば数学の授業。あんなのただの呪文にしか聞こえてこないという人も少なくはないでしょう。
授業中に寝るとしたら、もう机でうたた寝するしかないですよね。まさかこの記事を読んでいる人の中に、布団と枕を持ってきて床や机の上に敷いて寝たことがある、という強者もいるのでしょうか?
そして、うたた寝をしたことがある人ならほとんどが経験しているはずのものがあります。そうですね、首を寝違えたような痛みです。また、中には空気が溜まりゲップが出てしまったという方もいることでしょう。
そこで今回は、机でどうしても寝てしまいそうな状況の時に役に立つ雑学をご紹介します。ゲップを防ぐためのコツも紹介しますので、併せて参考にしてみてはいかがでしょうか。
机でうつ伏せで寝るコツは?デメリットはある?
まず、机でうつ伏せに寝るというのはどういう時でしょう。先程もあげた、授業中などの居眠りというのはその最たる例かもしれません。
また、最近はシエスタタイム、つまり昼寝時間を挟むことにより、その後の作業が効率化するとも言われています。ですので、学校であれど職場であれど、昼休み終了間際にうつ伏せで寝るという人も少なからずいることでしょう。
頭を上げたまま寝るのは危険?
あなたはどのようにして机でうつ伏せ寝をしていますか?よくあるのは、腕組みをし、その腕を枕替わりに頭を乗せるというものではないでしょうか。
もちろん、居眠りなど偶発的に起こってしまった机での眠りは、頭を机につけず船をこぐようにすることが多いかもしれませんね。
ですが、その場でうつ伏せ寝が許可されているのであれば、このように頭を浮かして眠ることはやめた方が無難です。
なぜならその姿勢はかなり危険だからです。
もともと人間の体は立った状態で背骨がS字カーブを描いているのが理想と言われています。つまり、座った時点でその状態は崩れています。
大抵の人は座った状態で眠ると頭が前に下がっていますよね。頭の重さは大人で約5kgほどあります。そんな重たいものを首だけで支えなくてはなりませんが、頭が前に下がると重心がずれ首への負担が大きくなります。
さらに姿勢が崩れ、背中から崩れるように倒れて眠る人をみたことはありませんか?電車の中で疲れている人がこのような姿勢をとっていることがあります。
こうなると負担がかかるのは首だけではなく背骨にも及びます。首の凝りだけでなく、背中や腰が痛くなることも考えられますね。
反対に、首が後ろに傾き天井を見上げるような姿勢で眠ることもあるでしょう。これも、自然な体勢ではないため首に負荷をかけることになります。
このように、首に負担がかかる姿勢をとるよりはまだうつ伏せ寝の方が安全でしょう。
その時は必ず頭を支えれるものを用意しておくことをおすすめします。
1番手軽なのは、やはり自分の腕枕ではないでしょうか。何も用意していなくてもその場で眠り始めることができます。
ですが、長時間眠ってしまうと腕の神経が圧迫され、痺れを感じることもあります。
その次に思いつくのは、本やノートなどで高さを確保した枕かもしれませんね。たしかに、これだと腕が痺れることはありません。ですが、そのまま寝たのでは万が一よだれが垂れた時に危険ですので、ハンカチなどを敷いておきましょう。
うつ伏せ寝用枕
思いきって机用の枕を買う、というのも一つの手かもしれませんね。最初から寝る準備をしておくのです。いくつか手頃な机用枕を紹介します。
①聞こえる ごろ寝まくら
(出典:Amazon)
高さ18cm×幅18cm×奥行18cm程度のこの枕は、山善が販売しているもので、適度な固さにより枕が潰れず、音を遮断することはありません。
ブラウンとホワイトの2色展開で、その場のレイアウトも崩さず手軽に置いておくことができます。お値段も2000円ほどですので、気軽に買うことができます。
②OSTRICH PILLOW
(出典:Amazon)
こちらは究極の机でうつ伏せ寝用の枕ではないでしょうか。少し奇抜なデザインですが、机が傾いていたとしても眠るのに最適な形に整います。また、横の穴に腕を入れることだってできます。
もしもオフィスの椅子に十分な背もたれがあるのなら、これをヘッドレストの位置に置いて眠ると快適さは間違いありませんね。
ただ、少しお値段は張ってしまいます。1万円以上してしまうので、少し買うのに躊躇してしまう人もいることでしょう。
ですが、この枕の快適さを残したまま大きさを小さくし、買いやすい値段でうられているミニサイズなどもあります。
ブルーとミッドナイトグレーの2色展開枕、懐に余裕がある方は試してみてもよいのではないでしょうか。
うつ伏せ寝のデメリットとは
じゃあ机でのうつぶせ寝っていいことばかりなんだ、いっぱい寝ようと思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。やはり、うつ伏せ寝にはリスクもあります。
まず、あなたはうつ伏せ寝をしている時に、目の部分に腕を置いていませんか?これはかなり危険です。目に外側から圧力がかかり、眼圧が高くなってしまいます。
眼圧が高くなると緑内障になる危険性が高まります。緑内障は視野が狭まり、やがて見えなくなることもありますので、注意が必要です。
また、緑内障までいかなくとも強度の近視になることがありますので、目に圧力をかけない方がよいです。
そして、消化機能にとってもあまり昼寝自体はよくありません。眠ることにより胃の消化機能が一時的に低下し、腹部の膨満感などを引き起こすことがあります。
また同じく脳への血流が悪くなることも覚えておいた方がよいかも知れません。そもそも眠ることにより、脳への血流は少なくなります。さらに加えて食後は消化のため消化器官に優先的に血液を送るのです。
つまり食後の昼寝による脳への血流量は、眠ること+消化することにより格段に減ります。そのため目眩や痺れが生じることもあります。
さらに呼吸状態もよくはありません。身体が普段に比べて極端な姿勢であるため、肺の広がりが阻害されます。
その後の起きたあとのことも考えると、食後の昼寝は15〜20分くらいにしておく方がよいでしょう。
寝ゲップを予防するためには?
きもちよく昼寝から目覚めたあと。なにやら胃というか胸のあたりがむずむずすることはありませんか?そのまま口から空気が漏れ…つまりゲップが出てしまうことって経験ある方はいることでしょう。
なぜゲップが出てしまうのか
まず、なぜゲップが出るのかと言うと、私たちは食物を食べる時に一緒に空気を飲み込んでしまいます。この空気は消化管の中を流れ、最終的にはおならとして体外に放出されます。
ですが、眠ることにより胃の働きが悪くなり、空気を下へ送る力が弱くなります。そのため、出口を失った空気が1番近い出口である口からゲップとして出ます。
また、人間の体の構造も影響しています。人間の体は、空気が流れる気道が前でその後に食道があります。
この食道への入口は普段閉じられています。ですが、うつ伏せになることにより重力に従って舌が前へ出ます。そうすると少しですが、食道への入口が広がります。その隙間から、胃の方へ空気が流れ込むのです。
寝ゲップを防ぐ方法はあるの?
寝る前に少し気をつけるだけで、予防にはなります。
まず、机から体を少し離してお腹を圧迫しないようにします。これにより、胃から腸への空気の流れを邪魔しません。
また、同じくお腹を圧迫しないように高めの枕を使うということも大切です。枕が低いとその分背中が曲がり、お腹の圧迫につながります。
そして、口呼吸をしないようにした方が呼吸の時に空気を胃に送らずにすみます。真下を向いて寝てしまうと、どうしても口が緩み口呼吸になりがちです。
ですので顔を横向けて寝ると口呼吸を抑えることができ、結果寝ゲップの予防に繋がります。
意外と寝ゲップの対策は簡単なようです。職場で、学校で昼寝をする時間があるのであれば、1度試してみてはいかがでしょうか。
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