スーパーなどで緑豆春雨を見かけることがありますが、通常の春雨と何か違いはあるのでしょうか。
この記事では、緑豆春雨と春雨の違いについてご説明します。
これから春雨を使った料理を作りたいと考えている方は、この記事で緑豆春雨と春雨の違いを確認しておくと良いでしょう。
春雨って何?
春雨は緑豆・ジャガイモ・サツマイモから採取できるデンプンを熱湯で練り上げた後、乾燥させて作られます。
元々は中国の食品でしたが、鎌倉時代に精進料理の材料として日本に伝来したと言われています。
春雨は乾燥食品であるため、濡らさない限り長期保存が可能です。
春雨を食べる際はお湯などでふやかしてから、煮物・炒め物に混ぜて使います。
パリパリの状態でサラダに使用される場合もあります。
日本では春雨や麻婆春雨が有名です。
いずれも中華料理であることが分かります。
インスタント食品では春雨ヌードルというものも登場しています。
通常のヌードルよりも低カロリーでヘルシーということで、ダイエットや健康を意識する人には人気の商品となっています。
緑豆春雨と春雨の違いとは?
緑豆春雨は春雨の中でも緑豆を原料とするものですが、通常の春雨とどのような違いがあるのでしょうか。
緑豆春雨の特徴をいくつかご紹介しますので、ご参考にしてみてください。
コシが強い
緑豆春雨は弾力が強く、コシが強いという特徴があります。
麻婆春雨のような煮込みが必要となる料理で春雨を使用する場合は、緑豆春雨を使うことが必須とされています。
通常の春雨はコシが足りないため、煮込むと形が崩れてしまいます。
必要以上にコシを必要としないサラダなどに使う春雨として、緑豆春雨以外を用いるケースもあります。
春雨の食感を前面に出したい場合は緑豆春雨を選択すると良いでしょう。
透明感がある
緑豆春雨は通常の春雨と比べて透明感が強いことでも知られています。
生春巻きなど、見た目の美しさが重要となる料理において用いると効果的です。
疲労回復効果がある
緑豆は古来より中国で漢方薬として使われていた歴史があり、健康に良い点も魅力的です。
炭水化物・カルシウム・カリウム・ビタミンB1といった栄養素を含んでいるため、疲れてしまった体を回復させてくれる効果があります。
食欲が無くて中々ご飯が食べられない時も、緑豆春雨を食べることによって簡単に栄養補給ができるでしょう。
緑豆春雨は味のクセも少ないため、食欲が無い時でも食べやすい食品であると言えます。
夏バテ防止効果がある
緑豆春雨には暑さを緩和し、体内の熱を外に逃がしてくれる働きがあります。
緑豆春雨は利尿作用も高く、不要な物質も体外に排出してくれます。
水をこまめに摂取しながら緑豆春雨を食べることで、体内を新鮮な状態に保ちながら循環させることができるでしょう。
緑豆春雨を積極的に食べることで夏バテや熱中症の対策になるため、夏の暑さが辛い時期には緑豆春雨を料理に取り入れることを強くオススメします。
体や脳の働きを活性化する効果がある
緑豆春雨に含まれる炭水化物は、体内に吸収される段階でブドウ糖となります。
ブドウ糖は人間の重要なエネルギー源ですので、緑豆春雨を食べることによって体や脳の働きを活性化してくれることでしょう。
ブドウ糖が不足すると、エネルギーを得るために体は体内のタンパク質を分解してエネルギーを得ようとしてしまいます。
疲労感・肌荒れなどの症状が現れてしまう可能性があるため、炭水化物不足によるタンパク質の分解は美容に良くありません。
特に脳の働きの低下は顕著に表れやすいと言われています。
ダイエットをしている人は炭水化物不足による肌荒れや能力低下などに悩まされることが多いため、例えダイエット中であっても意識的に炭水化物を摂る必要があります。
ダイエット効果がある
緑豆春雨にはダイエット効果があることでも知られています。
緑豆春雨にはしっかりと炭水化物が含まれており、カロリーも糖質も平均的な麺類と同程度であるため、カロリーと糖質だけに着目した場合は決してダイエット向きの食品であるとは言えません。
しかし、緑豆春雨の特徴的な面として、GI値の低さが挙げられます。
食品が太りやすいものであるかを判断する場合に、カロリーと糖質ばかりが注目されがちですが、このGI値も太りやすさを判断する上では欠かせない要素となります。
GI値とはグリセミック・インデックスの略称で、これは食品が糖に変化する際の血糖値上昇時間の指標です。
血糖値の上昇時間が早いほど、血糖値を下げるためのインシュリンが多く分泌されます。
インシュリンには脂肪を作ったり脂肪の分解を抑える働きがあるため、インシュリンが多く分泌されるほど太りやすくなるということが分かります。
緑豆春雨はGI値が低いためインシュリンが分泌されにくく、カロリーや糖質が高くても太りにくい食品であることが分かります。
緑豆春雨はダイエットしながら必要なエネルギー源である炭水化物も摂取できる、まさに理想的な食品でしょう。