緑豆もやしと大豆もやしは似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、緑豆もやしと大豆もやしの違いについてご説明します。
それぞれの栄養価や育て方についてもご説明しますので、もやし選びの際のご参考にしてみてください。
緑豆もやしと大豆もやしの違いは?
緑豆もやしと大豆もやしの違いについてご説明します。
それぞれの特徴を確認した上で比較してみましょう。
緑豆もやしとは?
緑豆もやしはグリーンマッペという緑豆を発芽させることで作られるもやしです。
読み方は「りょくとう」です。
日本で最も生産されている白いもやしで、茎に長さと太さがあり、ツヤがある点が特徴的です。
緑豆もやしは比較的甘く、その甘みを好む人々から人気を集めています。
緑豆は元々中国で漢方薬として使われていた歴史があり、非常に健康に良いことでも有名です。
緑豆から作られた緑豆春雨も有名ですが、ダイエットに有効な食材であることが知られています。
緑豆もやしもヘルシーで、葉酸とビタミンCを多く含んでいます。
葉酸はビタミンB群の一種で、細胞分裂やDNAの合成を促します。
葉酸には奇形児が生まれてくるリスクを減らしたり、心臓病・癌・貧血を予防したり、母乳を出やすくしたりするといった効果があります。
また、ビタミンCには抗酸化作用によって老化を防いだり、免疫力を高める効果があります。
一見栄養素が少ないように見えるもやしですが、緑豆もやしはヘルシーであるということが分かるでしょう。
大豆もやしとは?
大豆もやしには葉酸とビタミンKが多く含まれています。
ビタミンKには血液や骨の働きを強化してくれる効果があります。
怪我をしてしまった場合などはすぐに止血されるようになり、怪我が悪化することを防いでくれます。
骨粗鬆症にかかるリスクも軽減してくれます。
両者の違いは?
葉酸のように、緑豆もやしにも大豆もやしにも共通する栄養素はいくつかあります。
葉酸の他にはカリウムや食物繊維などがそれに当たりますが、ほとんどの栄養素は大豆もやしの方が緑豆もやしの2倍程度あります。
大豆もやしには大豆由来のイソフラボンも含まれており、更年期障害などに対して有効です。
栄養素の面では大豆もやしを選ぶ方がお得であると言えるでしょう。
ただ、緑豆もやしにはビタミンKが含まれていますので、骨や血液を強化したいという方にはオススメです。
ビタミンKは脂溶性でありため、煮込みなどにも使用できる点も魅力的です。
葉酸やビタミンCは水溶性であるため、水に漬けると栄養素が流れ出てしまい、しっかりと栄養を摂ることができなくなってしまいます。
水溶性の栄養素を取り入れたい場合は、炒め物に利用するなどして栄養素が流れてしまうことのないようにしましょう。
緑豆もやしの2倍程の栄養素がある大豆もやしですが、茹でてしまうとほとんど栄養素の差がなくなってしまいます。
大豆もやしを用いる際は特に栄養素の流失に注意しましょう。
育て方は?
緑豆も大豆も、それ自体が種であるため、豆そのものを植えることでもやしが発芽するという点は同じです。
もやしを自宅で育てる場合、ガラス瓶を用意してその中にもやしの種を入れましょう。
もやしは最終的に10倍くらいの大きさに育つため、豆の量はガラス瓶の10分の1程度に留めておいてください。
その後はガラス瓶の半分くらいまで水を入れて、ガラス瓶上部にネットを被せて輪ゴムで止めましょう。
最後にアルミホイルで全体を包んで遮光した状態で一晩放置します。
放置が完了した後にアルミホイルを取ると豆が大きくなっていることが分かります。
瓶を逆さにしてネット越しに水を捨て、新しい水を入れて何度かすすいでください。
豆のすすぎが完了したら再度アルミホイルで遮光しますが、もやしが腐ってしまうことを防ぐために、上部は少し空気穴を空けておきましょう。
1日2回、上記のような水を入れ替えてすすぐ作業を行って育ててください。
およそ2~3日繰り返せばもやしが完成するでしょう。
日を追うごとにもやしは育っていきますので、自分が食べるのに丁度良いと感じるタイミングで食べてオーケーです。
大豆アレルギーの人は食べても平気?
大豆アレルギーの人はもやしを食べても問題無いのでしょうか。
大豆もやしはもちろん、緑豆も豆ですので不安に感じる方はいるでしょう。
大豆アレルギーの方にとっては、大豆もやしも危険です。
アレルギーの方は大豆もやしは避けるようにしましょう。
緑豆もやしは大豆アレルギーの方でも問題なく食べることが可能です。
大豆アレルギーの方にとって危険なものは飽くまで大豆由来のものであり、他の豆を食べることに関して問題は無いということが分かりました。
とはいえ、もやしの外見は似ているため、大豆もやしや緑豆もやしを外食先ですぐに見分けることは中々難しいでしょう。
念のため外食先ではもやしが入っているメニューを頼まないなど、大豆アレルギーによるリスクを軽減する工夫をすることをオススメします。