生パン粉と書かれているのを見て、パン粉に生とかあるの?と疑問に思った経験は無いでしょうか。
今回はパン粉と生パン粉の違いについてご説明します。
両者の違いをしっかりと把握しておき、料理に活かせるようにしましょう。
パン粉と生パン粉の違いとは?
早速パン粉と生パン粉の違いについてご説明しますが、先にパン粉がどのようなものであるかを知っておきましょう。
順番に説明しますので、それぞれご参考にしてください。
パン粉とは?
パン粉の定義は、日本農林規格(JAS規格)によって設定されています。
パン粉は小麦粉などを主原料としており、これにイーストや食塩などを練り合わせて発酵させています。
最終的に練り合わせたものを加熱した後に粉砕してパン粉として出荷しています。
パン粉と一口にいっても、製造の過程で加えられているものも異なり、種類は様々です。
パン粉には食塩のみではなく、砂糖や乳製品が加えられていることも多いです。
パン粉によって料理の仕上がりも変わってくるため、自分の好きなメーカーのパン粉を探してみるのも良いでしょう。
パン粉の違いはある?
パン粉には種類がいくつかあります。
パン粉の水分が14%以下になるように乾燥させたものを乾燥パン粉と呼び、乾燥させないパン粉を生パン粉と呼びます。
通常のパン粉と生パン粉の違いとは、乾燥させたかどうかであるということがわかります。
また、上記に当て嵌まらないパン粉に関してはセミドライパン粉と呼ばれています。
乾燥はさせたものの、多分に水分を含む場合などはセミドライパン粉に分類されると理解しておけばよいでしょう。
パン粉に入っている添加物の種類の違いなどによって厳密には味も変わってきますが、パン粉に関する分類はおよそこの3種類に大別されます。
パン粉の種類はその水分量によって決まると言ってよいでしょう。
どのような料理に使用する?
基本的にパン粉によって使い分けるべき料理はありません。
乾燥パン粉も生パン粉も水分量が異なるだけで物は同じですので、パン粉を用いる料理であればどのような料理にも利用可能です。
ただ、どちらのパン粉を使うかによって料理の出来栄えは変化します。
どちらかのパン粉が向いている料理もありますので、それぞれのパン粉の特徴を把握しておくと良いでしょう。
それぞれのパン粉の特徴についてご紹介しますので、料理を作る際の参考にしてみてください。
生パン粉を使う場合
生パン粉は水分を多く含んでいますので、揚げた時に膨んでボリューム感のある仕上がりになります。
揚げた料理を大きく見せたい時に重宝するでしょう。
また、しっとりとした食感になるため、衣に素材の味を邪魔させたくない場合に向いています。
生パン粉の水分によって火が通るペースも遅くなるため、海老フライのように繊細な揚げ方が求められる食品と相性が良いでしょう。
ハンバーグのつなぎとしても生パン粉は有効に働いてくれます。
生パン粉によってハンバーグの肉汁がしっかりと吸収され、美味しく仕上げてくれることでしょう。
生パン粉は保存期限が短く、冷蔵庫保存が必要である点にご注意ください。
生パン粉は水分を多分に含んでいるため、常温保存ではカビが生えてしまう可能性があるでしょう。
乾燥パン粉を使う場合
乾燥パン粉は水分が少なく、料理をカリカリとした食感に仕上げることができます。
衣の食感を前面に出したい場合は乾燥パン粉を使うと良いでしょう。
串カツや小さい揚げ物に使用することで、一つ一つの食べ応えが増します。
乾燥パン粉は保存期間が長く、常温で保存できるという点もメリットです。
しかし、冷蔵庫に保管しておいた方が良いという点においては生パン粉と変わりません。
乾燥パン粉には水分が無いためカビが生える心配はありませんが、常温で保存しておくとコナダニに狙われてしまう可能性もあります。
冷蔵庫は乾燥しているため、湿った環境を好むコナダニに入り込まれる心配はありません。
どのようなパン粉であれ、冷蔵庫にしまっておくことをクセにしておくと良いでしょう。
パン粉の違いは水分量!
パン粉と生パン粉の違いについてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
生パン粉と他のパン粉を分けるのは、その水分量の差であることが分かりました。
どのようなパン粉の種類であっても、変わらず料理に使うことができるためご安心ください。
揚げ物の仕上がりにこだわりがある人は、乾燥パン粉や生パン粉を使い分けて味や食感の違いを確かめてみると良いでしょう。
料理の際にパン粉にまでこだわっている人は中々いないため、料理に合わせて臨機応変にパン粉を使い分けることができれば、ほかの人よりも一歩進んだ料理を作ることができるようになるでしょう。
様々なメーカーのパン粉を試してお気に入りのものを見つけることで、自分の料理に彩りを加えてみてはいかがでしょうか。
パン粉によって揚げ物の出来が変わることが分かれば、揚げ物をつくることが楽しくなることでしょう。