おにぎりはおむすびと呼ばれることもありますが、二通りの呼び名があることに意味はあるのでしょうか。
今回は、おにぎりとおむすびの違いについてご紹介します。
普段何気なく使い分けられている言葉の違いをここで明らかにしましょう。
ゆっくりとご覧ください
おにぎりとおむすびを使い分ける必要はある?
結論から先にお伝えすると、おにぎりとおむすびには明確な違いは無いため、使い分けを気にする必要はありません。
人それぞれ好きな呼び方をして良いということになっています。
おにぎりとおむすびという呼び名のルーツは異なりますが、現在では「このような特徴があるからこう呼ばなくてはいけない」という基準のようなものはありません。
おにぎり協会という団体のサイトでも、おにぎりとおむすびという呼び名は自由に使って良いと記載されています。
呼び名にこだわらず、おにぎりそのものを皆で楽しんで共有してほしいという思いから、厳格なルールなどは定められていません。
自分が好きな名前の呼び方を使うと良いでしょう。
実際、名前の使い分けはあらゆる場所で自由に行われています。
おにぎり協会で書かれているように、同じコンビニでもローソンではおにぎりと呼ばれていたり、セブンイレブンではおむすびと呼ばれていたりと、同じ業界でも呼び方が統一されているというわけではないことが分かります。
おにぎりとおむすびの違いはある?
おにぎりとおむすびを使い分けなくてはならないようなルールが無いということを踏まえた上で、おにぎりとおむすびの違う点についてご紹介します。
おにぎりとおむすびの違いを知っておくことで、自分がどちらの名前で呼びたいか考えてみると良いでしょう。
地域の違い
おにぎりとおむすびは、呼び方が普及している範囲に大きな差があります。
おにぎりは全国的に使われている呼び方であることに対し、おむすびは東日本でしか使われていません。
断然広く使用されているのはおにぎりの方であるということが分かります。
知名度の違い
おむすびは使われている地域が東日本に限定されているため、当然名前の知名度はおにぎりに軍配が上がるでしょう。
しかも、東日本の人もおにぎりと呼ぶ人は多く、必ずしもおむすびと呼ぶわけではありません。
地域によってはおむすびという呼び名に馴染みの無い場所もあるでしょう。
全国的な規模で考えるのであれば、おむすびはマイナーな名前であると言えます。
ルーツの違い
おにぎりとおむすびのそれぞれの名前が生まれた理由は異なると考えられています。
まず、おにぎりは単純に握り飯から転じて生まれた名前であると言われています。
おむすびに関しては、山の神の力を授かるために山の形に握ったご飯を食べるという神秘的な意味合いが含まれた呼び名です。
つまり、おにぎりは握り飯であればどのようなものに対しても該当する名前ですが、おむすびの場合は三角形のおにぎりのみを対象とした名前であったということが分かります。
三角形のおにぎりに対しておむすびと呼ばなくてはならないというルールがあるわけではありませんのでご安心ください。
おにぎりでもおむすびでも好きな名前で呼ぼう!
おにぎりとおむすびの違いについてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
二つの名前の起源は違えど、現在では特に使い分けを意識する必要が無いことがわかりました。
どちらでも好きな名前を使ってあげると良いでしょう。
強いて使い分けを提案するとすれば、おにぎりを前面に出したい場合はおむすびという名前を使うと良いかもしれません。
おむすびの方がマイナーな言葉であり、神秘的な意味で用いられていたという点で、特別なイメージを与えることができます。
おにぎり屋さんなどは、お店のブランド感をアップさせる狙いを込めておむすびという名前を使用してみてはいかがでしょうか。
反対に、大衆に違和感なく受け入れてもらいたいと思うのであれば、おにぎりという名前を使った方が無難かもしれません。
自分が呼びやすいように、好きな名前で呼んであげるようにしてください。