家の中や外であっても、指先にちくりと痛みが走ることに気づくことはありませんか。

 

木の柱だったり、小さな破片などが刺さるということは日常的に起こりえることで、そうそう珍しいものではありません。

 

大きなものでしたらそのまま指でつかんで抜いてしまうということも可能ですが、小さいものや深く刺さったものはそのまま抜いてしまうと、途中で折れて残ってしまうということもあり得ます。

 


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そんな時はどうしていますか?

 

今回はそんな厄介なとげぬきについてご紹介します。

 

多くの人が行うであろう、とげぬきやピンセットを使った方法から裏技のような抜き方、そして万が一抜けなかったときはどうすればいいのかをご紹介しますので、参考にしてみてください。

 

 

とげぬきのコツとは?

 

 

まずはオーソドックスな方法をご紹介します。

 

誰でもやったことある方法が、とげぬきやピンセットを使って抜く方法でしょう。

まずは、細菌などが入らないように石鹸を使い両手をよく洗います。

 

その際にとげを押し込まないように注意してください

 

次に穴の開いた硬貨を、とげの刺さった部分に軽く押し当てます。

 

日本円でしたら、5円玉や50円玉が最適です。

 

5円玉のほうが少し穴が大きいですので、財布の中に入っていれば5円玉を使うとよいでしょう。

 

硬貨を押し当てることで、皮膚が盛り上がり、とげの先端が少しつかみやすくなります。

 

見えにくければルーペなどを使い、拡大すると見やすくなります。

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そして、刺さった時と同じ角度になるように、とげぬきやピンセットで抜きます。

 

とげが抜けたら、周囲の皮膚を少し押して、血を絞り出しておきましょう。

 

この方法は、まっすぐに刺さっているとげに対しては有効ですが、斜めに刺さったとげに対してはあまり効果的ではありません。

 

また、小さな子供の指などでは十分に皮膚が盛り上がらないこともありますので、効果を感じにくいかもしれません。

 

皮膚が薄い部分も同様で、あまり盛り上がりにくいです。

 

 

何か裏技みたいな方法はある?

 

 

では、硬貨を使っても抜けにくいとげはどうすればいいのでしょうか。

 

病院に行くと時間もかかるし、と自分で処理をしたい方も多いことでしょう。

 

はちみつを使う

 

はちみつには抗菌作用と皮膚組織の再生作用の促進という2つの働きがあります。

はちみつを患部に塗ることにより、皮膚組織の再生が促され、その力によりとげが外側へと押し出されます。

 

また、抗菌作用によりその間の消毒代わりにもなりますのでおすすめの方法です。

 

はちみつを塗って、早ければ10分ほどで効果を感じることができます。

 

2から3時間ほど放置し、抜いてみるとよいでしょう。

 

ですが、この方法ははちみつを使いますので1歳未満の赤ちゃんには絶対に使わないでください。

 

はちみつの中にはボツリヌス菌という毒素を出す菌がいることがあります。

 

1歳を過ぎたころくらいから影響はなくなりますが、1歳未満の赤ちゃんでは最悪の場合死亡することがあります。

 

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ただでさえ自分の指を口に入れたがる時期でもありますので、はちみつが体内に入る可能性が高いです。

 

梅干しを使う

 

梅干しには高い塩分が含まれています。

この塩分による浸透圧により皮膚の中にある水分が梅干しのほうへと吸い出されていきます。

 

小さなとげであれば、その吸水力で一緒に体外へと出てしまうこともあるほどです。

 

大きなとげでも、水分量が減ることにより皮膚の弾力が落ち、とげが抜けやすくなります。

 

梅干しを患部に塗り、絆創膏などで密着させます。

 

5時間から6時間ほど放置し、とげが十分に抜けるほど出ていたらピンセットなどをつかい抜き取ります。

 

野菜を使う

 

野菜の中でもニラやネギなどには殺菌効果があり、薬草として使われることもあったほどです。

また、はちみつと同じく皮膚の再生を促進する力もありますので、とげを抜きやすくすることができます。

 

まず、ニラやネギを洗い、よく揉みます。

 

ニラやネギから汁が出始めたら、とげが刺さった部分に巻き付け、その上から絆創膏やラップなどを使って密着させます。

 

1日ほどたったら外し、とげを抜きます。

 

バナナの皮を使う

 

バナナの皮には酵素が含まれており、皮膚の治療を促進する効果があります。

 

また、皮膚を柔らかくしてくれますので、とげを表面にまで浮かしてくれますのでとげが抜きやすくなります。

 

20分から30分ほどで効果が出ますので、早く抜きたいときにはおすすめの方法です。

 

針を使う

 

少し荒療治ですが、最も早く効果的な方法です。

 

まずは清潔な針を用意します。

 

ライターなどで炙るか、エタノールなどの消毒液に数分間漬け込むとよいでしょう。

 

その針で、とげの周囲の薄皮をはぎます。

 

もちろん、皮膚表面を傷つけますので、とげが刺さっている時よりも痛みが強くなるかもしれません。

 

少し皮膚がそげれば、ピンセットなどでもつまみやすくなります。

 

抜く前に氷をあてておくことで、神経がマヒし痛みを和らげてくれる効果もありますので、痛みが強い場合は冷やしてみるとよいでしょう。

 

 

とげを抜いた後の処置は?

 

 

無事にとげが抜けた後は、皮膚に穴が開いている状態ですので、雑菌などが入らないように消毒をする必要があります。

 

消毒用のアルコールやエタノールで消毒したり、刺激が強ければ石鹸などで手をきれいに洗いましょう。

 

また、皮膚を防護するという観点からも絆創膏などを張っておいたほうがよいです。

 

細かい運動が必要な場合は、ワセリンや軟膏などで皮膚を保湿ケアしておくとよいでしょう。

 

 

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とげがどうしても抜けない時は病院へ行くべき?何科?

 

 

もし、とげが抜けにくいと感じた場合は自分で処置するのをやめて病院へ行きましょう。

下手に抜こうとして、余計に押し込んだり悪化させたり、抜けたとしても化膿させてしまったら元も子もありません。

 

また、小さな子供の場合痛がって暴れることもあります。

 

それに両親や信頼できる人に痛いことをされたという印象がついてしまうと、それを払拭することはなかなか難しいことです。

 

ですので、その場合も病院に行ったほうがよいでしょう。

 

基本的に大人の場合は皮膚科や外科などで治療を行ってもらえます。

 

診療や処置は、基本的に皮膚を切開しとげを抜きだすというものですので、外科系で行ってもらえることが多いです。

 

子供の場合は、小児科でも処置をしてくれる場合があります。

 

特に小さな子供の場合、とげが刺さった痛みに加えてどこか知らない場所に連れていかれるのは怖いものです。

 

よく慣れ親しんだ、かかりつけの小児科がある場合はそちらに向かいましょう。

 

小児科の医師や看護師は子供の処置になれていますので、子供の様子を見ながらとげを抜いてくれます。

 

病院でとげをぬいてもらうと、その後の治療も行ってくれますので化膿させる心配が少なくて済みます。

 

 

まとめ

 

 

とげが刺さったときはなるべく早く処置をしましょう。

 

もしも刺さった場所が浅かった場合は抜いてもいいですし、そのまま放置していても皮膚の新陳代謝とともに体外に押し出されていきます。

 

ですが、深い場所にまで刺さったとげや痛みが何日も続くような場合は化膿している場合があります。

 

その場合は早めに病院を受診しましょう。