冬も終わり、暖かい季節となってきました。冬の間にお世話になった皮のブーツはそろそろお休みいただきましょう。

でも少し待ってください。あなたはきちんとブーツのお手入れができていますか?お手入れをして、正しく収納をしておかなければ、来シーズンそのブーツにはカビが生えているかもしれません。

特にブーツはその構造上、雑菌やカビなどが生えやすくなってしまいます。暖かさを保つためにあまり通気性はよくないものが多いですよね。

今回の雑学は、そんな皮のブーツを来シーズンも履くために役立つお手入れ方法や収納方法です。カビが生える前にぜひ試して見てください。


スポンサードリンク


 

 

皮ブーツの日常のお手入れのコツは?

 

 

まずは、普段から気をつけておくべきお手入れです。特に皮のブーツは日常でのお手入れの仕方によって、長持ちするようになります。

 

履き始める前に

 

何事も最初が肝心。というわけで、新しいブーツを買って履き始める前からお手入れは始まっています。この最初の過程を行うかどうかでその後のブーツの寿命が変わってきます。

準備するものは防水スプレー新聞紙です。

まずは、周囲が汚れないように新聞紙をひきましょう。その上にブーツを置き、スプレーを全体に満遍なく吹きかけます。そうすることで、雨などの湿気からブーツを守ることができます。

また、外から帰ってきたらシューキーパーなどで型崩れを防止しておくとよいです。シューキーパーで立てることにより、そのまま置いておくより中の空気が循環しやすくなり、菌の繁殖を抑えます。

できれば同じ靴は2日連続で履かない方がよいです。次の日にすぐ履いてしまうと、蒸れた状態が続くことになりますので、悪臭の原因ともなりえます。

特に雨のあとは要注意です。雨など湿気は革靴にとって天敵!外から帰ってきたら乾かすことを忘れないでください。

 


スポンサードリンク


汚れてしまったら

 

皮の靴はなかなか洗うのも大変です。そんな時はクリーナーで綺麗にしましょう。

準備するものは靴用クリーナー柔らかい布です。

まずは、柔らかい布にクリーナーをつけ、ブーツ全体に伸ばします。その後、少し力を入れて汚れを落とすように磨き上げます。こうすることで、皮をよい状態で保つことが出来るようになります。

汚れが落ちたら、乾いた布でブーツにツヤが出るよう仕上げ磨きをします。

もちろんすべての皮のブーツに使えるわけではありません。場合によっては色落ちすることがありますので、必ず目立たない場所で試してみて、それから全体の汚れを落とすようにしましょう。

ブーツの種類によっては洗ってしまってもよいかもしれません。ただしその際は、水洗いしてもいい素材なのか、洗っても色落ちしないのかを確かめてから行ってください。

また、洗っても構わないブーツだとしても洗うのは半年に1度程度にした方が良いでしょう。皮の中には油分が含まれており、洗うことでその油分が流れてしまいます。

準備するものはいらなくなった歯ブラシ革靴用洗剤いらなくなった布スポンジ新聞紙です。

まず、靴紐があれば外しましょう。この靴紐は洗濯機で洗うことができますので、洗っておいてもよいでしょう。ですが、色のついた紐であれば色落ちしないかのチェックは忘れずに。

布で表面の汚れを落とします。この後に水で洗いますので、触ってべとべとしない程度まで落ちれば十分です。

次に靴についた埃を落とします。靴底や隙間には手では取れない埃や汚れがついていることがありますので、ここで活躍するのが歯ブラシです。

洗う際は、まず靴の全体を40℃くらいのぬるま湯で濡らします。スポンジを使って濡らしてもいいですし、面倒な方は溜めたぬるま湯に浸けても構いませんが、表面が濡れたらすぐにお湯から引き上げます。

スポンジに洗剤をつけ、表面も中も洗います。傷がつかないように丁寧に洗いましょう。

 


スポンサードリンク


 

洗い終えたら、キッチンペーパーなど水気をよくとるもので泡と水気を落とします。水気がだいぶとれたら清潔な布で拭き上げます。中も乾かすことを忘れないようにしましょう。

乾かすときですが、そのまま乾かす型くずれすることがあります。ですので新聞紙を中に詰めるなど対策をしましょう。こまめに新聞紙を取り替えることで、よりよく乾きますよ。

干す場所は風通しの良い日陰です。風が通らないと、中の空気が入れ替わらず菌が増殖してしまうこともありますので気をつけてください。3〜4日ほど干しておくと完全に乾きます。

乾いたら、靴の表面に保湿クリームを塗っておきましょう。洗うことで油分が抜け、かさかさしてしまうのを防ぐためです。

自分で洗うのが難しそうな方は、靴専門のクリーニングに依頼するのもいいかもしれません。

 

臭いを防ぐにはどうしたらいい?

 

洗うより簡単に靴の臭いを抑えるのであれば、消臭スプレーを使ったりするのもいいですが、消臭スプレーがなくても臭いを抑える方法はあります。

10円玉を靴の中に入れておくと、銅が臭いの原因となる雑菌を滅菌分解してくれます。また重曹などでも同じような効果が得られます。

また、湿度が高いほど雑菌は繁殖しやすいので、靴箱周りに湿気取りを置いておくのもよいかもしれません。まるめた新聞紙を靴の中に入れておくことで、湿気取りの役目も果たしてくれますし、ブーツの型崩れも防ぎます。

 

カビを防ぐにはどうしたらいい?

 

 

そもそも皮のブーツはカビが繁殖しやすいのです。通気性があまりよくないことに加えて、皮そのものがカビが繁殖する際の栄養源になるのです。また、汚れや埃などもカビにとってはご馳走となります。

カビを防ぐにも、やはり湿気を取っておくことが重要です。靴箱に湿気取りを置いたり、新聞紙を入れて置いたり。また、湿気取り効果のあるインソールを入れておくのもいいかもしれません。

そして脱いだ靴はなるべくすぐに靴箱にしまわないようにしておきましょう。風通しのよいところに置くことで、湿気によるカビの増殖を防ぎます。

日常から気をつけることで、カビの繁殖を防ぐことができます。では、いくつかおすすめのアイテムを紹介します。

スポンサードリンク


何かオススメのグッズはある?

 

まずは徹底的に靴を濡らさないようにすることがベストです。そのためにもしっかりと防水スプレーを使いましょう。

「コロンブス」の防水スプレーは靴に特価したものです。水滴よりも小さく、水蒸気よりも大きい粒子は、外からの水を防ぎ、中からの汗や蒸れを外に出すことができます。

同じく「コロンブス」から出されている除菌スプレーも靴の除菌に最適です。こういったお手入れグッズはセットで売られていることも多いですので、よかったら探してみてはいかがでしょうか。

しまうときはどうしたらいい?

いくら乾燥を防ぐことが大切だからといって、年がら年中ブーツを外に出しっぱなしというのはあまり見栄えもよくないですよね。それに玄関が狭くなってしまいます。

履かないシーズンがきたら、きちんとしまうことを考えておきましょう。一般的にブーツを履く時期は秋頃〜春先頃までです。つまりしまうのは夏ですね。

でも日本の夏は梅雨もあり、高温多湿になります。高温多湿の環境はなによりもカビが大好きな環境です。

しまう前にまずはきっちりとお手入れをしましょう。表面や隙間の汚れや埃をブラシでとったら、クリームなどで磨いておきます。

もちろん内側のお手入れも大切ですよ。しまっている間は通気性が悪くなりがちですので、除菌・消臭スプレーをしておきましょう。できれば、除湿剤を中にいれておくとよいですね。

保管する際は、型崩れを防ぐためにも紐は外しておきましょう。紐に引っ張られて形が崩れることもあります。シューキーパーで型崩れを防ぐことも大切です。

靴を買った時の紙箱で保管するなら、吸湿剤や備長炭などを一緒にいれておくと湿度が上がりすぎるのを防いでくれます。もし、お菓子などについてくる乾燥剤があれば、いくつか入れておくと同様の効果があります。

また、紙箱よりも靴専用の保管箱に入れておくと、なおよいです。こちらの方が通気性がよく、紙箱よりも湿気が溜まりにくくなっています。

もし場所をとるのが嫌ならば不織布でくるんでも構いません。ですが、箱よりも型崩れを起こしやすいので、しっかりと型をキープしておくことが重要です。

近年では、除湿・除菌効果のあるシューキーパーも販売されています。天然木で作られたシューキーパーは特にそういった効果が高いので、気になる方は試してみてください。

置き場所は靴箱よりも、その上など密閉されない場所をおすすめします。さらにその近くにも除湿剤・吸湿剤を置いておくと安心です。

もし自宅での保管が難しければ、適切なトランクルームに預けるという手もあります。少し値段ははりますが、置き場の問題や湿度の心配を一度に解決できます。

来シーズンも皮のブーツを履くなら

いかがでしたか?皮のブーツは履く前のお手入れから、日常のお手入れまでやるべきことがたくさんあります。でも、きちんとお手入れをし、保管したら長く履き続けることができます。

大切なことは、ブーツに菌やカビを繁殖させないことです。防水スプレーや除湿剤などでブーツの湿度が高くならないように気をつけましょう。そうすることで、カビはもちろん臭いも抑えることができます。

せっかく気に入って買った靴なんですから、できるだけ長く履けるように正しいお手入れ・保管ができるとよいですね!