鉢植え・プランターにコバエが沸いてしまって困った経験がある方もいらっしゃることでしょう。
何故コバエが沸いてしまうのでしょうか。
この記事では、鉢植え・プランターにコバエが沸いてしまう原因やその対策についてご紹介します。
コバエに悩まされている方は、この記事をチェックしてみてください。
鉢植え・プランターに虫がわく原因は?
鉢植え・プランターにはコバエが好む環境が揃っているため、コバエが沸きやすくなっています。
鉢植え・プランターに沸くコバエについての知識と共に、コバエが沸く原因についてご紹介します。
コバエの種類
鉢植え・プランターに沸くコバエは大きく分けてキノコバエとチョウバエの二種類に分かれます。
まずはコバエの特徴を見てみましょう。
キノコバエ
キノコバエは土を好むコバエです。
鉢植え・プランターに使われる腐葉土や培養土といった有機用土をエサとしており、肥料も食べます。
土から養分を得て成長しますので、卵も土の中に産み付けます。
チョウバエ
土を好むキノコバエとは異なり、チョウバエは水気を好みます。
水の中に含まれる汚れや水垢をエサとし、卵も水気のある所に産み付けます。
鉢植え・プランターに受け皿がある場合、水溜まりができた受け皿の中で繁殖する可能性があります。
コバエが沸く原因とは?
コバエの特徴を踏まえ、鉢植え・プランターにコバエが発生してしまう原因をご説明します。
コバエが好む環境を与えてしまうことで、コバエが発生しやすくなってしまいます。
対策を取る前に、コバエが発生する原因を理解しておくようにしましょう。
土の通気性が悪い
鉢植え・プランターの土の通気性が悪いと、コバエにとって快適な環境を提供してしまうことになります。
土の通気性が悪くなることで、土が湿ってジメジメとした環境になります。
コバエは湿った場所に卵を産み付ける習性がありますので、ジメジメとした土はコバエにとって繁殖しやすい環境であると言えます。
土をエサにするコバエであっても、乾燥した土では繁殖しませんので、コバエが発生した場合は土が湿っていることを疑うようにしましょう。
コバエにとって快適な寝床を与えてしまっている可能性があります。
有機の土や肥料を使用している
土や肥料には炭素が含まれる有機系のものと炭素の含まれない無機系のものが存在しますが、コバエは有機系の土や肥料を好みます。
有機肥料とは動物の糞を指しており、コバエの大好物となります。
有機系の土や肥料は自然界のものを利用している場合が多く、微生物が活性化して美味しい野菜を作ってくれることで知られています。
微生物にとって嬉しい栄養分が含まれている有機系の土や肥料は、コバエを始めとした虫にも大人気となってしまいます。
無機系の土や肥料を使用した場合は、虫にとって必要な栄養は含まれていないため、コバエが寄り付くこともありません。
有機系の土や肥料を用いることで、コバエにとって美味しいご飯を与えてしまっていないか注意しましょう。
受け皿に水が溜まりっぱなしになっている
鉢植え・プランターに受け皿が備えられている場合、受け皿に溜まった水をそのまま放置していないか気にしてみてください。
チョウバエは水場で繁殖しますので、受け皿の水溜まりを放置するほどコバエが発生する可能性が高まってしまいます。
コバエの卵も水溜まりの中で培養されてしまうため、受け皿の中がコバエの拠点となってしまっていないか注意しましょう。
対策は?
コバエの発生を防ぐために有効な対策をご紹介します。
予防法から駆除の方法まで様々な対策をご紹介しますので、ご興味のあるものから試してみてください。
無機質の土を使用する
無機質の土を使用することによって、キノコバエの繁殖を防ぐことができます。
土を好むキノコバエの幼虫は、卵から産まれてから周囲の土を食べることで成長します。
幼虫にとって必要な栄養が含まれていない無機質の土を使用することによって、幼虫のエサを奪い、成長を防ぐことができます。
土を全て無機質のものに変える必要はありません。
キノコバエは土の表面から3センチ程の深さの所に卵を産み付ける習性があるため、土の表面部分だけ無機質の土で埋め尽くしておけば問題ありません。
無機質の土には、赤玉土・鹿沼土・バーミキュライトなどが該当します。
無機肥料を利用する
土だけ無機質のものに変えても、肥料が有機肥料だと効果がありません。
有機系の肥料もコバエのエサとなってしまうため、コバエの幼虫が肥料を食べて生き永らえてしまいます。
土のみではなく、肥料も無機系のものに変えることを忘れないようにしましょう。
化成肥料というものも無機系の肥料に属しますので、安心して使用してください。
土の通気性を良くする
土の通気性を良くしておくことで、土が乾燥しやすくなり、コバエの温床となりにくくなります。
鉢底石をしっかりと敷き詰めておくことで、土の通気性が良くなります。
水はけの良い土を使用することも大切です。
赤玉土は土の粒が大きいため通気性も良く、無機質であるためコバエを寄せ付けずオススメです。
受け皿の水を廃棄する
鉢植え・プランターに受け皿がある場合、水やりをする度に水が溜まっていきます。
受け皿の水溜まりはコバエにとって繁殖しやすい環境になってしまいます。
水溜まりができたら放置せず、こまめに捨てるようにしてください。
忌避剤を使う
コバエ用の忌避剤を使う方法も有効です。
コバエの嫌う成分を含んだ薬剤を散布することで、コバエが寄り付くことを防ぐことができます。
忌避剤は飽くまでコバエを寄せ付けないための薬剤ですので、殺虫効果は期待しないようにしましょう。
表面の土を入れ替える
実際にコバエが発生してしまっている場合、表面の土を捨てることによってコバエの幼虫を駆除することができるでしょう。
無機質の土と交換しておけば、新たにコバエの卵が産み付けられてしまうリスクも回避することができるでしょう。
鉢全体を水に漬ける
大きなバケツなど用意し、水を注ぎます。
鉢全体が水に覆われるように、鉢を沈めましょう。
そのまま十数分放置しておくことで、コバエの幼虫や卵が水面に浮いてきます。
水面に浮いた幼虫や卵を外に捨てることにより、鉢の中に住み着いているコバエを一掃することが可能です。
殺虫剤を使用する
コバエ対策のためにお金をかけても問題無い場合は、殺虫剤を使用することが手っ取り早いでしょう。
スプレーで吹きかける代表的な殺虫剤を使用しても構いませんが、定期的に吹きかける必要が生じてしまいます。
土に設置しておくタイプの殺虫剤を用れば、継続的にコバエを退治してくれるためオススメです。
水やりの際に水溶性の殺虫剤一緒に混ぜておくことも有効な手段です。
殺虫剤は当然ながら刺激が強いため、誤って吸い込むことの無いよう注意してください。
小さいお子さんがいる家庭などでは、殺虫剤を口に入れてしまうことの無いようにしてください。
不安な場合は、殺虫剤を用いない方法でコバエを退治するようにした方が無難でしょう。
コバエを寄せ付けないよう管理しよう
鉢植えに沸くコバエの発生原因や対策についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
コバエが嫌う土や肥料を使用して、コバエが住み着きにくい環境を作りましょう。
こまめに掃除することも重要な対策です。
コバエの発生をしっかりと防ぎ、ガーデニングを楽しみましょう。