髪をシャンプーで洗うと、汚れと一緒に髪の油分も落としてしまい、乾いたときにパサパサの髪の状態になってしまうことがあります。
リンス、コンディショナー、トリートメントは、髪の毛がパサパサになるのを防いで、滑らかさや潤いを与えてくれるヘアケア商品です。
リンス、コンディショナー、トリートメントの特徴と使い方にについて解説します。
リンスとコンディショナー、トリートメントとは
お風呂やシャワーの時に髪の毛を洗うためには、多くの人がシャンプーを使っているでしょう。
中には石鹸を使っている人もいるかもしれませんが、石鹸の場合は髪の毛がゴワゴワになってしまうことがあります。
しかし、シャンプーでも髪の毛の滑らかさが失われてしまうことがあります。
そのような時には、リンス、コンディショナー、トリートメントなどを利用して髪の毛の滑らかさを戻すようにします。
リンス、コンディショナー、トリートメントはそれぞれどのようなものなのでしょうか。
リンス
リンスは、昔から髪の毛を洗った後に、髪の毛の潤いと滑らかさを戻すために利用されていました。
しかし、最近ではリンスという呼び名をあまり使わずにコンディショナーという商品名にしているものが多くなっています。
そもそも、リンス、コンディショナー、トリートメントには決まった定義が存在せず、各メーカーによって効能などは決められています。
元々リンスには「すすぐ」という意味があり、髪の毛をすすぎやすくするという効果を一義的に考えられていた商品です。
例えば、シャンプーした髪の毛がゴワゴワですすぎにくくなってしまうことを防ぐことを目的に利用されていたのです。
一方で、コンディショナーは髪の毛のコンディション(状態)を整えることを目的としている製品です。
昔のシャンプーは泡切れが悪く、髪の毛がすすぎにくくなってしまうものが多かったのですが、最近ではシャンプー自体の性能が向上して、すすぐためにリンスを使う必要がなくなってきました。
そこで、すすぐことよりも髪の状態を整える目的の方がより重要になったので、リンスという名称の商品は減ってきて、多くがコンディショナーとして商品化されるようになっています。
リンスとコンディショナーのどちらの名称を使用するかはメーカー次第ではありますが、昔からある商品や購買層の年齢が高い商品にはリンスという名称が使われて、新商品や若者向け商品にはコンディショナーが使われているという傾向があります。
髪の毛を滑らかにするのは界面活性剤という原料ですが、現在ではシャンプーの中にも界面活性剤を使っている製品があるので、リンスを使わない人もいるようです。
コンディショナー
上記のように、昔はリンスと呼ばれていた商品をコンディショナーと呼んでいる場合もあるそうです。
強いてリンスとコンディショナーを区別するとすれば、コンディショナーには髪を保護する成分が含まれている、という点でしょう。
トリートメントにも髪を保護する働きがあります(後述します)が、コンディショナーは髪の表面に作用して、髪を滑らかにします。
また、商品によって異なる場合がありますが、リンスは使ったらすぐに洗い流すことが必要ですが、コンディショナーの場合も使ったら洗い流すようにしましょう。
トリートメントと同様に髪の内部にまで成分が浸透するものもありますが、必ず洗い流すことが必要です。
髪の毛がベトベトするような状態は不快でしょうし、見た目も良くないので、その場合にはしっかりとコンディショナーを落とすようにしましょう。
リンスと異なるコンディショナーの機能には保湿効果を挙げることができます。
前述したように、リンスにも髪の毛を滑らかにする成分が入っているケースもありますが、コンディショナーの場合は、より保湿効果を前面に出して販売されているものがあります。
髪の水分が豊かで健康的な髪は美しく、人々の目に映えます。髪の状態を健康に保つためにはコンディショナーを上手に利用することが重要です。
結論から言うと、現在ではリンスとコンディショナーに大きな違いはないようです。
メーカーの販売戦略のうえで、両方の名前を使い分けていると言ってもよいかもしれません。
前述したように、購買層に合わせたマーケティング戦略に合わせて、商品のイメージに合う名称を付けています。
特に多くの商品をラインナップしているメーカーでは、商品の違いは、特徴の違い以上に、購入者の志向の違いを反映させていると言われています。
つまり、簡単に言うと「リンス」を欲しがっている層に向けた商品はリンスを、「コンディショナー」を欲している層にはコンディショナーを、それぞれ商品として売り出すということです。
ところが、トリートメントは、リンスやコンディショナーとは、少し使い方が異なっています。
トリートメント
トリートメントは、髪のダメージを修復して健康的な髪の状態を取り戻すための製品です。
髪の毛は傷んでくるとたんぱく質や油分が失われて、パサパサの状態になってしまいます。
失われたたんぱく質や油分を補給するために使われるのがトリートメントです。普段の生活においても、髪の毛には直射日光や洗髪などで大きなダメージを受けています。
食生活などで髪の毛に十分な栄養を補給することももちろん大切ですが、すでに受けてしまったダメージを治すには対象療法も必要な場合があります。
トリートメントには髪の毛に不足してる栄養分を補ってくれる効果を期待することができますので、定期的、あるいは髪が傷んだと感じた時に利用するようにしましょう。
トリートメントの多くは、リンスやコンディショナーの機能を持っていますので、シャンプーの後にはトリートメントだけの利用でも問題はありません。
リンスやコンディショナーとトリートメントを併用すると、髪の毛が重くなってしまう場合があるので、注意して下さい。
また、リンスやコンディショナーとトリートメントそれぞれの成分が強すぎて、かえって髪の毛を傷めてしまう可能性もあります。
トリートメントの中には、リンスやコンディショナーのように洗い流すタイプと洗い流さなくても良いタイプがあります。
洗い流すタイプでも、10分間くらいは髪に付けて放置しておくものもあります。コンディショナーの場合は、用法を守って利用するようにしましょう。
人によって違いはありますが、シャンプーをした時にはリンスやコンディショナーを使うことが適していると考えられます。
また、1週間に1回程度のトリートメントの利用がおすすめの使用頻度です。
また、洗い流さなくても良いタイプのコンディショナーを除いて、リンス、コンディショナー、トリートメントそれぞれ、きちんと洗い流すことが大切です。
洗い残しがあると、フケが発生したり髪の毛のダメージがひどくなってしまう可能性がありますので、注意しましょう。
さらに、リンスやコンディショナー、トリートメントともに頭皮に直接付けることは止めましょう。
頭皮にかぶれや湿疹ができてしまう可能性もあります。頭皮に直接影響が出るだけではなく、抜け毛や薄毛の原因になってしまう場合もあります。
リンス、コンディショナー、トリートメントは髪の毛の状態を健康にするための製品ではありますが、使用方法を間違えてしまうと、髪の毛だけではなく頭皮などにも悪影響を及ぼすことがあります。
正しい使い方を守って、健康的な髪を保つようにしましょう。