最近、女性を中心に注目が集まっているハーバリウムですが、どんなものか知っていますか。

ハーバリウムはドライフラワーやプリザーブドフラワーをオイルと一緒に(ガラス)ビンの中に入れて、インテリアとして鑑賞するものです。ハーバリウムの作り方について説明します。

 


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ハーバリウムを作る際に必要な材料とは?

 

 

ハーバリウムとは、元々植物学の言葉で、収集された植物の標本のことを指します。腐敗を防ぐためにアルコールなどの防腐剤に入れてあるものもあります。

この植物標本を、可愛らしい小瓶に入れて観賞用にしたものも現在ではハーバリウムと呼んでいます。ハーバリウムを作るためにはどのような材料が必要なのでしょうか。

ハーバリムを作るには、オイル、ビン、ドライフラワーあるいはプリザーブドフラワー、ピンセットが必要です。
ピンクの花
オイルは、花を長持ちさせるために必要な材料です。オイルであればなんでも良いわけではなく、ハーバリウムを作るのに適したオイルが良いでしょう。

具体的には、シリコンオイル、ミネラルオイル(流動パラフィン)、ハーバリウム専用オイル、などがおすすめです。

シリコンオイルは引火しにくく(引火点は300℃以上)、寒いところでも白く変色しにくい(流動点はマイナス50℃以下)特徴があります。

ちなみに、潤滑油が固まる温度を凝固点と言いますが、凝固点よりも2.5℃高い温度(凝固点直前の温度)のことを流動点と呼んでいます。

また、色落ちもしにくく、光沢のあるオイルです。

一方で、ミネラルオイルも引火しにくい(引火点は262℃以上)オイルですが、流動点はマイナス10℃以下と寒いところでは濁りやすい特徴があります。

 


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したがって、寒冷地でのハーバリウムには適していませんが、ミネラルオイルはベビーオイルにも使われており、安全で安価なオイルと言うことができます。

ハーバリウム専用オイルには、シリコンオイルが使われている製品もあります。

ハーバリウム専用オイルは、まさしくハーバリウムのために作られたオイルですが、シリコンオイルと共に若干値段が高めという特徴があります。

なお、オイルの代わりに洗濯のりを使ってもハーバリウムを作ることはできます。

次にビンですが、好きなビンを選んで問題ありません。きちんと密閉できるようなものを選びましょう。

現在では、100円均一ショップでもハーバリウム用の可愛らしいビンを販売しているところもあります。

中に入れる花材は、ドライフラワー、あるいはプリザーブドフラワーがおすすめです。プリザーブドフラワーとは、特殊な液体に生花を浸して水分を除いた花のことです。

プリザーブドフラワーは、作成方法が完成してから20年くらいしか経っていません。そのため、まだ価格が高いことが課題になっています。

どちらも長期間の保存が可能です。しかし、生花をハーバリウムの素材にすることはおすすめできません。

花に水分が含まれているので、腐敗したり、花の色が脱けやすくなってしまいます。せっかく作ったハーバリウムが、短期間で鑑賞に耐えることができなくなってしまうリスクがあります。

また、造花を使ったハーバリウムも美しいかもしれません。ドライフラワーやプリザーブドフラワーよりも長持ちする可能性があります。

ただし、色抜けだけには注意する必要があります。そして最後にピンセットです。

 

 

ビンの中で花の位置や形を整えるのには手や指では届かないところもありますし、細かい作業ができない場合もあります。
電球型

 

 

ハーバリウムの作り方の手順は?

 

 

それでは、具体的なハーバリウムの作成手順について説明しましょう。最初に花材を入れるビンを食器用洗剤できれいに洗います。

水分が残っていると、カビが生えたり花が腐りやすくなるので、きちんと乾燥させるようにしましょう。乾きにくい時はドライヤーを使うと早く乾きます。

 


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次に、ビンをエタノール(エチルアルコール)で消毒します。殺菌消毒しておくことで雑菌の繁殖を防ぐことができます。

エタノールを完全に乾かしてから、ドライフラワーやプリザーブドフラワーをビンの中にいれます。

花をビンに入れてから少しづつオイルを注ぎます。一気に注いだり、乱暴に注いだりすると花が壊れてしまうこともあるので注意しましょう。

また、オイルを注いだ時に花が浮いてきてしまう時には、粘度の高いオイルを使うと花が浮かなくなります。

ビンの中に空気の泡が残ってしまっているような場合は、ビンを斜めにして、くるくると回すことで泡が抜けます。

しっかりとビンの蓋を閉めて、ビンの周りをティッシュや布で拭いてきれいになればハーバリウムの完成です。

ハーバリウムは実際の季節に関係なく好きな花を楽しむことができます。例えば、これから冬になろうとしている秋であっても、春の桜を楽しむことも可能なのです。

桜の花でドライフラワーやプリザードフラワーを作っておけば、ハーバリウムを作成することも難しくはありません。
リボン

 

 

自分らしくアレンジするコツとは?

 

 

ハーバリウムを作るだけではなく、自分だけのオリジナルな作品を作りたいと思う人も多いのではないでしょうか。

自分らしいアレンジをするためのヒントをいくつか紹介します。花材に造花を使う場合には、実在しないような変わった造花を使うと面白いハーバリウムが出来上がるかもしれません。

他にも小さな人形を花と一緒にビンに入れたりして、テーマを決めてハーバリウムを作ると、統一されたテーマでの作品群が完成するでしょう。

このように、まずはビンの中身に自分らしさを表す方法が考えられます。次にビンそのもの個性を出す方法です。

オイルを使用することを考えると、あまり大きなビンでは多額の費用がかかってしまいます。そこで変わった形のビンを使ってハーバリウムを作成してはいかがでしょうか。

 


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特殊な形状のビンでは花を入れる時に少し苦労はしそうですが、他の作品との分かりやすい差別化ができるのでおすすめの方法です。

ただし、形が変わっているビンは一般的には高価なものが多いですし、壊れやすいものも多いので、取り扱いには十分注意をしてください。

ビンそのものはありふれたものであっても、シールや紐などでビンをアレンジしておしゃれにすることもできます。

例えば、麻の紐をつけて壁から吊るしておいたり、リボンを結んでみたりして、自分らしさを演出しましょう。

ハーバリウムが徐々に世間に浸透している中で、面白いグッズも登場しています。ハーバリウム用のビンの蓋の部分に小さなキャンドルを置くことができるようになっているものです。

火を灯せば美しいランプとして使うこともできますし、使わない時にはインテリアとして利用することができます。

ただし、燃えやすいオイルを使っている場合には、取り扱いには気を付けてください。また、ディフューザーとしても使うことができます。

ディフューザーとは、アロマテラピーなどでリラックスするために香りを拡散させる道具です。

 

 

好きな花の香りを漂わせるために、好きな花のドライフラワーなどをビンに入れて棒(リード)をオイルに差してくおくとディフューザーのように使えます。

ただし、リードを差すためにビンを密閉しておくことはできないので、乾燥して自然にオイル量が減っていく可能性があることには留意してください。

 

 

また、密閉されていないので、誤ってビンを倒した時には中身がこぼれてしまう場合もあるので気を付けてください。

ハーバリウムはようやく世間に浸透してきた状況なので、自分なりのオリジナルなアレンジを考えやすい趣味かもしれません。