それほど頻度が高いわけではないけれど、もしなってしまったら落とすのに苦労する汚れ、それはガムによって汚れた場合があげられますね。

 

例えば道を歩いていて、誰かがごみ箱に捨てなかったガムを踏んでしまう。

 

例えば、風船ガムを膨らませているときに誤って髪の毛や衣服についてしまう。

 

例えば、ガムを捨てようとしたときに落としてしまい、床にべったりとくっついてしまう。

 


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考えてみれば、ガムがどこかにくっついて汚れてしまうということは日常生活においてあり得ることです。

 

今回の記事では、そんな厄介なガム汚れの効果的な落とし方についてご紹介します。

 

 

ガム汚れが取りづらい原因は?

 

 

ではなぜガム汚れは厄介なのでしょうか。

 

それは取りにくいからということがあげられます。

 

ガムは高分子である

 

ガムの分子を電子顕微鏡などで拡大してみると、長い糸のようなものが絡まりあっている様子を見ることができます。

 

ガムの分子は非常に小さく、髪の毛の太さの10万分の1であるといわれています。

 

そのため、繊維質のものとくっつくと、ガムとくっついた側の繊維が絡まりあい、取りづらくなってしまうのです。

 

特に衣服は繊維でできていますので、一度くっついた場合はがすのに労力がいるということになります。

 

ガムが濡れている

 

ガムは普通、口の中で噛みますよね。

 

その噛むという動きにより、唾液とガムが混ざり合います。

 

ですので、ガムは多くの水分が含まれた状態になります。

 

ガムと他の繊維がくっついたとしても、まだ隙間があります。

 

ですが、底に水分が加わることにより、その水分でガムと他の繊維の間を埋めてしまいます。

 

つまり、ガムは水分を含むことで、粘着力が強くなるということです。

 

そのために、濡れたガムはよりどこかに引っ付いた後はがすことが大変になるといえるのです。

 

 

ガム汚れを取るコツは?

 

 

では、実際にガムを効果的にとるためにはどのような方法を使えばよいのでしょうか。

 

ついた場所にごとに分けてご紹介しますので、ガムがついた場所に近いものを参考にしてみてください。。

 

靴についてしまった場合は

 

外を歩いているときに、誰かがポイ捨てをしたガムを踏んだ場合は靴にガムがついてしまいます。

この靴底につくガムが一番不快だと考える方は多いのではないでしょうか。

 

ただでさえガムを踏んで靴が汚れるというのは不快だというのに、だれが噛んだかもわからないガムなんて不衛生ですよね。

 

では、靴についたガムはどうすれば簡単に落ちるのでしょうか。

 

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実はガムには、油と混ぜると溶けるという性質があります。

 

こんな経験はありませんか。

 

それは、チョコレートと一緒にガムを噛むと溶けてしまう、というものです。

もしかしたらご自身で経験をしたことがなくても、話に聞いたことがあるという方は少なくはないのかもしれません。

 

チョコレートの中には、口腔の中で溶ける油脂成分が含まれています。

 

そして、ガムの原料はチクルと呼ばれるものですが、これには油と親和性があります。

 

そのため、ガムとチョコレートを一緒に口の中に入れると、溶け出したチョコレートの油脂成分でガムが溶けてしまいます。

 

靴についたガムは、この性質を利用して落とします。

 

なにもチョコレートを使う必要はなく、油を使えばいいのです。

 

食品でしたら、マヨネーズなどの中にも油は含まれていますし、においや色が気になるという方はサラダ油などの食品用油を使うとよいです。

ほとんどのご家庭に油はありますので、わざわざ購入する必要がないのは助かりますね。

 

これらの油を使った製品を、使い古した歯ブラシなどにつけます。

 

その歯ブラシなどで、ガムが付着した部分をこすります。

 

すると、ガムの繊維が溶け、はがしやすくなります。

 

また、ガムには冷やして温度を下げることにより、固まる性質があります。

 

ガムが固まるということは、粘着力が抑えられるため、擦り落としやすくなるということです。

 

靴を冷凍庫に入れるというのはあまり衛生的ではありませんし、実用的でもありませんので、氷などを使いましょう。

 

氷を1個から数個ほどビニール袋などに入れ、その袋越しに氷をガムに10分程度あて、温度を下げます。

 

また、コールドスプレーなどを用いてもよいでしょう。

 

ですが、この温度を下げてガムを固まらせ、それにより取る方法はガムがまだ新しく、付着してすぐの時には高い効果を示しますが、くっついてから時間がたつにつれ効果が薄れます

 

そのため、朝付着したものを夜取るのであれば、油を使う方法のほうが効果的といえます。

 

服についてしまった場合は

 

服についてしまった場合も、冷やして固める方法は有効です。

 

また、衣服であれば冷凍庫に入れることも可能な場合があります。

 

布地が厚いほど取れにくいですので、何度か試してみるとよいでしょう。

 

コールドスプレーは布地によっては傷みやすくなるため、少し離れた距離から噴射するようにしましょう。

 

また、油を使ってもとることはできます。

 

ですが、油じみなどのリスクがあるため、なるべくガムを取り除いた状態から油をつけましょう。

 

キッチンペーパーなどに油をしみこませ、それで擦り落とします。

 

もし、油じみなどが目立つようでしたらなるべく早く中性洗剤を使い落すとよいです。

 

できるのであれば、すぐに洗濯を行うかクリーニングに出すと、あまり油じみを目立たなくすることができます。

 

アルコールを使って落とす方法もあります。

 

ガムが付着している面に当て布をします。

 

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もし、いらない布がなければ厚手のティッシュなどを使いましょう。

 

消毒用のアルコールやウイスキーなどをコットンに染み込ませ、ガムが付着している裏側から叩くことで、ガムの成分が溶け、当て布に移っていきます。

 

最後に水で揉み洗いをし、アルコールを洗い落とします。

 

カーペットについてしまった場合は

 

カーペットはものによっては大きく、なかなか洗うことが難しいかもしれません。

 

ですので、油じみなどが残ってしまっては困りますよね。

 

基本的にはガムを冷やし固めてとる方法をつかいましょう。

 

カーペットは繊維質なことが多いため、なかなかとりづらいです。

 

そんな時は、ヘラを使ってガムをはがしおとしましょう。

もし、細かいガムが残った場合は、ベビーオイルを使って落とすことをおすすめします。

 

ベビーオイルも油の一種ですので、ガムを溶かす効果があります。

 

最後に油じみに対して、小麦粉を振りかけ、油を吸収させます。

 

布を水で濡らし、しっかりと絞ったら小麦粉ごと油をふき取ります。

 

最後にお湯を使ってきれいにします。

 

お湯の温度は体温程度で、40℃を超えないようにしましょう。

 

何度か布を替えながらきれいにし、ドライヤーで乾燥させます。

 

車のシートやボディー、タイヤなど車のパーツについてしまった場合は

 

こちらも洗濯をするということはできませんよね。

 

そのためあまり凍らせてとるという方法は向いていません。

 

こちらは、油で溶ける性質を利用し溶かしてしまいましょう。

 

サラダ油などを、使い古した歯ブラシなどにつけ、擦り落とします。

 

もちろん油を使うと油じみがつくのではないかと心配されるかもしれませんが、中性洗剤で簡単に落とすことができます。

 

まずは、中性洗剤を水で薄めます。

 

それに布を浸し、拭き上げるだけです。

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カバンについてしまった場合は

 

カバンの種類にもよりますが、基本的には油を使った方法で落とすとよいでしょう。

 

油じみは中性洗剤で落とすことができますので、丈夫なバッグであればそれほど気にせずに落とすことができます。

 

もし布製のバッグでしたら、ついてからまだ時間がたっていない場合は衣類などと同じように冷やしても簡単に落とすことができます。

 

髪の毛についてしまった場合は

 

髪の毛やペットの毛などにガムがくっついてしまった場合、根本的にその場所を切り落としてしまうという方もいるでしょう。

 

ですが、切らなくても簡単に落とすことができます

 

こちらも冷やすと凍傷になるおそれなどがありますので、油を使いましょう。

 

サラダ油などの食品用の油を使い、ガムを溶かしてから落とします。

 

シャンプーなどをすると、油を残さずきれいに落とすことができますよ。

 

もし、アロマオイルなどがあればそちらを使ってみてもよいですね。

 

ですが、アロマオイルは普通の油に比べると落ちにくいと言われていますので、頑固なガムの場合はサラダ油などを使うことをおすすめします。

 

プラスチック素材についてしまった場合は

 

プラスチック製の商品にガムを付けてしまった場合は、油で落とすのが一番向いています。

 

実はプラスチックの中には耐寒性が悪く、低温にしてしまうと脆弱になる場合があります

 

温度を冷やすことにより、プラスチックを構成する分子の動きが低下し、硬化します。

 

すると、ガラスに近い性質を持つようになり、簡単に割れてしまうようになるのです。

 

ですので、油で落とすのが最適というわけですね。

 

コンクリートについてしまった場合は

 

駐車場など、コンクリートやアスファルト面にガムがくっついてしまうということもありますよね。

そんな場合は、油を使って落とすことをおすすめします。

 

まず、ヘラなど硬い金属を使い、ある程度ガムをとっておきます。

 

残ったガムに対し、油を塗り、ガムを溶かしましょう。

 

そして、柔らかくなったガムを再度ヘラなどを使って落とすと、きれいにすることができます。

 

床や壁についてしまった場合は

 

フローリングなどの床に対してガムがついてしまった場合は、冷やし固めてから取る方法を使うことができます。

 

もし、こびりついてしまっている場合は油などを使って落としましょう。

 

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ですが、フローリングはヘラなどの固いものを使ってこすると傷つく恐れがあります。

 

ヘラなどを使う場合は、床面を傷つけないように気を付けながら行ってください。

 

また、壁などについてしまった場合は、ガム取り専用のリムーバーなどが売られていますので、そちらを使って落としてもよいでしょう。

 

もちろん、リムーバーを使うときは素材を傷めないか、必ず目立たない場所で試してから行ってください。

 

 

まとめ

 

 

しつこいガムの汚れですが、基本的には冷やし固めることで落としやすくなります。

 

ですが、時間がたったり繊維の奥までこびりついたりしているガムはなかなかそれでは落とせません。

 

その際は、油を使ってガムの繊維を溶かしてから取り除くようにしましょう。

 

油じみが気になる方は、中性洗剤でふき取るときれいに落とすことができますよ。