生活上の理由から、洗濯物を夜に干したいと考えている方もいることでしょう。洗濯物を夜に干す場合、朝や昼に干すことと比べて変わることはあるのでしょうか。
また、夜に洗濯物を干す場合に注意すべき点はあるのでしょうか。この記事では、洗濯物を夜に干す際のメリットやデメリットについてご説明します。
覚えておかないと大変な事態を巻き起こしかねない注意事項も記載しておりますので、夜に洗濯物を干す予定の方は必ずチェックしましょう。
夜に洗濯を干しても平気?
夜に洗濯物を干すことは問題ないのでしょうか。また、朝や昼に干すことと比べて良い点はあるのでしょうか。夜に洗濯物を干すメリットとデメリットをそれぞれご紹介しますので、洗濯物を干す時間帯を考えるための参考にしてみてください。
夜に洗濯物を干すメリット
まず、夜に洗濯物を干すメリットについてご紹介します。家事をする際の工夫の一つとして利用できるものが多いため、効率的な家事を目指す方はぜひチェックしてみてください。
風呂の残り湯を利用する場合に有効
風呂の残り湯を利用して洗濯している人にとっては、夜に洗濯物を干す方が利点が多くなります。風呂の残り湯は、放置する時間が長いほど雑菌が繁殖し、だんだん水が汚くなっていきます。
一日の終わりに風呂に入り、上がった直後に洗濯することを習慣化しておけば、風呂の残り湯の中で雑菌が繁殖する前の綺麗な状態で洗濯することが可能になります。
また、風呂の残り湯をすぐに利用することで、残り湯が温かい状態で洗濯することが可能になり、汚れを落としやすくなるという利点もあります。
温水には洗剤の効果を高める作用がありますので、温かい状態の風呂の残り湯は、洗濯する際にも相性が良いと言えます。
加湿器代わりに利用できる
冬など、就寝時に部屋の乾燥が気になる場合、夜に部屋干しをすることで加湿器代わりに利用することができます。夜に洗濯物を干すことを習慣化しておけば、わざわざ加湿器を買う必要もありません。
逆に湿度が気になる場合は、洗濯物を外で干せばオーケーです。
家事の時間を分散できる
洗濯関連の作業を夜に回すことで、家事にかける時間を分散することが可能になります。一般的な家庭は、朝から昼が最も忙しく、夜に暇な時間が多くなる傾向があります。学校や仕事がある場合は、家事を優先することもできないでしょう。
朝から昼にかけての少ない時間をやりくりすることに苦労するくらいなら、家事の一部を暇な時間帯に回すことで負担を軽減してしまおうという考え方です。
学校や仕事とは異なり、家事をするタイミングは好みに合わせて自由に設定することができます。
洗濯物を夜に干すことを習慣化することで、洗濯にかかる時間を夜に分散させることができます。根を詰めて家事をしたくないという方には、家事の時間を分散させる方法は有効です。
夜に洗濯物を干すデメリット
続いて、夜に洗濯物を干すデメリットについてご紹介します。夜ならではの問題点を挙げているため、以下のデメリットを解決しない限りは、夜に洗濯物を干すことは難しくなるでしょう。
近所迷惑になる可能性がある
夜に洗濯物を干すことで、近所迷惑になってしまう可能性があります。洗濯をする必要がありますので、夜中に少なからず物音を立ててしまうことは避けられないでしょう。近所に住んでいる人が騒音にうるさい人である場合は、注意が必要です。
夜に洗濯物を干すにしても、洗濯を開始する時間を早めるなど、近所トラブルを避けるための工夫を考える必要があります。
乾くまでの時間が遅くなる
日光を利用できないため、夜に洗濯物を干す場合は洗濯物が乾くのが遅くなります。
寝ている間に乾かすようにしておくことで時間は気にならなくなりますが、早めに洗濯物を取り込みたい時には夜に干していることが障害となる可能性はありますので、頭の片隅に入れる程度に覚えておきましょう。
虫の卵が産みつけられる可能性がある
洗濯物を夜に干す際に最も恐るべきデメリットがこちらです。虫は光に集まりやすい習性がありますので、日光が無い夜には洗濯物が唯一の光源となり、洗濯物に虫が集結してしまう可能性があります。
特に白いシャツや布団は夜中に光を反射しますので、虫から大人気となってしまいます。
明るい時間に比べて虫にとっての危険が少ない夜間は産卵に向いている時間であり、湿っている洗濯物は産卵の場に最適の環境でもあります。知らず知らずの間に洗濯物に卵を産み付けられ、衣類を着用する際に孵化した幼虫や成虫に出会ってしまったという話があります。
また、布団に卵を産み付けられたまま気が付かずに保管してしまい、タンスの中が虫の巣窟になってしまったという話もあります。
虫が苦手な人にとっては、身の毛もよだつようなエピソードですので、夜に洗濯物を干す際は慎重に考えましょう。
虫が多い地域で一階~二階までの低層の家は虫が集まるリスクが高いため、夜に洗濯物を外干しすることは避けるのが無難でしょう。
どのような季節や気候であれば夜に干しても大丈夫?
夜に洗濯物を干す場合、どのような環境下であれば快適に干すことができるでしょうか。夜に干す場合に向いている状況をご説明しますので、夜に洗濯物を干したいと考えている方は参考にしてみてください。
夜の外干しに向いている季節や気候を選ぶ
夜に洗濯物を外で干す場合、冬場の乾燥している時期に干すことが最も向いているでしょう。冬は虫が洗濯物につく心配もありませんし、乾燥していることで洗濯物が乾きやすくなりますので、快適に干すことができます。
逆に湿度の高い夏場は虫も多く、洗濯物も乾きにくいため、向いていません。快適に洗濯物を干すために、冬の乾燥している時期のみを選ぶという手段もあります。
部屋干しのみに限る
夜に洗濯物を干す場合は、部屋干しのみにすると決めてしまうことも有効です。夜間は日光をあてにできないため、干す場所が外でも中でも大きな差はありません。
室内で干すことで虫がつく心配は潰せるため、いっそのこと部屋干しにのみに限る方がメリットが大きくなる場合があります。
しかし、通気性の悪い室内では外干しよりも乾く時間が遅くなり、洗濯物が悪臭を放つ原因となってしまう恐れもあるため、扇風機やストーブを用いて乾きを早めるなどの工夫が求められる場合もあります。
高層の建物で干す
高層の建物で生活することで、夜に洗濯物を干しやすくする方法があります。虫は高いところまで飛んでくることができないため、高層で洗濯物を干しても、虫が付着してしまうことは避けられます。虫を気にせず堂々と外で干せる点は、大きな魅力でしょう。
また、建物は高層になるほど低層のものよりも高級になる傾向があり、マンションであっても防音機能がしっかりしている場合が多いです。
騒音による近所迷惑を考える必要が無いくらいの防音機能が整っている場合、深夜に干しても問題が無いという点においても、夜の洗濯物を干すことに向いていると言えるでしょう。
生活スタイルに合わせて洗濯物を干す時間を決めよう!
夜に洗濯物を干す際の注意点についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。夜に洗濯物を干すことにはメリットもある反面、デメリットもあります。
昼間と夜間では注意すべき点も異なるため、自分の生活スタイルに合わせて最も適切であると思える方法を選択してみてください。