遮光カーテンは外部からの光をさえぎってくれるカーテンです。明るい時間帯に寝なければいけない人にとっては、安眠のために役立つ生活用品です。また、遮光カーテンは室温が上がりにくくなる効果もあるので、冷房の効きも良くなります。

しかしカーテンは毎日使うものなので、時間が経つと汚れが目立ったり、カビが生えたりしてしまいます。遮光カーテンを洗濯する時はどのような点に注意をすれば良いのでしょうか。
遮光カーテンのある窓辺

 

 

遮光カーテンは洗濯機で洗える?どのような種類・素材だったら平気?

 


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手軽な方法としては洗濯機で遮光カーテンを洗うことですが、洗濯機を使っても問題はないのでしょうか。遮光カーテンの素材によっては洗濯機を使えないものもあります。

 

遮光カーテンの素材

 

ほとんどの遮光カーテンの素材はポリエステルです。ポリエステルは合成繊維で加工しやすく、シワになりにくい素材です。また、防虫効果も高くカビにも強いとされています。ポリエステルの遮光カーテンであれば、大部分は洗濯機の使用に問題がないでしょう。

しかし、綿や麻などの天然素材特殊な加工を施しているような遮光カーテンは、洗濯機で洗えるかどうかを確認する必要があります。例えば、麻を生地の材料にしている遮光カーテンを洗濯機で洗うと元の形状に戻すことができなくなってしまうほど、シワだらけになってしまいます。

 

遮光カーテンの洗濯表示を確認

 

遮光カーテンを洗う時には、最初に洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示とは、日本工業規格(JIS)で規定されている、洗濯をする時の製品の取り扱い表示のことです。洗濯表示の記号は41種類あります。

基本記号には、家庭洗濯・漂白・ 乾燥・アイロン仕上げ・商業クリーニングの5種類があり、付加記号(洗濯作用の強さとアイロンや乾燥の温度)、数字(家庭洗濯での洗濯液の上限温度を表示)、禁止、との組み合わせで洗濯物としての取り扱いを表しています。

遮光カーテンにも洗濯表示があり、洗濯表示に「洗濯機」や「水洗い」の表示があれば、洗濯をすることは可能です。「ドライ」表示がある場合はクリーニングに出す必要がありますが、「ドライ」マークが付いていても「洗濯機」マークがあれば家庭でも洗うことは可能です。

しかし、「洗濯機」マークが表示されていない遮光カーテンは、手洗いをすることが必要です。カーテンの生地を傷めずに、遮光機能を長持ちさせるためには、手間がかかるかもしれませんが、丁寧に手で洗いましょう。

 

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遮光カーテンを洗濯するときのコツは?乾燥機は平気?

 

 

遮光カーテンを洗濯する時には、素材に注意して洗濯表示に従うことが大切ですが、他に気を付けることはどのようなポイントでしょう。

 

遮光カーテンを洗濯する頻度

 

遮光カーテンに限らず、カーテン類はめったに洗濯せず、何年もそのままにしていたりしませんか。汚れがひどくなったら洗おうと思っていても、カーテンの洗濯は重労働なので、つい後回しにしがちです。

汚れがひどくなり、カビが生えたりすると、洗濯をしても簡単には落ちなくなります。年末の掃除や衣替えなどのタイミングで、年に1~2回は定期的に洗濯をするようにしましょう。レースのカーテンに関しては、もう少し多い頻度でおおよそ3ケ月ごとに洗濯をすると、清潔にしておくことができます。

ただし、遮光カーテンの汚れがひどく、目立つような場合には、定期的な洗濯の時期ではなくても、早急に洗濯をしましょう。汚れをそのままにしておくと落ちにくくなりますし、部屋に嫌な臭いがすることもあります。見た目も不衛生で、来客に不快な思いをさせてしまうかもしれません。

 

遮光カーテンの洗濯の準備

 

遮光カーテンを洗濯する前に、カーテンレールから遮光カーテンを外す必要があります。カーテンレールも汚れている場合がありますので、このタイミングで綺麗に掃除してしまいましょう。外した遮光カーテンは、紐などでまとめて、洗濯用のネットに入れておきましょう。

洗濯用のネットを使わずに、そのまま洗濯をすると、カーテン生地が傷むだけでなく、細かい飾りが付いているようなものは外れたり壊れたりしてしまう可能性があります。洗濯用のネットを利用して遮光カーテンを洗った方が安全です。
居間と遮光カーテン

 

遮光カーテンの洗濯に適した洗剤

 

カーテンの洗濯には中性洗剤が適しています。中性洗剤とは、その名の通り、中性の洗剤で、酸性やアルカリ性の洗剤のような強力な洗浄力はないものの、肌や素材、そして環境に優しい洗剤です。

カーテンにはデザインが印刷されているものなどがあるので、中性洗剤以外の洗剤を使用すると色落ちしてしまう可能性もあります。遮光カーテンについても、通常のカーテンと同様に、中性洗剤を使用することをおすすめします。

裏地が縫い合わせてあるような遮光カーテンなどでは、デリケートな洗濯方法が必要なので、優しい中性洗剤を用いて、洗濯表示に沿った方法で洗濯をするようにしましょう。同様に、漂白剤も刺激の少ない酸素系のものを利用することを進めます。

どうしてもひどい汚れを落とす必要がある場合には、色落ちを覚悟する必要はありますが、塩素系の漂白剤を使うことも已むを得ません。

 

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遮光カーテンの干し方

 

遮光カーテンを干す前に、脱水に注意をしてください。洗濯表示を見て、適している脱水の強さを確認しましょう。素材によっては、弱い脱水をすすめている遮光カーテンもありますので、気を付けましょう。

遮光カーテンは極力天気の良い日に洗濯をして、天日でよく乾かすようにしましょう。生乾きで室内に遮光カーテンを干すと嫌な臭いが発生することがありますし、不衛生です。遮光カーテンは乾きにくい大きな洗濯物なので、洗濯をする日には注意してください。

ただし、天日干しの場合に気を付けなければいけないことは、カーテンの色抜けです。色抜けしやすいデザインの遮光カーテンであれば、直射日光を避けて、風通しの良い場所で、陰干しをすることも考えられます。

どうしても天候の関係で、室内に干さざるを得ないような場合には、室内ファンを利用するなど、少しでも風通しが良くなるように気を付けましょう。また、室内干し用の衣類用洗剤で嫌な臭いが付きにくいものもありますので、成分などに注意して、利用するのも一案です。
子どもと遮光カーテン

 

遮光カーテンに乾燥機は使用できる?

 

カーテンの洗濯にクリーニング店を利用すれば、プロの技で、綺麗に仕上げてくれますが、個人では難しい部分もあります。その一つが、乾燥機の使用です。遮光カーテンは、大きな洗濯物なので、干すためには広いスペースが必要になります。

乾燥機に入れてしまえば、いつでも乾かすことができますが、問題はないのでしょうか。遮光カーテンにも、衣類の場合と同じ問題が発生することが考えられます。遮光カーテンの素材にもよりますが、乾燥機の使用でサイズが縮んでしまう可能性があります。

特に、オーダーメイドで作ったような遮光カーテンの場合は、カーテン丈などはカーテンレールのサイズにぴったり合うようにしつらえてあります。乾燥機の使用で遮光カーテンが縮んでしまった場合には、カーテンレールにはめることができないサイズになってしまうことも考えられます。

また、カーテンレールにはまったとしても、丈が短くなり遮光機能を十分に果たすことができなくなったり、遮光カーテンに引き攣れができて見栄えが悪くなってしまう場合もあります。乾燥機の使用に問題のない遮光カーテンもありますが、乾燥機の利用は基本的には控えた方が良いでしょう。