夏は暑いものと決まってはいますが、夜になっても寝苦しくてなかなか眠れないという経験がある人は多いのではないでしょうか。

夏になかなか眠れないのは、気温が高いから布団も暑くて眠れないだけなんでしょうか。
布団が暑く感じて眠れない、その原因を探ってみましょう。

そのうえで夏に気持ち良く眠る方法を紹介します。

 


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夏に布団が暑くて眠れない時の原因は?

 

 

夏は夜になっても外気温が下がらず、室内の温度も高いままの状態が多くなります。すると、布団の温度も室内の温度に応じて高いままになっている場合があります。

クーラーなどで室温を下げると、徐々に布団の温度も下がるはずですが、布団の内部には暑い空気がこもっている場合があるので、一度暑い空気を布団叩きなどで外部に排出したほうが布団の中の温度は早く下がります。

「布団そのものが暑い」以外には以下のような原因が考えられます。

 

体が熱い

 

夏に活動をすると、体内にも熱がこもります。なかなか熱が引かない状態で布団に入ると、今度は体内の熱が布団に移ってしまい、ますます寝苦しくなります。

お風呂に入ったりシャワーを浴びたりして体の汚れを洗い落としていても、しっかりクールダウンをしないと体の熱はこもったままです。

また、クーラーなどで体の表面温度を下げたとしても、基礎体温(運動などによる体温の変化を排除して、恒温動物として生きていくために必要な活動をするのに必要な体温のこと)が高い人もいるので、布団に入ると暑く感じる人もいます。

体の表面で十分に体温を放出できない人にとっては、夏の布団は大変でしょう。

 

悩み事がある

 

季節的な要因ではないかもしれませんが、悩み事を抱えている人はなかなか眠れないでしょう。

夏は夜の時間が長いですし、いつもよりも長時間、心配事について考え込んでしまうことも多いかもしれません。

物事を考えている時には脳細胞が活発に動いています。つまり、脳は眠れる状況にはないのです。

そうなるとますます暑く感じてしまい、眠れなくなってしまう、というわけです。
扇風機バルミューダ

 

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冷え性

 

夏の布団が暑く感じて、というわけではないのですが、冷え性の人は夏になると眠れなくなる場合があります。

夏になっても、なかなか体が温まらないという人は、実は女性を中心に結構いるものです。

血行が悪かったり、貧血症であったり、こういった悩みを持つ人は実は夏の方が辛いことがあるのです。

その原因は冷房です。現在では、ほとんどの都市ではどこにいても冷房が稼動しています。場所によっては、寒く感じるほど強力に冷やしているところもあります。

日中に長い時間クーラーを浴びていると体温調節がスムーズにできなくなってしまいます。一般的には、夕方から夜にかけて体温は上がり、夜明けから早朝に体温は下がります

この温度調節がきちんと機能していると、夜にはぐっすりと安眠できるのです。

しかし、冷房に一日中当たっていると、温度調節ができなくなってしまうのです。さらに自律神経もおかしくなり、夜に眠ることができなってしまいます。

体温調節ができないと、寝冷えしてしまう可能性もあります。お風呂に入っても、なかなか体の冷えや疲れが取れないときには、冷房病になっている可能性があります。

 

湿度が高い

 

日本の夏はジメジメしていて不快です。湿度が高いと、人は温度以上に暑く感じて寝苦しくなってしまうことがあります。

湿度が高いと、なかなか汗が蒸発しません。汗が蒸発しないと、気化熱も発生しないので、全く涼しく感じることができません。

また、布団の中にも湿気がこもり、気持ち良く眠ることができないでしょう。湿気は夏の安眠の大敵のひとつなのです。

 

 

対策は?オススメの素材や冷房のかけ方は?

 

 

夏にぐっすり眠るための対策として、オススメ素材の安眠グッズや冷房のかけ方について紹介します。
エアコン

 

安眠グッズ

 

暑い夏に心地良く眠るためには涼しい寝具が必要です。先ずは枕ですが、枕には頭の熱がこもりやすくなっています。上手に熱を放出してくれる素材がベストでしょう。

その中でも、夏に使われる枕の代表的な素材として、い草を紹介します。い草は畳の表面にも使われている通気性に富んでいる素材です。

 


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い草を編みこんでいる枕は表面に凸凹があり、肌との密着感があまりありません。しかも、い草には湿度調整機能があるので、快適な環境をもたらしてくれます。

い草と同様に、日本人に馴染みがあるのは藤の枕でしょう。カゴやイスにも利用されていますが、通気性はい草を凌ぐほどです。

い草と違い柔らかくはありませんし、加工が難しい素材ですので、自分の頭の高さに合わせた枕を購入することをおすすめします。

ジェル製やセリー製の枕は、ヒンヤリとする効果があるので、気持ち良く眠れるツールです。冷蔵庫や冷凍庫でジェルを冷やして枕に装着して使うタイプのものが主流です。

冷やして冷たく感じるもの以外は、ジェルの温度が室温よりも温度が下がるわけではありません。

体温よりも低く、空気よりも液体の方が熱伝導率が高いので、ひんやりとした状態が続いているように感じるのです。

ただし、ジェルが小さかったり、サイズが小さいものはすぐに温くなってしまうものがあるので、注意しましょう。

もし、ジェルが冷たすぎると感じた時は、タオルを巻くなど調節をしてください。冷た過ぎるままで使っていると、体調を悪化させてしまう場合があります。

暑さがきつい時には氷枕を使う人もいます。熱を出した時に使われるものですが、氷を入れ替えればいつでも使える便利なグッズです。

持続時間はジェル製枕には及ばないかもしれませんが、手軽に利用できるメリット氷枕も負けてはいません。

枕以外にも、ベッド、パッド、タオルケット、などにも冷却素材を利用した夏向けの商品がたくさん出ています。

例えば、マットの中が真空になっていて、中にこもった暑い空気を足元のファンが排出してくれる機能を持った商品があります。

リモコンで操作することが可能で、タイマーも付いています。

出典:ATEX(アテックス) ドライブリーゼ エアコンマット ds-1634997

敷きパッドには、ひんやりとした感触でぐっすり眠れる素材の商品があります。今使っている布団の上に敷くだけですぐに使えます。

 


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洗うこともできるので、汗をかきやすい夏には最適の商品です。

出典:シングルサイズ 接触冷感 敷きパッド「 レノ 」【GL】サイズ:100×205cm ブルー
蚊取り線香

 

冷房のかけ方

 

高温多湿の日本ではクーラーは必要不可欠です。効率的にクーラーを利用するにはどうしたら良いのでしょうか。

まず就寝する30分前には、寝室を冷やしておくようにしましょう。室温は屋根や家具などにも影響を受けます。部屋全体を冷やすことが大切です。

理想的な室温は26~28度で、湿度は50~60%です。

寝ている間にずっとクーラーが付いているのは不経済だと考えて入る人は、タイマーを上手に利用すると良いかもしれません。

眠てから約3時間と、起きる前の約30分~1時間にクーラーが稼動するように設定することをおすすめします。

人間は寝始める時にはノンレム睡眠という上質の睡眠をして、脳の疲れを癒します。したがって寝入りの際にはクーラーで眠るのに理想的な室内環境にしておくことが重要です。

一方、夏は起きる時点ですでに暑くなっており、気持ち良く活動に移れない場合があります。そうならないためにも、さわやかに起きれるようなクーラーの活用をしてみましょう。

どうしてもクーラーが苦手な人には扇風機の利用をおすすめします。扇風機の風は汗を蒸発させる際の気化熱で、涼しく感じさせます。

ただし、体の同じ場所に直接長時間風を当てると、体が冷えすぎてしまう場合があります。

扇風機の首振り機能を使って風を動かすようにしたり、直接体に風を当てたりしないような工夫が必要です。