水筒にお茶を入れていると、茶渋がついて非常に見栄えが悪くなってしまいます。
なぜ水筒には茶渋がついてしまうのでしょうか。
この記事では、茶渋が発生する原因や茶渋を取るためのコツについてご紹介します。
綺麗な水筒を取り戻すためにも、ぜひチェックしてみてください。
水筒に茶渋がつく原因は?
水筒につく茶渋の原因は、ステインという成分です。
ステインはコーヒーや赤ワインにも含まれており、歯の黄ばみの原因となることで知られています。
ステインを含むお茶などを長らく水筒で使用することにより、徐々にステインの色素が沈着していき、茶渋となります。
茶渋は水筒が金属製かプラスチック製かに関わらず発生しますし、水筒のパッキンにも発生します。
茶渋への対策は覚えておいた方が良いでしょう。
歯磨き粉で毎日歯を磨いても黄ばみが取れないことと同じように、通常の洗剤で茶渋を落とすことは難しいです。
茶渋を落としたいと思ったら、ステインに対して有効な洗剤を選ぶ必要があるでしょう。
茶渋は予防できる?
日々の生活の中で工夫することで茶渋を予防することが可能です。
茶渋の予防方法をいくつかお伝えします。
ステインを含む飲料を使用しない
お茶やコーヒーといったステインを含む飲料を水筒に入れないことによって茶渋の発生を予防する方法です。
水筒にはステインを含む飲料は絶対に入れないと決めておけば、水筒に茶渋が発生する可能性を0にすることができます。
水筒でお茶などを飲みたいという方には向いていない方法ですが、茶渋を防ぐ最も確実な方法です。
できる限り早く洗う
水筒についた茶渋が定着してしまう前に、早めに洗い流す予防法です。
茶渋が水筒に付着して定着する前に流せば、水筒内に茶渋が蓄積していくこともありません。
水筒を使い終えたら放置はせず、なるべく早く洗うようにしましょう。
日頃からこまめに水筒を洗う習慣をつけておくと茶渋が付きにくくなります。
水に漬けておく
すぐに水筒を洗うことができない場合は、水筒内いっぱいに水を入れて漬けておきましょう。
茶渋は、乾燥することでより水筒にこびりついてしまいます。
水筒内を水で満たしておき、茶渋が定着してしまうことを防ぎましょう。
定期的に漂白する
茶渋は徐々に蓄積されていくため、古くなるほど落としづらくなってしまいます。
いくら水筒をこまめに洗っても、微量の茶渋が付着してしまうことは避けられないでしょう。
微量の茶渋が年を経るごとに積み重なっていき、頑固な汚れとなってしまうことは、ステインを含む飲料を入れている限りは覚悟しなくてはなりません。
しかし、定期的に本格的な掃除をすることで、茶渋がこびりつくことを軽減できる可能性があります。
茶渋がより頑固な汚れとなる前の段階で強力な漂白剤などを用いれば、古くなった茶渋よりも遥かに綺麗に落とすことができるでしょう。
茶渋が成長し切る前に潰しておくことで、汚れの少ない水筒を維持できることでしょう。
茶渋を落とすコツは?
水筒に茶渋がついてしまった場合の、落とし方についてご説明します。
様々な方法がありますので、お好みの方法を試してみてください。
アルカリ性洗剤を使う
茶渋には、アルカリ性の洗剤がよく効きます。
重曹・セスキ・クエン酸などはアルカリ性の洗剤であるため、茶渋に対して効果を発揮してくれるでしょう。
洗剤は粉末状のものを使用することで研磨効果を期待できるため、これらアルカリ性洗剤の水溶液を作って茶渋を磨くとよく落ちます。
酸素系漂白剤を使う
酸素系漂白剤に含まれる過炭酸ナトリウムの漂白効果により、茶渋を効果的に落とすことが可能です。
オキシクリーンなどが酸素系漂白剤であるため、試してみてください。
定期的に水筒を漂白しておくことで、茶渋が水筒にこびりついてしまうことを防ぐことができるため、茶渋の予防をすることも可能になります。
水筒の内側は人に見られる服とは異なり、いくら色落ちしても目立つことはありませんので、気兼ねなく酸素系漂白剤を用いることができます。
色付きのマグカップなど、内側だけ色落ちしてしまうと違和感があるようなものに対しては、酸素系漂白剤の使用はやめておいた方が良いでしょう。
ハイターを使う
水筒の茶渋にはハイターを用いた洗浄が非常にオススメです。
ハイターはアルカリ性洗剤でもあり、過炭酸ナトリウムを含む酸素系洗剤でもあります。
効率良く茶渋を落としてくれるでしょう。
ただ、ハイターは種類によって液性が異なりますので注意しておきましょう。
ハイターは、アルカリ性ですが、粉末状のワイドハイターは、弱アルカリ性で、液体のワイドハイターは酸性です。
水筒の茶渋を落としたい場合は、ハイターを選択するようにしましょう。
ハイターの容器の説明欄に液性が書いてありますので、心配な場合はあらかじめ液性を確認しておくと良いでしょう。
つけ置き洗いをする
スポンジに洗剤をつけてこすって茶渋を掃除しても構いませんが、つけ置き洗いをすることでより効率的に掃除することが可能です。
上記でご紹介した洗剤を茶渋につけておき数分ほどまってから洗い流しましょう。
つけ置きすることで茶渋と洗剤が程よく絡み合い、綺麗に落とすことができるようになります。
ハイターは茶渋にそのまま吹きかけておけばオーケーですが、粉末状のアルカリ洗剤は一旦水に溶かしてから泡立てて茶渋につけておくようにしましょう。
粉末の状態で直接茶渋につけてもあまり効果は望めません。
水筒の場合は水筒の中を水で満たして洗剤を混ぜておくとよいでしょう。
水筒ではなく、マグカップのような小さい食器の茶渋をとりたい場合、まとめて掃除することも可能です。
大きな洗濯桶やバケツに食器をまとめていれておき、洗剤の薄め液を張って30分程放置しましょう。
全ての食器が漬け込まれた状態になるため、一つ一つスポンジ洗いするだけで綺麗に茶渋を取ることができるでしょう。
柄の長いスポンジを用いる
水筒は細長いため、底の方にある茶渋を落とす際に苦労する可能性があります。
柄の長いスポンジを用いることで、水筒の掃除ができるようにすると良いでしょう。
洗剤を漬けておくことで茶渋は剥がれやすくなっていますので、強くこする必要はありません。
お湯で洗う
洗剤でつけ置き洗いをする際にお湯で漬けることによってより茶渋を落としやすくなります。
アルカリ性洗剤をお湯に溶かすと炭酸ガスが発生するため、炭酸ガスの泡によってより効果的に茶渋を落とすことができるようになるでしょう。
つけ置き洗いをする際は、お湯を用いるようにするとよいでしょう。
茶渋を落とす時の注意点は?
茶渋を落とすためのコツをご紹介しましたが、茶渋を落とす際に気を付けて欲しいこともあります。
茶渋掃除の締めとしてスポンジ洗いを軽くすることになりますが、この時に強くこすりすぎないようにしてください。
重曹など研磨効果の高い洗剤が水筒内に付着してしている状態で強くこすってしまうと、水筒内が傷ついてしまいやすくなります。
水筒内に傷がつくことで溝が発生してしまい、そこに汚れが溜まりやすくなってしまいます。
水筒がステンレス製である場合は、水筒内の傷にから金属部分が溶けだしてしまい、飲料を飲むときに一緒に金属を飲んでしまう可能性もあります。
飲料と一緒に金属を体内に取り込むことで、体調を崩してしまう恐れもあるでしょう。
研磨効果は洗剤自体の効果で十分に見込めるため、スポンジ洗いの際は優しく撫でるようにして洗う
ことを心がけてください。