料理時や外出時に誤って油シミをつけてしまうことがあります。
焼き肉などでスーツにシミをつけてしまった場合、非常に困るでしょう。
この厄介なシミを落とすためには、どのように対処すれば良いのでしょうか。
この記事では有効な油シミの落とし方について解説します。
頑固な油シミに困っている方は、ぜひチェックしてみてください。
油シミの種類とは?
油シミには種類があり、種類の違いによって落とし方も変わります。
シミの特徴をそれぞれご紹介します。
水溶性
水溶性のシミは、ソース・紅茶・赤ワインなどに該当します。
調味料や飲み物に多いイメージで、血液汚れも水溶性のシミに含まれます。
水溶性のシミは水に溶ける性質があるため、水と洗剤で洗い流すことですっきりと落とすことができます。
油溶性
口紅・チョコレート・ボールペンなどによるシミは油溶性のシミに該当します。
一般的に油シミと呼ばれるシミは油溶性のシミです。
油溶性のシミは油によって溶けるため、クレンジングオイルなどを用いることによって落とすことができます。
水や洗剤によって洗い流すことが困難であるため、苦労させられることの多いシミです。
不溶性
不溶性のシミは、水にも油にも溶けない非常に落としづらいシミです。
墨汁・泥・錆などが該当します。
不溶性のシミはついてしまったものは、それぞれのシミに特性に合わせた落とし方をする必要があります。
混合系
マヨネーズやカレーなどのシミは、水溶性と油溶性のものが混ざり合っているため、段階的に落とす必要があります。
最初に油溶性のシミを落としてから、残った水溶性のシミを落としていきます。
面倒ではありますが、対処方法は水溶性と油溶性のシミを落とすときと同じですので、根気強く落としましょう。
油シミの落とし方
油シミの落とし方をについてご説明します。
油シミの性質ごとに落とし方を説明しますので、自分が落としたいシミの性質を確認した上で落としてみてください。
水溶性シミの落とし方
水溶性のシミの落としかたをご説明します。
基本的に水と中性洗剤を用いて落とします。
比較的落としやすいシミであると言えるでしょう。
ソースなどのシミ
ソース・醤油・ケチャップ・ビールのシミを落とす方法です。
綿棒と中性洗剤を用います。
お湯で湿らせた綿棒で服のシミ部分を叩いてください。
水溶性のシミですので、ある程度これだけでシミを取ることができます。
シミを落としきれない場合は、中性洗剤を綿棒に含ませて再度叩いてください。
果汁・赤ワインのシミ
果汁・赤ワインのシミは先にタオルで拭き取った後、中性洗剤を含ませてから叩きましょう。
シミが残ってしまっている場合は、アルコールを追加して叩くことで落とし切ることが可能です。
お茶類のシミ
お茶・紅茶・コーヒーも、タオルに中性洗剤を含ませて叩いて取りましょう。
アルコールを追加する必要はありませんので、落ちるまで根気強く叩いて落としてください。
血液のシミ
血液のシミがついてしまった場合は、酵素系の洗剤で効果的に落とすことが可能です。
綿棒に酵素系洗剤を含ませて、シミを叩いてしばらく放置してください。
放置している間に酵素系洗剤がシミを分解しておいてくれますので、頃合いを見計らってお湯を含ませた綿棒で叩きましょう。
油溶性シミの落とし方
油溶性のシミの落とし方をお伝えします。
水溶性のシミと比べて落としにくいですが、適切な落とし方をすることでしっかりとシミを取ることができるでしょう。
卵・牛乳のシミ
卵や牛乳のシミがついてしまった場合、血液のシミと同じ方法で落とすことができます。
酵素系の洗剤と綿棒を用いて落としましょう。
口紅のシミ
アルコール・ベンジン・クレンジングオイルなどを用いて落とすことができます。
布にアルコールなどの溶液をつけてシミを叩きましょう。
シミが残ってしまった場合は、中性洗剤で洗い流してください。
ボールペンなどのシミ
ボールペンやサインペンのシミは、洗濯用洗剤を含ませた布で叩きましょう。
家庭用の洗濯洗剤であれば、どのようなものを用いても構いません。
不溶性シミの落とし方
墨汁・泥・錆といった不溶性のシミは簡単には落とすことができません。
洗濯用の洗剤で洗ったり、漂白剤を用いることである程度綺麗にすることはできますが、コツが必要であったり完全には落としきれない場合もあります。
不溶性のシミに関しては、そのシミを落とすための洗剤が市販されている場合がありますので、専用の洗剤を用いて落とすようにするのが無難でしょう。
また、無理に落とそうとしてシミが広がってしまう可能性もありますので、失敗してしまう前にクリーニング屋に依頼するということも一つの手段です。
混合系のシミの落とし方
マヨネーズやカレーといった水溶性と油溶性が混ざってしまっているシミは、まず油溶性のシミを落とすための方法を試してみましょう。
油溶性のシミを落とす過程で、水に溶ける水溶性のシミも一緒に落ちてくれるかもしれません。
油溶性のシミを落とし終わっても水溶性のシミが残っている場合は、中性洗剤で綺麗に落とすと良いでしょう。
油シミを落とす際の注意点は?
さまざまなシミの落とし方についてご紹介しましたが、他にも綺麗にシミを落とすことができる方法はあるため、様々な方法を調べてみるのも良いでしょう。
しかし、シミを落とす際は、服の素材を傷つけないよう注意する必要があります。
漂白剤は不溶性のシミに対しても有効ですが、服が色物である場合は服の色ごと落としてしまう可能性もあります。
服の素材が綿などなら問題はないですが、シルクのようにデリケートな素材ですと、不用意に服をこすり洗いすると繊維が傷ついてしまいます。
シミがついてしまった服の素材に合わせて掃除方法を考える必要があるということを覚えておきましょう。
上記でご説明したシミ抜き方法であれば、服を傷つける可能性も低いため、最初に試してみると良いでしょう。
布で水や洗剤をシミにつける場合は、こすらないように注意して、叩いてシミを落とすようにしてください。
油シミの見分け方
服についてしまったシミがどのような性質であるか判断できず、困ってしまうこともあるでしょう。
シミの性質を知りたい場合、水をつけてみることで簡単に見分けることが可能です。
水溶性のシミであれば水をつけた時に少々滲みますので、すぐに水溶性のシミであるということがわかるでしょう。
水をつけても滲まない場合は、水溶性以外のいずれかのシミであるということが分かります。
水溶性のシミ以外の性質を細かく判断するためには、油溶性の洗い方を試すなどの試行錯誤が必要です。
服の繊維を傷つけるのが怖くて何度も洗剤を試したくないという場合は、あらかじめネットなどでそのシミがどのような性質のものであるかを調べた方が無難でしょう。
自分で試してみたい場合は、そのシミをあえて別の不要な布につけてみるなどして、服のシミを落とすための練習を不要な布で行うといった方法もオススメです。
油シミにも様々な種類がある
油シミの落とし方についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
シミには性質による違いがあり、性質に合わせた落とし方があるということがわかりました。
シミに有効な洗い方をすることで服の素材に関わらず落とすことが可能ですが、漂白剤を用いた洗い方やこすり洗いなど、服の素材によっては向かない洗い方もあるということを覚えておいてください。