トイレを頑張って掃除をしても、中々臭いが取れなくて困った経験は無いでしょうか。
トイレの臭いが取れない原因は一体何でしょうか。
今回は、トイレの臭いが取れない原因と予防対策をご紹介します。
トイレの悪臭に悩まされている方は、是非チェックしてみてください。
トイレの臭いが発生する理由は?
トイレの臭いの原因は、アンモニアです。
トイレに付着した水垢や尿石をエサにする雑菌が尿素を分解することでアンモニアが発生します。
アンモニアには刺激臭があり、トイレの不快な臭いの直接的な原因となっています。
雑菌を完全に除去することは非常に難しいため、いかに水垢や尿石をトイレに残さないかが臭い対策においては重要になってきます。
また、トイレの排水トラップという装置が故障することによって下水の臭いが上がってきてしまっているケースもあります。
トイレと下水を繋ぐ排水管には一定量の水を溜めておく排水トラップという装置があり、溜められた一定量の水を封水と呼びます。
封水によって下水の雑菌や臭いが排水管から直接トイレに伝わることを防いでいますが、排水トラップが作動しなくなることで封水が無くなってしまっている場合があります。
封水が無いと下水の臭いが直接トイレから漏れ出てきてしまうため、不快な臭いを感じることになります。
トイレの臭いが取れない原因とは?
トイレの臭いが取れない原因には、どのようなものがあるでしょうか。
考えられる原因をチェックしてみましょう。
洗剤を使っていない
洗剤を使っていないために中々汚れを落とすことができていない可能性があります。
尿石はブラシでこするだけでは落としきることはできません。
洗剤を使いながら掃除することで綺麗にすることができます。
掃除する人がブラシでこするのみで大丈夫だろうと考えている場合は、トイレの臭いを落としきることは難しいでしょう。
洗剤選びを誤っている
洗剤を使って掃除をしているものの、洗剤選びを誤っているために汚れを落としきれていないケースもあります。
臭いの原因となるアンモニアはアルカリ性であるため、同じアルカリ性の洗剤では汚れを落とすことはできません。
重曹を使ってトイレ掃除をしていないでしょうか。
重曹は万能の掃除用洗剤ですが、アルカリ性であるためトイレ掃除には向いていません。
トイレ掃除には酸性の洗剤を用いるようにしてください。
トイレ用洗剤として売られているものの中から酸性のものを選びましょう。
また、クエン酸も酸性であるため、トイレ用洗剤として用いることが可能です。
汚れを見落としている
見落としている汚れがあることによってトイレの臭いが取れない可能性があります。
尿石は便器の中だけに付着するわけではありません。
便器の縁や床にも付着し、アンモニア臭を発生させます。
これらの汚れに気がつくことができないと、いくら便器内の掃除をしても臭いを落とし切ることは難しいでしょう。
トイレ掃除を行う際は、便器の外側や床もしっかりと洗うようにしましょう。
特に男性がトイレを使用する時は、思っている以上に尿が飛び散ります。
掃除の際は奥の床や壁も入念に掃除した方が良いでしょう。
ブラシに臭いがついている
トイレ掃除に使用したブラシ自体に臭いがついてしまっているケースです。
便器を磨いたブラシにも当然臭いは付着しますので、ブラシを洗う習慣が無ければ次第にブラシも悪臭を放つようになります。
ブラシを濡らしたまま収納すると雑菌が繁殖しやすくなるため、より臭いがつきやすくなるでしょう。
完璧に掃除しているにも関わらず臭いがとれないという場合は、ブラシに臭いがついていないかを確認してみてください。
下水の臭いが上がってきている
排水トラップの機能不全によって下水の臭いがそのままトイレに上がってきてしまっている可能性があります。
下水の臭いが上ってきている以上、いくら便器を綺麗にしても臭いはとれません。
いくら掃除を頑張っても臭いが取れなくて困っている場合は、便器ではなく下水の臭いが上がってきている可能性について考えてみてください。
予防対策は?
トイレの臭いを予防するためには、どのような対策を取るべきでしょうか。
有効な対策を順番にご紹介します。
こまめに流す
トイレを使ったらこまめに流すようにしましょう。
便を流さない人は中々いませんが、トイレの節水のために尿は水で流さず放置しておくという人は多いでしょう。
しかし、尿であっても水を流さないことでトイレが悪臭を放つ可能性が高くなってしまいます。
尿が便器内に留まりつづけることによって、水垢や尿石が便器に定着してしまい、簡単に落とすことができなくなってしまいます。
成分が定着する前の段階でこまめにトイレを流しておくことで、臭いの発生を軽減することができるでしょう。
一回用を足しただけでもトイレは流した方が良いです。
定期的に点検を依頼する
定期的に業者に排水管の点検を依頼をして、排水トラップが問題無く機能しているかどうかを確認してもらいましょう。
封水が切れてしまっていることが判明した場合は、修理をしてもらうことで下水の臭いがトイレに上がってくることを防ぐことができます。
封水が切れてしまった場合、臭いのみではなく下水に生息する虫もトイレに上がってきてしまう可能性がありますので、衛生上のリスクが大きいです。
排水トラップは確実に機能するようにしておきましょう。
排水トラップが機能しているかどうかを自分で確認する方法もあります。
どうしてもトイレの臭いが取れない場合、水を便器の中に注いでみてください。
水を注いだ際に一時的に臭いが取れるようであれば、臭いの発生源が下水であるということが分かるでしょう。
専門家に点検を依頼する際の参考にしてみてください。
しかし、トイレが臭わない場合でも定期的に点検を依頼することをオススメします。
専門家に見てもらった方が確実ですし、排水トラップの劣化をいち早く発見してもらうことで、臭いが発生することを未然に防ぐことができる可能性もあります。
排水トラップ以外の設備も同時に点検してもらえれば、より安全にトイレを使用することができるでしょう。
こまめに掃除する
こまめに便器を掃除して臭いの発生を防ぐ方法です。
臭いの元となるアンモニアが便器に定着する前に洗い流すことができれば、トイレは臭いを発生させなくなります。
完全に臭いの発生を防ぐことは難しいですが、こまめに掃除する機会を増やすほどトイレは臭いづらくなるでしょう。
トイレに関しては気を遣いすぎるくらいが丁度良いです。
また、適切な方法で掃除することも意識するようにしましょう。
便器のみではなく縁や床もよく洗い、洗剤は酸性のものを使うということを意識しておいてください。
掃除が行き渡らないことで汚れが残ったままになると、どんどん汚れが蓄積していき、より落としづらくなっていきます。
適切な方法で掃除することは、次の汚れが付着しづらい環境を作るということでもありますので、臭いに対する有効な予防策にもなります。
ブラシのケアを行う
どんなに便器を綺麗にしても、それを磨いたブラシに汚れがついたままだとトイレは臭ってしまいます。
便器を磨き終えたブラシは、濡れたまま収納しないようにしましょう。
ブラシを干して乾かし、乾き切ったことを確認したら収納しましょう。
これだけでも大分臭いを抑えることができます。
さらに定期的にブラシを洗剤で洗ってあげることで、ブラシの汚れをリセットしましょう。
便器とブラシを清潔に保ち、不快な臭いを断ち切りましょう。