ホコリっぽい部屋にいると、咳き込んだり喉がイガイガするようなことはありませんか。

また、目もシバシバしてしまうので、ホコリは体にとって良いものではないと考えられます。

ホコリはなぜ発生するのでしょうか。ホコリが発生する原因と、ホコリの掃除方法について説明します。


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ホコリがたまる原因とは?どこから発生する?

 

 

ホコリとはいったい何でしょうか。ホコリとは、繊維から発生する糸屑や人間や動物の毛、ダニ、カビなどが空中に浮かんでいるもの、あるいは床や畳の隅に集まっているものを言います。

と言うことは、ホコリにはいろいろなものが含まれていると考えられます。例えば、普段使っている布団やベッドから発生する繊維片(糸屑)はホコリの原因になります。

布団をバサバサと敷いたり、ベッドの上で動いたりすると、その度に繊維片が宙を舞ったり床に落ちたりします。
綿埃
他にもカーテンの繊維片であったり、洗濯ものの衣服からの糸屑であったり、生活の中でホコリの発生源となるものはたくさんあります。

 

 

紙製のものでも繊維片を発生させるものがあります。トイレットペーパーやティッシュペーパー、新聞紙などの繊維片がホコリ発生の原因になります。

繊維片は一つ一つは微細であまり気にはならないのですが、逆に風で飛びやすくなっているので、風があまり吹かないような場所に集まるようになります。

すると、それが目に見えるホコリに成長してしまうのです。この繊維片に人や動物の毛などが絡まり、さらに大きなホコリができます。

しかし、風が吹かない場所に繊維片や毛髪などが集まったとしても、それぞれがくっついてホコリの固まりを作るのはなぜでしょうか。

 

 

それは静電気が原因なのです。繊維片や毛髪は帯電しやすい性質を持っています。

静電気同士は引き合う性質があるので、繊維片などをくっつけてしまいます。テレビの後ろやコンセントやコードの近くにはホコリができやすいと言えます。

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ホコリが身近にあるとどのような問題があるのでしょうか。前述したようにホコリにはダニなどのハウスダストが含まれています。

最近ではハウスダウトによるアレルギーが大きな社会問題となっています。単に、掃除をしていないので不潔、では済まない状態になってしまう可能性があります。

ハウスダストによるアレルギー症状は、顔や皮膚が赤くなるという軽めのものから、くしゃみ、咳、痰、のような症状を発症させてしまうことがあります。

具体的には、アトピー性皮膚炎やアレルギー性結膜炎などの原因になってしまう場合があるのです。症状が重い場合には呼吸困難などの命に関わるようなこともありえます。

前述したように静電気を帯びたホコリは新たなホコリを呼ぶ可能性があるので、早く取り除くことが大切です。

ダニそのものにも問題があります。ダニはホコリの中に生息しているものもいますので、その糞がハウスダストの原因になります。

一般的にはホコリの中にいるようなダニは人間を刺すような種類はいませんが、刺されなくても体がチクチクしたりと不快な状態になることはあるでしょう。

ホコリにはカビが含まれている場合があります。カビの中には重篤な病気を引き起こすものもあります。

もし、そのようなカビを含んだホコリを吸い込んでしまったら、呼吸不全や食中毒などの死に至るような病気になってしまう可能性もあるのです。

大きいのは、やはり見栄えの問題です。大事なお客様を招いたのに部屋の隅にホコリがあったのでは大問題です。

きちんと部屋を掃除していないだらしない人だと思われてしまう可能性は高いです。

ホコリだらけの部屋にいると気にならなくなってしまうかもしれませんが、部屋が汚いと人間的な魅力も大きく低下してしまうものです。
廃墟
ホコリを出さないようにするにはどうすればよいのでしょうか。部屋の換気を良くすることが考えられます。

空気の動かない場所に繊維片などは集まりやすいので、常に部屋の空気を動かして換気をするようにするとホコリは溜まりにくくなります。

部屋の空気も新鮮な空気に入れ替えることができるので、一石二鳥の方法ではないでしょうか。

次に布団や衣服を必要以上にバサバサとしないことが挙げられます。あのバサバサという動作は繊維片を下に落とす動作にほかなりません。

布団や衣服をあまり動かさないことがホコリの予防になります。そのためには衣服であれば、タンスやクローゼットにきちんとしまうことが大切です。

布団も敷きっぱなしにしないで、押し入れなどに入れておくことが重要なのですが、布団の場合は毎日の出し入れが必要なので、ずっと動かさないでいることは難しいかもしれません。

 


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ハウスダスト対策のひとつですが、空気清浄機を使うこともホコリの予防になります。しかし、綿埃には効果がないので、こまめな掃除をするようにしましょう。

人間や動物の毛が気になる人は、ブラッシングをした後に、落ちた毛をきちんち拾っておくことが必要です。

落ちた毛をそのままにしておくといつの間にかホコリの仲間になってしまうので、極力拾って捨てるようにましょう。
ホコリっぽい部屋

 

 

オススメの掃除方法は?

 

 

ホコリがある場合の効果的な掃除方法とはどのようなものでしょうか。前述したように、換気をしながら掃除をすることが基本です。

掃除で舞い上がったホコリが窓の外に排出されるように、2か所以上の窓を開けて空気が流れる状態にしておくことが重要です。

ホコリを掃除する時には水拭きをした方がきれいに取れるような気がしているかもしれませんが、ホコリを濡らすとその場で貼り付いて取れにくくなってしまいます。

したがって、最初は乾いたハンディモップなどでホコリを取り除くようにします。ハイサッサのようなケミカルな雑巾を使っても良いですが、乾いたものを使うことが大切です。

 


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目に見えるホコリを取り除いたら、濡らした雑巾で水拭きをします。なるべく固く絞ることがポイントです。

拭き取ったホコリを別の場所に移動させることのないように、新しい水でこまめに洗って固く絞ることを繰り返します。

その際に単なる水だけでなく、少量の柔軟剤を混ぜて、ホコリを拭くと効果が大きくなります。柔軟剤には静電気防止効果があるからです。

このように基本的なホコリの掃除手順を説明しましたが、以下のようなポイントにも注意をするとより効果的な掃除ができます。

まず、ホコリは上から下に落ちるものなので、高いところから掃除を始めて段々と下の方に移動するとよいでしょう。

例えば電気の傘や本棚の天板のように天井に近い場所から掃除を始めると、拭き取れなかったホコリが下に落ちるので、床などの掃除をする時に逃さずにきれいにすることができるのです。

空気中にもホコリはあります。前述したように、換気を十分に行っていれば、空気の流れに乗って屋外に排出されますが、室内では照明器具やインターフォンの上などに残ってしまうことがあります。

少し時間を置くと空気中のホコリも見えやすくなるので、普段はあまり気にしない場所も慎重に見ていくとホコリを発見できるかもしれません。

どのような対策を行っていてもホコリの発生をゼロにすることはできません。人間が生活している以上、必ずホコリは発生してしまうものです。

したがって、毎日少しずつでもホコリの掃除をしておくことが大切です。

ハンディモップを使ってテレビを見ながら掃除をする、ケミカルな雑巾を使ってトイレに行きがてらダッシュボードの上を拭く、など日常のちょっとした隙間時間を使うことでホコリの発生を抑えることはできるのです。