カーペットは床の上に敷いてあることから、物を落として汚してしまうことがあります。
カーペットの素材によっては、拭いたらすぐにきれいになることもありますが、シミになって残ってしまう場合もあります。
カーペットのシミをキレイに落とす方法について説明します。
カーペットにシミが付く原因は?
カーペットにこぼしてシミが付きやすいものの代表は飲み物でしょう。子どもだけではなく、大人でも不注意で飲み物をこぼしてしまう場合があります。
どのような飲み物がシミを作りやすいのでしょうか。色の濃い飲み物をカーペットにこぼすとしみになりやすいです。
コーヒーやココア、コーラ、オレンジジュースなどは飲み物のシミの代表選手でしょう。コーヒーなどの黒いシミがカーペットに残っていると目立ちます。
牛乳のシミも残ります。牛乳自体は色が白いので、カーペットが白っぽい色であれば牛乳をこぼしても目立たないかもしれません。
しかし、カーペットが黒っぽい色の場合は、逆に牛乳のシミがはっきりと目立ってしまう可能性があります。
調味料をカーペットにこぼした場合も、シミになってしまう場合があります。醤油やソースなどは色も濃いので見た目にも汚いシミになります。
醤油やソースは、容器からこぼさなくても、刺身や揚げ物をつける時に食材を落としてしまい、ビチャッと醤油などがはねてカーペットが汚れることもあります。
飲み物以外にもシミになりやすいものがあります。まずは食べ物ですが、固い食べ物についてはあまりシミに残るようなものはないと考えられます。
溶けやすいものや柔らかいものはカーペットにしみを付けてしまうものがあります。例えば、チョコレートです。
チョコレートは色も茶色で、温度が高くなると溶けやすいので、カーペットの上にチョコレートの破片を落とすと、カーペットの繊維の奥に溶けて染み込んでしまう場合があります。
同様に、カレーも色が濃い食べ物なので、カーペットに落とすとシミになりやすいと考えられます。
カレーには油分が多く含まれているので落としにくい汚れになりますし、スパイスの臭いもきついので不快なシミになってしまいます。
シミではありませんが、ガムをカーペットに落としてしまうと、場合によってはガムがカーペットに貼り付いて取れにくくなってしまうことがあります。
ガムは他のゴミも付着させてしまう可能性があるので、カーペットに付くと困るものの一つです。飲み物や食べ物以外にも、カーペットのシミになりやすい物があります。
最近では嫌煙の流れが加速していてタバコを吸う人が減ってきているようですが、火の付いたタバコをうっかり落としてカーペットを焦がしてしまう場合があります。
タバコで穴が開いてしまった場合は、その部分を補修する必要がありますが、焦げてカーペットが変色してしまうこともあります。
色が薄い、白っぽいカーペットの焦げ跡は汚らしくて目立ってしまいます。他には子どもがクレヨンを使っていて、カーペットを汚してしまう場合もあるでしょう。
同様に書道の練習などをしていて墨の汚れがカーペットに残ることが考えられます。ペットのおしっこもあります。
このようにカーペットにシミが付く原因には様々なものが考えられます。
ひとつにはカーペットが敷いてある場所は、居間の食卓の下のような場所が多いことからシミがつきやすい状況にあると考えられるからです。
食事や勉強をしたり、テレビを見ながらおやつを食べたりする場所にカーペットは敷かれているので汚れやすいのです。
それではシミが付着しやすいカーペットとはどのようなカーペットなのでしょうか。
カーペットの素材には、ウール、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピエン、アクリル、シルク、コットン、など様々なものが存在しています。
ウールは羊毛という天然素材が原料なので、基本的には非常に高価なものが多いと思われます。汚れにくく油分をはじきやすいという特徴があります。
比較的シミには強いウール製のカーペットですが、もしシミができてしまったら自分で落とすのが少し怖い素材でもあります。高価なものをダメにしてしまう可能性があるからです。
ナイロン、ポリエステル、ポリプロピエン、アクリルは化学繊維です。多くのカーペットに使われている丈夫な素材です。
熱には弱くて吸水性もあまりないものが多いと考えられますが、掃除がしやすい素材ではあります。
シルクは超高級じゅうたんなどに使われている天然素材で非常に高価です。吸湿性が高く自分で洗濯することはかなり難しい素材です。
シルクのカーペットにシミが付いてしまったら大変なことになってしまいます。コットンも天然繊維で吸湿性が高い素材ですが、比較的安価です。
これらのようにカーペットの素材にもいろいろなものがありますが、ウールやシルクのような高級素材のものはクリーニング店や専門の取扱業者にシミ抜きを頼んだ方が良いでしょう。
その他の素材については、自分でシミを落とすことは可能ですが、どうやって落とすのが効果的なのでしょうか。
オススメの落とし方は?
カーペットのシミの落とし方について説明します。
以前(2015年8月20日)、日本テレビ系列で放送されている「あのニュースで得する人損する人」のかじえもんのコーナーで、カーペットの汚れを落とすコツを紹介していました。
一般的には掃除機や洗剤を使うと考えがちですが、番組では「セスキ炭酸ソーダ」というものを使っていました。
セスキ炭酸ソーダは粉末状態で販売されていて、スーパーなどでは重曹と同じような場所に置いてあることが多いようです。
作り方は簡単で、小さじ一杯くらいのセスキ炭酸ソーダを水500CCに溶かせば完成です。
このセスキ炭酸ソーダ溶液をカーペットのシミに吹きつけて、乾いた布を押し当てればカーペットの汚れが布に移ります。
セスキ炭酸ソーダにはたんぱく質を分解する力があるので、カーペットの汚れを浮かしてくれます。
ペットのおしっこによるシミにも効果的です。浮き出した汚れを拭き取ると、他の場所に汚れを擦り付けてしますので、他の布を押し付けたり叩いたりする方が効果的です。
セスキ炭酸ソーダ以外には、シミの原因別に、以下のような落とし方があります。コーヒーなどは、レモンの果汁でシミを拭くときれいに落ちます。
あるいは、シミにぬるま湯をかけてからティッシュで吸い取るようにします。擦ってはいけません。
その後に乾いた布で拭くようにします。醤油やソースによるシミは、やはり拭き取ったりせずに、すぐにティッシュで吸い取るようにします。
その後、中性洗剤で汚れを拭き取ってから、ぬるま湯で拭き上げて完了です。
色の濃いものがカーペットにこぼれた時に、擦るように拭くと汚れが繊維の奥にまで染みてしまい、きれいにすることが難しくなってしまう可能性があります。
チョコレートやカレーなどの油分が多いものはアルコールでシミを叩いてからぬるま湯で拭き上げるようにすると効果的です。
シミではありませんが、カーペットに付いたガムはビニール袋に入れた氷などで冷やして固まってから剥がすと上手に取れます。ぬるま湯で最後に拭き上げると良いでしょう。
タバコの焦げ跡には、オキシドールを使います。不要になった歯ブラシにオキシドールを付けて、焦げている部分をこすりときれいに焦げ跡がとれます。
カーペットのシミを落とす方法を紹介しましたが、シミの種類やカーペットの素材によっては、カーペットそのものをダメにしてしまう可能性もゼロではありません。
したがって、カーペットの目立たない場所で試してみてから、本格的に利用することをおすすめします。