上司がいる飲み会に参加した時は、緊張することもありますよね。
友人との飲み会のような話題を出すにもいかず、場をしらけさせることがあってもいけないと考えることは山積みです。
では、どのような話題を出せばよいのでしょうか。
また、会社帰りにスーツで参加する場合はそれほど服装について気を付ける必要はありませんが、私服出勤や休日の飲み会などではどのような服を着ていけばマナー違反とはならないのでしょうか。
今回の記事では、上司との飲み会のマナーについてご紹介します。
上司との飲み会ではどのような話題がいい?
飲み会、特に上司を交えた飲み会では話題の1つ1つにもマナーがあります。
では具体的にはどんな話題を出せば、場の雰囲気を壊すことなく会話をできるでしょうか。
目の前にある事象について
最も話題に困ったときに役立つのが、目の前にあるものを話題に挙げることです。
飲み会でしたら、きっとお酒や料理などが並んでいることでしょう。
美味しそうですね、という感想を述べるだけでも良いでしょう。
もし、上司が選んだお店だとしたら、選んだお店の雰囲気や料理を褒めるのはとてもよいことですね。
人は自分のみならず、自分の選んだものを褒められるとうれしく思います。
また、そこから話題を広げて他によく行く場所やよく飲むお酒、よく食べる食べ物の話題などに広げられるとよりよいでしょう。
社食がなく、あっても外部にランチを食べに行くことのできる職場であれば、上司おすすめのランチのお店などを聞いてみるのも話題性がありよいです。
もしかしたら一緒に連れて行ってくれるかもしれませんね。
こういった食べ物の話などは、あたりさわりがなく、誰でも警戒心を抱かずに話にのってくれます。
仕事以外のビジネスマナーについて
仕事の話は、仕事中にといわれるかもしれませんが、ビジネスマナーについて聞くというのはお酒の場でも構わない話題とされています。
例えば、名刺交換のやり方など研修で習ったことのおさらいがしたいなどと言えば向上心があると思ってもらえるかもしれません。
また、こういったお酒の場でのビジネスマナーについては研修ではあまり習わないでしょう。
そういうときこそ、実践であるこのような場所を使ってみるのはよいのではないでしょうか。
あなたが苦労しているお酒の場の盛り上げ方なども、もしかしたら上司の方も昔苦労していたかもしれません。
その時の対処法などを教えてもらえれば、話題作りにもなりますし今後の参考にもできますし一石二鳥ですね。
出身地の話
こちらもあまり場の空気を壊さない鉄板ネタです。
特に都会のほうでは、地方からも多くの人が集まっておりそれぞれが違う環境で成長してきました。
ですので、幼少期の話はもちろん、名産品や特産品などの話題というのはいいネタになります。
特に日本酒好きな方や焼酎好きな方は、地酒の話には食いついてくれます。
メジャーなものでも構いませんが、もしマイナーなものを知っているのであれば、それについて紹介してあげてもよいかもしれませんね。
そして、できれば地元に帰ったときなどにそのお酒を買ってプレゼントすると印象にも残りやすく、気に入ってもらえる可能性があります。
質問には答える
上司の方からなにか質問を振られたときは、できうる限り答えましょう。
休日の動向や、趣味などはあまり知られたくない話題かもしれません。
ですが、場の雰囲気を壊さない程度に濁しながらも答えるというのもビジネス場面においては大切なことです。
あまりプライベートに踏み込まれたくないときは、読書や平日に撮り溜めしているドラマを消化しているなど無難な答えでもよいです。
また、その場で上司の方に逆質問を行うことにより、自分の話題から話を逸らすこともできます。
飲み会で話題に出さないほうがいいものは?
どちらかというと、こちらのマナー違反のほうを覚えていたほうがよいかもしれません。
場の空気をしらけさせたり、関係性を悪くするなど今後にも関わってくることがあります。
いくらお酒が入っているとはいえ、やってはいけないこともありますよ。
愚痴
気の置けない仲間となら仕事の愚痴や、恋人あるいはパートナーの愚痴を言うこともあるでしょう。
ですが、会社の飲み会はそれらの愚痴を言う場ではありません。
そういったプライベートとは分けて、その場の空気を読みましょう。
ネガティブなネタ
政治経済の話は、うまくいけば上司にアピールできるかもしれません。
ですが、あまりに極端な批判などは、嫌われる傾向にあります。
その他にも病気の話、不安をあおるような話などはやめておきましょう。
下ネタ
同世代の仲間ばかり集まる場では盛り上がるかもしれませんが、会社の飲み会では様々な年代、異性もいる場です。
あまりに下ネタが過ぎるようでしたらセクハラ認定されても仕方がありません。
その他、空気の読めない話題
例えばですが、上司に当たる人が失恋をした直後に自分の恋愛話というのは空気が読めていないとされることがあります。
たとえ自分の結婚が決まった時でも、事前に失恋したことを知っている場合はその話題は避けた方が無難です。
また、プロ野球やサッカーなどはそれぞれ熱狂的なファンがいるものです。
もしかしたら自分の応援しているチームが勝ち、その話題を出したいかもしれませんが、上司が負けたチームのファンでしたらあまりされたくない話題でしょう。
説教された時のうまい対処の方法は?
せっかく楽しい飲み会ですのに、中には飲み会でも説教をするタイプの上司がいます。
もちろん昔よりも減ったとは言われていますが、それでも0になったわけではありません。
嫌な気持ちになりますが、まずは業務の1つとして受け入れましょう。
残業代も出ないのに、業務と思えというほうが無理もあるかもしれません。
たしかにお金にはなりませんが、上司からすると説教なども聞くあなたは、飲み会でも説教を聞くことができる、仕事の愚痴を聞くことができるとプラスの評価がされることもあります。
もし、筆記用具があればメモを取るとよいでしょう。
これにはもちろん、説教を聞いているアピールにもなりますが言われたことをメモしておくと、あとでパワハラの証拠にもなります。
また、後々同僚など仲間内で共有し、酒の肴にしてもよいでしょう。
いくらお酒が入っているとはいえ、上司にもやっていいことと悪いことがあります。
度を過ぎた説教はパワハラ認定されますので、メモに残しておくとよいです。
また、勉強になりますという魔法の言葉があります。
これを言うと、たいていの方はちゃんと説教を聞いていると認識してくれます。
ですが使いすぎはよくありません。
そういう時は、上司の若いころの話にシフトチェンジさせましょう。
タイミングを見計らい上司さんが自分くらいの年齢の時はどうだったのか、などと言えば気分が高揚している上司は自分の過去の自慢話を始めてくれるはずです。
こちらを聞くのも苦痛かもしれませんが、自分に対して説教をしているよりははるかにましです。
適度なタイミングで相槌をはさみながら、褒めておけば一方的に武勇伝を語るだけで終えてくれます。
どのような服装がいい?
ではどのような服装で飲み会に向かうべきなのでしょうか。
男女別にご紹介しましょう。
男性編
男性は夏でも冬でもシンプルな服装が好まれる傾向にあります。
夏の暑い時でしたら、ポロシャツや襟のついたシャツにパンツスタイルというのが定番のようです。
冬でしたら、ニット地のトップスにパンツスタイルがよいですね。
寒い時期でしたらその上にコートなどを羽織るのが定番のようです。
デニム時のパンツは避け、カジュアルすぎるスタイルでないほうが無難でしょう。
会社のBBQの時などならまだしも、飲み会でしたらハーフパンツなどはやめておきましょう。
足元も、サンダルは避けたほうがよいようです。
夏であればスニーカーやローファー、冬であればブーツなどがよいです。
バッグはその時の服装に合わせて持っていくかを決めましょう。
男性は女性に比べると財布や携帯電話、スマートフォンなど必要最低限のものだけあればよいという考えの方が多いため、バッグは必須ではないようです。
また、派手すぎる色合いのものは避けた方が無難です。
女性編
女性の定番スタイルは、胸元が大きく開いていないブラウスにスカートというのが定番のスタイルです。
また、夏場であっても羽織る用のカーディガンを持っていくなど、冷房対策をしている人が多いです。
他にもアンサンブルやワンピースコーデなども多くみられます。
いずれにせよ、スカート丈は膝丈かそれより長いものを選び、オフィスカジュアルを意識してコーデをするとよいでしょう。
お座敷などのお店のことも考え、パンツスタイルで行く人もいます。
足元は、歩きやすさなどを考慮し、ローヒールのパンプスやローファーなどが人気です。
特に飲み会では2次会などがあり移動することもありますので、歩きやすさを意識するのは悪くないでしょう。
また、スカートやワンピースの場合は生足でいくのではなく、ナチュラルカラー、ベージュカラーなどのストッキングを履くことが大切です。
アクセサリーなどもつけて行って構わないですが、派手すぎるものは避け、あまり多くつけないようにしましょう。
お礼のメールは送るべき?
全体の恒例行事の飲み会ならまだしも、上司の方が直々に誘ってくれた飲み会であればお礼のメールはしておいたほうがよいでしょう。
特に、上司の方がお会計を持ってくれた場合は、お礼のメールは必須です。
送るタイミングは、帰宅直後あるいはそのまま眠ってしまったら起きてすぐに送ったほうがよいです。
出勤時間が近いのなら直接お礼を言っても構いませんが、メールのほうが明らかに早いため、メールも送っておきましょう。
まずは誘っていただいたことや、お会計を持ってくれたことに対してお礼を述べます。
加えて、上司の方の話を聞けたことが参考になったなどと付け加えておくと、誘ってよかったという気分になります。
そして、飲み会のことで印象に残ったポジティブな内容を添えておくと、飲み会を楽しんでくれたと上司の方も思ってくれるのでよいですね。
最後に今後の抱負や仕事での目標などを書いておきましょう。
ビジネスメールではないので、それほどかしこまった内容で書く必要はありませんが、最低限、敬語で書くようにしましょう。
また、もし飲み会で粗相をしてしまった場合などはメールでも謝罪をし、実際にあったときにもう一度謝罪をしておいた方が無難です。
もし、遠方の方や取引先の方など、すぐに会うことのできない人に御馳走になっていた場合は、後日で構いませんので電話でお礼を述べるとよりよいでしょう。
まとめ
直接業務内容とは関係ないように思える会社の飲み会ですが、特に新人のうちなどは気を付けるべきことがたくさんあります。
基本的には無難な話題を提供し、質問があれば答えるスタイルだとボロは出にくいです。
話題を広げていけるとよりよいですね。
説教が始まった場合は、うまくかわすというのもビジネスにおけるお酒の席で大切なテクニックです。
もちろん大切なことは飲み会の最中だけではなく、始まる前の服装や終わった後のお礼など多岐にわたります。
それらをうまくこなし、お酒の席を乗り切るテクニックを身につけましょう。