一人で行くカラオケ、いわゆるヒトカラでは特にマナーなど気にせず歌いたい曲を歌いたいときに歌うことができますよね。
例えば、サビだけ歌ったら満足な曲、1番しか知らない曲などの時は途中で止めても誰も気にする人はいません。
また、気が置けない間柄の友人や仲間などとカラオケに行く時にも、それほどマナーを気にする人は多くないでしょう。
もちろん、仲間内の暗黙のルールなどはあるでしょうが、それを違反したからといって、後々まで引きずるほど嫌な顔をする人は少数派ですし、冗談で注意することがあったとしてもそれはその場だけのことです。
ですが、社会人になると会社の上司や、取引先相手の接待などでカラオケに行くことがあります。
また、学生や生徒であっても部活動などの先輩など、ある程度マナーを気にしなければならない間柄の相手とカラオケに行くこともあるかもしれません。
では、今回の記事ではそんな明文化されていないカラオケの暗黙のマナーについてご紹介します。
絶対にやってはいけないマナー違反とは
まずは、数あるマナーの中でもこれだけはやってはいけないというマナー違反からご紹介しましょう。
何があっても歌わないという姿勢を貫く
人によってはあまり歌うことが得意ではなく、よく知らない人の前で歌うことが苦痛だという方もいることでしょう。
ですが、絶対に歌わないという強固な姿勢を見せることはマナー違反となってしまう場合が多いです。
もちろん人数が多ければごまかせるかもしれませんが、4人から5人程度の少人数ですと、どうしても歌わざるをえない順番というものが来てしまいます。
この時に頑なに拒むことは辞めておいた方が無難です。
もし苦手だ、歌いたくないという場合は盛り上げ役に徹する、のどの調子があまり良くないなどなるべく場の雰囲気を壊さない方法で回避しましょう。
歌わない人に何度も歌うことを強要する
これはパワハラなどにも該当することがあります。
歌わない人には歌わない人なりの理由があります。
その人に対して、歌うことを強要するのはかなりのマナー違反といえるでしょう。
テンションが常に低い
知らない曲、バラードの時などはテンションが低く見えても仕方ありませんが、誰もが知っているであろう有名な盛り上がる曲で、みんなが立ち上がって盛り上がっている中、一人だけ座ったままというのはあまりにも空気を壊しているといっても過言ではありません。
作り笑顔でも構いませんので、盛り上がっている雰囲気だけ醸し出してその場をしのぎましょう。
もし、ずっと盛り上がるような曲ばかりでしたら体調不良などを理由に早めに帰るなども一つの手です。
頻繁に部屋を出入りする
例えばトイレに行きたくなった、飲み物が欲しくなったというタイミングでどうしても部屋を出入りしなくてはいけないタイミングというのがあります。
また、電話がかかってきたときには電話の対応をするために、部屋を出るでしょう。
ですが、歌っている人からするとそう何度もドアを開けたり閉めたりされるというのは、あまりいい気分とは言えません。
また、ドアが開いているタイミングというのは、廊下に声が聞こえてしまいますので、それも嫌な理由の1つでしょう。
トイレは我慢していてもいいことはありませんので、行っても構わないでしょう。
そのタイミングでドリンクを補充する、あるいは他の人のグラスが開いていたら同時に取りに行くなどの配慮をするとよいですね。
ずっと携帯電話をいじっている
大切な連絡が来てしまった、次に歌う曲を調べているなどどうしても使わざるをえない状況以外での使用、たとえばSNSや頻繁なメッセージアプリでのやり取りは、ずっと携帯電話をいじっているという印象を持たれても仕方ありません。
束縛癖がある恋人などをお持ちであれば、長時間連絡をしなければ浮気と認定されてしまうなど事情がそれぞれあるかもしれませんが、あまりに長時間携帯電話をいじりっぱなしというのはマナー違反だといえるでしょう。
何度も同じ曲ばかり入れる
例えば持ち歌がそれしかない、その曲が気に入っているなどの理由はあるでしょうが、同じ曲ばかり聞かされる方はたまったものではありません。
どうしても歌いたいときは、最初に1回、最後に1回などにしておくとよいでしょう。
マイクに口をつける
歌うときに、口がマイクと近すぎるという人はいませんか?
同じマイクを数人で共有するわけですから、不衛生ですし、他人の唾液がついたマイクはあまり気分のいいものではないです。
順番を守らない
ある意味では暗黙のルールとなっているのが、マイクを握るのが順番制という歌い方です。
連続で入れるのではなく、1曲歌うたびに次の人に回す方がお互いに気持ちよいですね。
他の人が歌っているときに演奏中止ボタンを押す
例えば後奏が長い曲や、リフレインなどで同じフレーズが何度も続く曲もありますよね。
自分で演奏中止するのであればよいのですが、他の方が歌っているときに勝手に演奏中止ボタンを押すのはマナー違反ですよ。
もちろん、あらかじめ頼まれているときは押してあげてください。
歌い終わった後に批評を行う
他の人の歌や、その人の歌った曲自体や歌手を批判するというのはマナー違反です。
もちろん、こう歌った方がよいなどとアドバイスをしてあげたいという気持ちがあるのはわかりますが、別に誰しもがプロの歌手になりたいと思っているわけではありません。
カラオケでは楽しく歌うことを目的としているため、たとえアドバイスをしてあげたいという一心であっても、批評を行うのはよくありません。
また、歌手や曲が嫌いだという場合もそこはスルーしておきましょう。
波風を立てるほうがよくありません。
勝手にタバコを吸う
もちろん毎回確認をとる必要はありません。
ですが、たとえ喫煙可能な部屋だとしてもその部屋にいる人が必ずしもタバコのにおいが好きだとは限りません。
そのため、せめて最初に吸うときくらいは同じ部屋にいる人に吸っても構わないか確認を取りましょう。
勝手に有料商品を注文する
カラオケでは割り勘をすることも多いのですので、有料商品を注文するときは部屋にいる人に確認をとってから取るようにしましょう。
勝手に帰る
これは非常によくない行為です。
カラオケの多くは後払いですので、会計にも影響が出てきますし、もしかしたらどこかで倒れているのではないかなどといらぬ心配をかけることにもなってしまいます。
用事ができた、体調が悪くなったなど理由はあるでしょうが、必ず誰かに伝えてから帰るようにしましょう。
なるべくやらないほうがよいマナー違反とは
暗黙のルールの中でも比較的許されるマナー違反にはどんなものがあるでしょうか。
中にはマナー違反と気づかずにやってしまっている方もいるかもしれません。
勝手にハモりを入れる
例えばデュエットソングなどではハモり部分があるかもしれませんし、ソロ曲であってもハモったような歌い方の曲もあります。
ですが、勝手にハモりを入れるというのはマナー違反です。
もちろんきれいにハモれていてもマナー違反ではありますし、不協和音を生み出してしまっていたら目も当てられません。
間奏などがあまりにも長い曲を入れてしまう
厳密にはマナー違反ではないかもしれませんが、曲によっては1分近く間奏部分というものがあります。
その場合はどうしても気まずい雰囲気になってしまいますので、その場をうまくしのぐ必要があります。
誰も知らない曲ばかりを入れる
マイナーな曲や洋楽は知らないという人も少なくはありません。
もちろん何曲か入れるというのはマナー違反ではありませんが、ほとんどすべてがそういったマイナーな曲に分類されてしまう場合は、少し控えたほうがよいでしょう。
まとめ
カラオケには明文化されていない暗黙のルールがいくつかあります。
特に守るべきマナーは守っておかなければ、場の雰囲気どころか人間関係も壊しかねません。
楽しむことを優先しつつ、守れるところは守りお互いに気分よくカラオケをお開きにできるとよいですね。