パンプスは現在ではカジュアルなものがたくさん登場していて、気軽に履くことができる靴として主に女性に利用されている靴です。

しかし、パンプスを履くと足の一部が痛くなってしまう場合があります。

パンプスを履くと足が痛くなる原因はどこにあるのでしょうか。傷みの原因とその対処方法について説明します。

 


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パンプスを履くと痛くなる原因は?

 

 

パンプスとは本来正装用の革靴のことで、靴を履く甲の部分が大きく開いており装飾用の金具や紐などは付いていないものでした。

基本的にはかかとやつま先の部分は覆われており、例えば、オペラ・パンプス(オペラなどの社交場でフォーマルな服装に合わせるパンプス)にその伝統的な特徴が残っています。
赤いパンプス
しかし、現在では様々な素材やデザインのパンプスが販売されており、幅広く用いられていますが、婦人靴という認識が一般的です。

パンプスを履いた時に足が痛くなるのにはいくつかの原因が考えられます。パンプスの中でもかかとが高いデザインのものは、自分の体重が前にかかり過ぎてしまう場合があります。

前傾姿勢になってしまうので、つま先に体重がかかり、小指や親指の付け根が痛くなることが考えられます

また、前傾していると靴の中で足が前方に滑りやすくなります。すると全体重がつま先に乗ることになってしまうので、傷みが生じる可能性があります。

パンプスと自分の足のサイズが合っていない場合も足が痛くなる場合があります。パンプスが小さい場合には、足が圧迫されて痛いことが考えられます。

この場合にはつま先だけではなくて、足の甲や足の裏まで痛くなってしまう場合があります。逆にパンプスが大き過ぎても足が痛くなってしまう場合があります。

前傾姿勢でも触れた通り、靴の中で足が動くとつま先やかかとに変に体重がかかってしまい痛むのです。

パンプスだけとは限りませんが、外反母趾や偏平足の人はパンプスを履くと痛くなる場合があります。素材が固くて伸縮性がないものなどは履くことが辛いかもしれません。

 


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また、パンプスが原因ではありませんが、朝はちょうどよかったパンプスが夕方になるときつくなって痛いということもあります。

これはデスクワークなどで一日中同じ体勢でいたことにより、血流の流れが悪くなり足がむくんでしまうからです。

このようにパンプスが痛くなる原因には、自分に原因があるものとパンプスそのものに原因があるものの2つが考えられるのです。
黒いパンプス

 

 

対処・対策は?

 

 

それではパンプスを履いても痛くならないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。最初に、自分自身で実施できる対策を説明します。

パンプスのサイズやパンプスのかかとでも触れましたが、正しい歩き方をしてパンプスの中で足が正常な場所にあれば足が痛くなることはなくなります。

そのためには正しい姿勢で歩くことが重要です。大股で歩いたり、手を大きく振って歩いていたりすると、重心がずれて歩くことになってしまいます。

正しい姿勢で歩くことは足の傷みにも効果的ですし、見た目にも美しく見えるものです。

次に、足のむくみを取る方法です。デスクワークや立ちっぱなしの仕事を長くしていると足は疲れてきます。

足が疲れてくると、体の水分が溜まってきて、足がむくみやすくなります。また、重力で血液も足の方に溜まりがちになります。

一番良いのは、横になって足を頭の上に上げたり下げたりといった上下運動ができれば良いのですがオフィスではなかなか難しいでしょう。

そこで足のむくみに効果のあるマッサージをすることが考えられます。

左足のくるぶしからふくらはぎの方向に足を押していくと、傷みを感じる部分がありますので、そのツボを押すと足のむくみはスッキリします。

あるいは、椅子に座った状態で足を前方に伸ばして、足の指先や足首を回すとむくみには効果があります。

次にパンプスが原因の場合の対処法です。パンプスのサイズが小さい場合には、サイズを大きくしてしまいましょう。

パンプスの素材によっては大きく広げることは難しいかもしれませんが、革製品などであれば対応が可能な場合もあります。

革を伸ばすような加工は素人では難しく、時にはパンプスをダメにしてしまう危険性もあるので、専門の職人に頼んだ方が安心です。

 


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逆に大き過ぎるパンプスであれば、中敷きを敷いたり、厚手の靴下を履いたりして、足がパンプスの中で動くことを防いでくれる場合があります。

パンプスの素材にも気を付けましょう。固い素材は避けて柔らかい素材のパンプスであれば、足が痛くなることは少ないと考えられます。

足の圧迫感も少なくなります。もし固いと感じるパンプスを買ってしまったのであれば、ドライヤーをあてて少し柔らかくして変形させることができるものもあります。

自分の足にフィットするように、ドライヤーの熱風を使って少し余裕を作り出すことも有用です。

また、パンプスの底にシートを貼ることでクッションを作ることも足の痛みを抑えることができます。足の裏にかかる負担を軽くすることができるので効果的な痛みの防止方法です。

外反母趾や偏平足は自分の足が原因なので、治療や手術などで治すことができれば一番良いのですが、費用も時間もかかるので簡単ではありません。

現在では、外反母趾や偏平足の人に合わせたパンプスも販売されています。おしゃれなデザインのパンプスもありますので、試してみてはいかがでしょうか。
赤と青のパンプス

 

 

痛くなりづらいパンプスを選ぶには?

 

 

足が痛くなりにくいパンプスとはどのようなものでしょうか。パンプスはたくさんのメーカーからいろいろな種類のものが販売されていますが、スポーツメーカーが製造したものもあります。

人間工学の観点から、足が痛くならないようなパンプスのデザインが考えられており、オフィスでも履くことができるものがあります。

例えば、アシックスのGIROやニューバランスのARAVONといったブランドが有名です。

 


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これらのパンプスは、スポーツシューズの開発で培った経験と知識をパンプスにも投入することで、より快適なパンプスに仕上げていると考えられます。

普通のパンプスでも、足のサイズや幅にぴったりのパンプスを選ぶようにしましょう。パンプスの中で足が動きにくくなるので靴擦れを起こすことが少なくなります。

パンプスのサイズが大きい場合には脱げやすくなってしまいますし、逆に小さい場合には外反母趾などの原因になってしまう可能性があります。

パンプスのヒールもあまり高過ぎるものはおすすめできません。前述したとおり、体が前傾姿勢になってしまうのでつま先に過度の負担がかかります。

一般的には3cmから5cmくらいのヒールで太めのものを選ぶとよいでしょう。またパンプスの底は固すぎず、柔らかすぎずのものを選ぶようにしましょう。

 

 

固すぎると足に負担がかかってしまい痛くなる場合がありますし、柔らかすぎると安定感がなくなってしまい歩行姿勢がおかしくなる可能性があります。

理想的なパンプスの底は、パンプスの前方1/3くらいが柔らかく柔軟に稼働することができて、残りの2/3は固くて曲げにくいものとされています。

 

 

自分の足に合った/パンプスを選ぶのは、実はけっこう難しいものです。そのような場合にはシューフィッターに相談してみてはいかがでしょう。

 

 

大きな靴専門店や百貨店には配置されていることがありますが、シューフィッターとは靴の専門家です。

デザインはもちろん、足が痛くならないようなパンプスも、専門的な知識を習得しているシューフィッターであれば、最適な一足を一緒に選んでくれるでしょう。