ストッキングはタイツに比べると生地が薄いので、伝線してしまうことが良くあります。

一方で、昔のストッキングは弱くてすぐに伝線したけど、最近のストッキングの中には丈夫なものもある、という話も聞きます。

ストッキングが伝線してしまう理由と伝線した場合の処置などについて説明します。

 


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ストッキングが伝線する原因は?

 

 

ストッキングが伝線する理由は、何かに引っ掛けてしまうことが多いのではないでしょうか。

その中でも自分の手や指をストッキングに引っ掛けて伝線してしまう場合はかなり多いと考えられます。
靴とストッキング
手や指が荒れている場合は、肌がガサガサになっていて引っかかりやすい状態になっています。そのような状態の手や指がストッキングに触れることで伝線してしまうのです。

肌が荒れているということは、肌が乾燥状態にあるということです。そのような場合にはハンドクリームを手に塗り込んで保湿した方が良いでしょう。

ハンドクリームを手に塗るだけで、ストッキングの伝線は防げるかもしれません。

次に多いのが爪です。爪が長すぎる場合には要注意ですが、それ以上につけ爪などのネイルアートにも気を付ける必要があります。

ネイルアートの装飾品の形状などによっては、ストッキングに引っかかりやすいものもあるので、そのような爪の状態でストッキングには触れない方が良いでしょう。

また、物や人にぶつかってしまい、その衝撃でストッキングが伝線することも考えられます。

これは本人の不注意によるものなので自分で気を付けるしかありませんが、いつも同じ場所で人や物にぶつかるような人は、そのポイントに差し掛かったら、より慎重に行動するようにしましょう。

他にはストッキングを穿くときに強く引っ張り過ぎて伝線させてしまうこともあります。適度な力を入れて穿くようにしないと、何度も伝線を起こしてしまいます。

また、自分に合ってないサイズのストッキングを履いていることも原因かもしれません。上記の強く引っ張り過ぎる場合には、サイズが小さ過ぎて力を入れ過ぎてしまっているのかもしれません。

 


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逆にストッキングが大き過ぎる場合にも、ストッキングのたるみやしシワが引っかかりやすくなって伝線を起こしてるのかもしれません。

ちょうどよいサイズのストッキングを着用するようにしましょう。
ストッキング3本

 

 

予防方法や応急処置は?

 

 

ストッキングの伝線を予防する方法や、伝線してしまった場合の応急処置について説明します。

ストッキングを伝線させない方法として、冷蔵庫などで冷やしておく、酢に浸しておく、へスプレーをかける、といった方法が世間では言われることがありますが、残念ながら全て間違いです。

前述したように、手や指を荒れないようにしておくことや爪のお手入れをきちんとしておくことは予防方法になるでしょう。

また、自分のサイズに合ったストッキングを穿くことも伝線予防になると考えられます。そして、大切なのは正しい穿き方です。

正しい穿き方をすることで、ストッキングの伝線を予防できるのです。

最初に、ウエストからつま先の部分までストッキングをたくし上げるように持って、片足ずつ足の先からストッキングの中に入れていきます。

とつま先、かかとの順にしっかりと密着させていくことがポイントになります。

次に、両手の親指をストッキングの内側に入れて、シワを伸ばしながら足首、膝、太もも、股下の準にしっかりとゆっくり引き上げていきます。

 


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靴下の場合は片方ずつ穿くようにしますが、ストッキングは片方が少し上がったらもう片方を少し上げるように交互に上げていくときれいに履けます。

ジーパンを穿くように、高い場所から垂らしたストッキングに一気に足を突っ込むような穿き方は、伝線するリスクが高いのでやめた方がよいでしょう。

股下にたるみができないように注意をしながら、両手でストッキングのパンティ部分を引っ張りながら、ストッキングを引き上げます。

手のひらでストッキングの編み目を上から下へ慣らして、おかしなところがないかどうかを最終チェックします。

このように、正しいストッキングの穿き方をすることが伝線予防になるのです。しかし、万が一ストッキングが伝線してしまった場合にはどのように応急処置をすればよいのでしょうか。

伝線した部分がそんなに大きくない場合には、マニュキュアを伝線した部分に塗るとそれ以上伝線が広がらないように直すことができます。

マニュキュアにはストッキングのほつれた部分をすぐに固める性質があります。マニュキュアがない場合には液体のりを使うこともできますが、固まるのに時間がかかるのが難点です。

もしも伝線が大きな場合には、伝線したストッキングは脱いでしまいましょう。伝線したストッキングを穿いているのは見栄えが悪いからです。

もしもの時に備えて替えのストッキングを常備しておくとよいでしょう。

 

 

伝線しにくい素材のストッキングは?

 

 

ストッキングが伝線しやすいのは編み方にも原因がありました。以前はストッキングの1か所が破れると敗れると次々に破れた箇所が広がってしまうような編み方をしていました。

しかし現在では、伝線しにくい編み方で製造されているストッキングがたくさんあります。まずはノンラン編みを紹介します。

ノンランとはラン(run、伝線)しない(none、ノン)という意味です。

 


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通常の網目は連続していますが、ノンラン編みとは複雑な編み目で、もし穴が開いたとしても広がりにくい、という特徴があります。

次に、融着という加工方法です。仕上げの段階でストッキングに熱を加えて、糸の接点部分を接着させるような方法を融着と言います。

糸と糸とが接着しているので、ストッキングに穴が開いたとしても、次々に連続して穴が開くようなことはない点に特徴があります。

最後にランガードを紹介します。ランガードとはストッキングのパンティの部分と足の部分の切り替えを差していて、連続して伝線することを防止する機能があります。

もしもランガードがあれば、パンティの部分が伝線してしまったとても、足の部分までは伝線が拡大しにくくなります。

ランガードが付いていないストッキングはオールスルー、あるいはパンティ部スルーという名称で販売されています。

現在ではランガードが付いているストッキングがほとんどなので、わざわざランガードという表示は付いていないものが多いので注意しましょう。

 

 

再利用できるか?

 

 

伝線して穿けなくなってしまったストッキングをそのまま捨てるのは、少しもったいないとは思いませんか。伝線したストッキングの再利用方法を紹介します。

浴槽を洗うアクリル製のたわしの代わりに伝線したストッキングを使うことができます。目が細かいのでお風呂用洗剤を使わなくてもその日に付いたお風呂の汚れはきれいに落ちます。

頑固な湯アカを落とす場合には洗剤が必要ですが、当日の風呂掃除には活躍するアイテムです。また、靴磨きにも利用することが可能です。

セーム革などの本格的な靴磨き道具は結構高価なものです。しかし、不要になったストッキングであれば費用対効果も高く使いやすいでしょう。

ストッキングは柔らかいので革靴を傷付けることも少なく、便利な道具として使えます。ストッキングの伸縮性を利用して、新聞紙や雑誌などを縛って束ねることに利用することができます。

サイズがバラバラのものであっても、伸縮性があるので密着してしっかりと束ねて止めることが可能です。