豆腐を使った料理を作る時に、豆腐の水切りはしていますか。冷奴を食べる際には、パックから取り出した豆腐をそのまま食べてしまうことが多いのではないでしょうか。

冷奴の場合でも、水切りをした方が豆腐本来の美味しさを味わうことができる場合があります。

豆腐を水切りした方がよい理由と、水切りを早く行う方法について説明します。

 


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豆腐の水切りを早く行うコツは?

 

 

水の中から取り出した豆腐は、みずみずしくて冷たくて、そのまま食べても美味しいと感じる場合があります。

例えば、風呂上がりのビールのおつまみや夏の暑い日のご飯のおかずに冷奴を食べる場合には、水切りをしないでも食べることは一般的かもしれません。
湯豆腐
しかし、パックから取り出した水切りをしていない豆腐は、豆腐の美味しさを出し切っていない可能性があります。

豆腐は水の中にある時には、アクを出し続けています。このアクは豆腐の傷みを進行させてしまいますし、アクの味も残ってしまいます。

つまり、豆腐の水切りをした方が、アクなどの雑味を含んだ水が切れるので、豆腐の美味しさをより感じることができるのです。

次に豆腐の水切りをしないと、豆腐を使った料理の味が水っぽくなってしまう可能性があります。

豆腐サラダを作るときに、水切りをしてない豆腐を使うと、豆腐の水分が野菜の水分と重なって、ビチャビチャのサラダになってしまう場合があるのです。

水っぽい豆腐サラダだとドレッシングなどを多めに使わなくてはならないので、使い過ぎてもったいないですし、塩分過多で健康にも悪影響が出る危険性もあります。

また、麻婆豆腐や揚げ出し豆腐などを作る時も、豆腐の水切りはした方が料理を美味しく作ることができます。

 


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豆腐が水っぽいと料理の味がぼやけてしまいますし、時間が経つと豆腐の水分が染み出てきて料理の味そのものが変化してしまう場合があります。

豆腐料理のレシピでは、豆腐の水切りを手順として組み込んでいるものも多くあります。水切りをした豆腐は味が濃くなるので、料理を美味しくする効果もあります。

クリーミーな味わいにもなりますので、豆腐ハンバーグや豆腐のあんかけなどで水切りをした豆腐を使うと、濃厚な味わいの料理を味わうことができます。

木綿豆腐でも絹ごし豆腐でも、どちらも水切りをした方が豆腐が美味しくなります。絹ごしの方が水分は多く使われていますが、基本的には水切りの方法は同じで問題ありません。

豆腐の水切りには時間がかかると思っている人も多いのではないでしょうか。時短にも使える方法も合わせて、豆腐の水切りの仕方を紹介します。

 

キッチンペーパー

 

食材の水分を切る場合には、キッチンペーパーに食材を包んでおくと水分が吸収されます。一般的に良く使われている方法です。

キッチンペーパーに包むだけであれば、適度に水分が抜けるので、豆腐サラダのようなあまり豆腐を加工しないような料理に向いていると考えられます。

時々キッチンペーパーの豆腐を確認すればどのくらい水気が抜けたかを確認することができます。

しかし、キッチンペーパーによる水切りは時間がかかってしまうことが多いので、時短にはあまり向いていない方法です。

しかも、場合によっては豆腐にキッチンペーパーが貼り付いてしまう場合もあります。キチンペーパーだけを使う場合には、時間に余裕がある時をおすすめします。

しかし、キッチンペーパーによる豆腐の水切りは、他の方法との合わせ技として活用することもできます。

キッチンペーパーに豆腐を包んだ状態で重しや電子レンジなどを使うと、水切りの時間も短くすることが可能です。
豆腐料理

 

重し

 

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豆腐の水切りには豆腐に重しを乗せる方法があります。キッチンペーパーなしで豆腐の上に重いものを乗せる方法もありますが、乗せるものによっては豆腐が潰れてしまう場合があります。

豆腐の方にを保ったまま重しを使って水切りをするのであれば、豆腐をキッチンペーパーに包んでから重しを使った方が良いでしょう。

大き目の重いお皿などを乗せると豆腐に平均的に力が加わって、均一に水切りができますが、あまり長い時間重しを乗せておくとキッチンペーパーが貼り付いたり、水気を切り過ぎてしまったりしまうことがあります。

一般的には30分くらいの時間が、重しを使った豆腐の水切りには適していると言われています。

また、豆腐を丸ごと使うのではなく、小分けにしてキッチンペーパーで包んで重しを乗せると早く水切りができます。

豆腐を小分けにすることで表面積が増えるので、重しを乗せたキッチンペーパーに触れる豆腐の部分も増えるので、水切りの時間になる方法です。

しかし、豆腐を小さく切り過ぎてしまうと、重しを乗せた時に豆腐が潰れやすくなる危険性もあるので、豆腐のサイズには注意が必要です。

 

電子レンジ

 

豆腐を電子レンジに入れて加熱すると、豆腐の水切り作業を時短で行うことができます。キッチンペーパーに包んで行うとさらに効果的です。

電子レンジで加熱した豆腐は柔らかくなるので、あまり長く加熱すると持っただけで崩れてしまう場合があります。

基本的には3分くらいの加熱時間で十分と考えれらます。それでも、キッチンペーパーや重しを使った約30分の水切り時間に比べると1/10の時間になるので、かなりの時短になるでしょう。

手順としては、最初に2枚重ねしたキッチンペーパーで豆腐1丁をしっかりと包みます。次に、キッチンペーパーが2重になっている部分を下にして、ラップをかけないで500wで3分間加熱します。

たったこれだけの作業で、しっかりと水切りをすることが可能です。電子レンジで加熱する前の豆腐に比べると、豆腐の厚さが2/3くらいに薄くなります。

もっとしっかり水切りをしたい場合は、さらに重しも併用する方法が考えられます。豆腐の上に1カップ1杯くらいの水を入れた耐熱のボウルなどを乗せて重しをすると効果的です。
麻婆豆腐

 

茹でる

 

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豆腐を茹でることで水切りをすることができます。この方法では、電子レンジを使うよりもしっかりとした水切りができます。

豆腐は丸ごと茹でるのではなく、小分けにして茹でた方が水切りしやすいでしょう。手順としては、最初に豆腐1丁を8等分に切り分けて、沸騰したお湯の中に投入します。

沸騰した状態を保ったまま、5分~6分くらい茹で続けます。あまり沸騰が激しいと豆腐が崩れてしまう可能性もあるので、沸騰の状態には注意してください。

茹で終わったら豆腐をざるに移します。ざるで豆腐の水が切れたら、皿の上にキッチンペーパーを敷いて、今度はざるから皿へ豆腐を写します。

 

 

さらに豆腐を移したら、20分~30分くらいそのまま放置しておきます。茹でた豆腐は、そのまま料理の材料としても使うことができます。

例えば、中華料理店では、麻婆豆腐を作る時に湯通しするところもたくさんあります。

これは、お湯と水の浸透圧の違いから豆腐の内部にあった古い水分が抜けて味が良くなる効果があるからです。また、加熱時間も短くなるので、火が入り過ぎるのを防ぐ効果もあるのです。

 

 

塩にも水分を排出する効果があります。豆腐の他にも、魚や肉などでも不要な水分を除くために、塩をすり込むことがあります。

豆腐の場合も、塩を振りかけてキッチンペーパーや布巾に水分を吸収させることにより、水切りができます。

大量の塩が必要なわけではなく、豆腐一丁に対して小さじ1/3くらいの塩があれば十分です。豆腐に塩を振ってキッチンペーパーで包んで30分ほど放置しておけば水切りができます。