豆腐は冷蔵庫で保管している人がほとんどでしょうが、気が付くと賞味期限を過ぎてしまっていることはありませんか。

賞味期限を過ぎてしまった豆腐は食べても問題はないのでしょうか。もし食べても良いのであれば、どのくらいまでの期間だったら食べてもOKなのでしょう。

賞味期限切れの豆腐はいつまでであれば食べることが可能なのか、また食べても良いかどうかを見分ける方法を説明します。

 


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豆腐の賞味期限切れはいつまで?

 

 

豆腐に限らず、多くの食べ物には賞味期限と消費期限というものがあります。これは食品衛生法やJAS法で定められている期限です。

賞味期限とは、その食品を美味しく食べることができる期限で、賞味期限を1日過ぎたからといって食べることができないようなものではありません。
男前豆腐
一方で、消費期限はその食品を安心して食べることができる期限を表しています。消費期限を過ぎて食べてしまった場合には、全て自己責任になってしまうので注意が必要です。

豆腐の賞味期限は、短いものから長いものまで様々なものがあります。一般的な、水と一緒にパックされている豆腐は3日~4日くらいの賞味期限が多いのではないでしょうか。

水や空気を含まない真空状態でパックされている充填豆腐と言われる商品は賞味期限が長く、1週間~2週間くらいの賞味期限になっているものもあります。

上記の賞味期限は、豆腐を未開封の場合のものです。もし開封済みの豆腐であれば、できるだけ早く(2日が限度)食べてしまうことをおすすめします。

未開封の豆腐の場合、どのくらいの賞味期限切れのものまで食べることができるのでしょうか。

 


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これは、保管状態などによって異なるので一概には言えませんが、冷蔵庫で保管している豆腐であれば1週間~10日間くらい賞味期限を過ぎていても食べることは可能でしょう。

ただし、夏場の場合などは5日も持たないかもしれないので、3日から4日くらいの期間で食べてしまった方が良いでしょう。

賞味期限を過ぎてしまった豆腐を食べることは、前述した消費期限と同様に、自己責任なので、食べても良いかどうかしっかりと確認するようにしましょう。

もし賞味期限を1カ月以上過ぎているようであれば、おそらく豆腐は腐っていて、食べることはできないと考えられるので、もったいないかもしれませんが捨ててしまいましょう。
茹で豆腐

 

 

どのようにして見分ける?

 

 

賞味期限を過ぎている豆腐を食べても良いのか、食べない方が良いのかを見分ける方法はあるのでしょうか。

絶対確実な方法はありませんので、もしお腹を壊しても自分の責任であることは自覚しておく必要はありますが、以下のような目安はあります。

 

 

まずは見た目ですが、豆腐のパックが膨らんでいるような場合は、豆腐が腐ってガスが発生している可能性があるので、食べることはおすすめしません。

豆腐が入っているパックの水が濁っている場合も危険です。豆腐そのものが変色しているような場合は、そのまま捨ててもよいかもしれません。

念のため、パックを空けて臭いなどを確認するとより確実かもしれません。酸っぱい臭いや生乾きの雑巾のような臭いがするようであれば、その豆腐はアウトです。

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食べることはあきらめましょう。豆腐の表面がネバネバしているような状態も危ないでしょう。

ここまで特に問題がないようであれば、豆腐の端を口の中に入れてみましょう。まだ、飲み込んではいけません。

口の中でピリピリした酸味や苦みを感じるようなことがあれば、豆腐を吐き出して口の中を水でよく洗いましょう。

しつこいようですが、賞味期限を過ぎた豆腐を食べるかどうかは自己判断なので、上記のようなポイントをしっかりと確認するようにしましょう。

豆腐をなるべく長く保存する方法についても紹介しましょう。一般的なパック入りの豆腐はパックから取り出します。

その豆腐を大き目のボールに移して、水を豆腐が隠れるくらいいっぱいに入れてください。そして毎日この水を新しい水と取り換えると長持ちします。

パックに入っている水には、豆腐のクッションとしての役割があります。豆腐がぶつかっても壊れにくくなります。

もう一つは豆腐の水分を逃がさない役割です。豆腐は8割が水分なので、豆腐の柔らかさを保つためには水が必須なのです。

もし、豆腐をボールに移したとしても水を替えなければどのようなことが起きるのでしょうか。

豆腐は水の中にアクを出すので、そのままにしておくとアクだらけの水の中に豆腐があることになり、傷みが早く進んでしまいます。

したがって、こまめに水を変えることが豆腐を長く保存する方法なのです。また、パックの豆腐を電子レンジで1分くらい加熱してから保存してもよいでしょう。

もちろん、保存中は水を替えることは必須です。豆腐を冷凍すればもっと長く保存することができるのでないでしょうか。

豆腐を冷凍した場合には1カ月くらい保存することが可能です。しかし、冷凍する場合には豆腐の水分は抜けてカチカチになってしまうので、冷奴として食べることは無理でしょう。

しかし、固くなった冷凍された豆腐であっても調理次第では美味しく食べることが可能です。
麻婆豆腐

 

 

賞味期限切れの豆腐を食べられるように調理するコツは?

 

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賞味期限切れの豆腐であっても、食べても問題ない状態であると判断できれば、食べることはできます。

しかし、賞味期限切れの豆腐を、冷奴など、そのままの状態で食べることはあまりおすすめしません。

やはり安心なのは火を通した料理として食べることでしょう。また味が濃い目の料理も良いかもしれません。

具体的には、麻婆豆腐、揚げ出し豆腐、炒り豆腐などです。麻婆豆腐は、中華料理なので高温で一気に炒めるため、雑菌やウィルスを死滅させることができます。

また、唐辛子にも殺菌効果があるので、賞味期限切れの豆腐料理には向いていると考えられます。

揚げ出し豆腐も高温で焼いたり揚げたりすることで、衛生的には安心できる調理方法をつかっていますし、ショウガなどの薬味には強い殺菌作用があることもおすすめの理由です。

炒り豆腐は、豆腐を細かく砕いて炒める料理です。この料理方法も殺菌力が強い強力な火を使うので、おすすめできる料理の一つです。

気付かずに腐っている豆腐を食べてしまうと、お腹を壊したり食中毒になってしまう可能性があります。

同じ大豆からできている納豆も腐っているから大丈夫、なんて思っていたら大変なことになってしまうかもしれません。

納豆は腐っているとは言っても、納豆菌による発酵が進んでいる状態であって、食べても何の害もない食品です。

しかし、豆腐の場合は、主に「セレウス菌」という菌で食中毒を起こすことになります。セレウス菌とは、土壌細菌の1種類で、主に土、水、埃などの中に存在している細菌です。

セレウス菌が産出する毒素によって、人間は嘔吐や下痢などの食中毒症状におそわれることになります。

セレウス菌は耐熱性がある菌ですが、長時間での高温には耐えられないという特徴があります。

したがって、賞味期限を過ぎた豆腐の場合は、前述したような料理の調理方法でセレウス菌を死滅させるという効果を期待するというわけです。

このように、賞味期限を少し過ぎたくらいの豆腐であれば、保管方法や料理方法によっては安心して食べることができる可能性があります。

ただし、基本的には豆腐は長い保存期間を前提にしている食べ物ではありません。買った当日、もしくは2~3日以内には消費されることを前提にしている食材です。

新鮮な豆腐を食べた方が美味しいですし、安心して食べることができるのではないでしょうか。