甘くて果汁たっぷりのメロンは、果物の中でも高級感のある少し贅沢な果物です。せっかくのメロンであれば、食べ頃に美味しく頂きたいものです。
メロンの食べごろはどうやって見分ければよいのでしょうか。また、メロンを冷蔵庫で保存するときに注意しなければいけないポイントとはどのようなものなのかも併せて解説します。
おいしいメロンを食べましょう。
メロンの食べごろの見分け方は?
最初に美味しいメロンの見つけ方について説明します。スイカやメロンは切ってみないと美味しいかどうかわからないと思ってはいませんか。
切らなくても美味しいメロンを見つけ出すことは可能です。色合いも形も均整がとれているメロンは美味しい可能性が高いと考えられます。
歪な形のメロンや色合いが濃い部分と薄い部分に分かれているようなメロンは、見た目と同じく、あまり美味しくない可能性があります。
次に、十分な重みがあるメロンを選ぶようにしましょう。重いメロンは果肉が詰まっていて、種や空間の部分が少ないと考えられます。
果汁も十分に含んでおり、軽いメロンよりは肉厚で美味しいものが多いのではないでしょうか。
香りにも注意してみましょう。美味しいメロンには、みずみずしい香りが漂っているものです。
メロンの種類には網目が付いているものがあります。この網目の状態で美味しいメロンかどうかを見分ける方法があります。
網目がしっかりしていて、高く盛り上がっているようなメロンは美味しいメロンです。また、細かい網目がメロン全体に広がっているメロンも美味しいメロンとされています。
このように、メロンの外見に加えて、重さや香りなども併せて調べてみることで、美味しいメロンを見極めることができるのです。
美味しいメロンを選んだら、いつ食べれば一番食べ頃のメロンになるのでしょうか。一般的には、収穫して1週間くらいがメロンの食べ頃と言われています。
しかしメロンの食べ頃の期間は短く、しかもスーパーや八百屋で売られているメロンはいつ収穫されて何日経っているのかは分かりません。
さらに、メロンの運搬方法や保管の仕方などで食べ頃の時期は変わってしまう可能性もあります。メロンの状態で食べ頃を判断するような方法はあるのでしょうか。
メロンの食べ頃を判断する方法として、メロンのツル、固さ、音、匂い、を使って判別する方法があります。
メロンのツルの状態を見て食べ頃を判断するのは、そんなに難しくはないかもしれません。まだメロンの実が固くて熟していないものは、ツルも元気いっぱいで青々としています。
このような状態は、栄養分がまだツルに留まっていて、メロンの実が成長途中であることを示しています。
ツルが萎れてきて、ツルの根元に少し黄緑色の部分が残っているような状態は、食べ頃と判断してもよいでしょう。
さらにツルが完全に枯れていて、メロンの表面の色がくすんできているような状態では、熟れ過ぎてしまっていると判断できます。
メロンが熟れ過ぎてしまうとみずみずしさがなくなってしまうので、食べ頃を見極めるのはとても大切なのです。
しかし、すべてのメロンがツルを付けたまま販売されているわけではないので、他の見極め方も紹介します。
メロンの固さで食べ頃を判断する方法もあります。メロンのお尻(底)の周りを指で押して、柔らかければ食べ頃と判断してもよいでしょう。
指が少し入るくらいの力で押す必要がありますが、売り物を力強く押すことは難しいかもしれませんし、場合によっては、店員さんに怒られてしまう可能性もあります。
そたがって、この方法はまだ熟していない(ツルが青々としていたり、底が固かったりするような)メロンをもらった時などの食べ頃を判別する時に使えば問題はないでしょう。
メロンを叩いて、その音で熟れ具合を判断する方法もあります。まだ熟れていない固いメロンは叩くと「カンカン」と固い音がします。
しかし、熟れているメロンは「ボンボン」と少しくぐもったような音がします。実は叩き方も大事で、片手でメロンを持って、耳と頬骨にメロンをあてるようにします。
そして、メロンの中央の部分(真ん中)を2本の指で軽く叩きます。するとメロンの音が頬骨を伝って良く聞こえます。
メロンの底を押す場合と同様に、メロンを叩くことでスーパーや八百屋に怒られないかが気になりませんか。
メロンを力任せに叩いたり、傷をつけるほど強く叩けば、かなりきつくお説教をされる可能性がありますし、場合によっては買取を要求されるかもしれません。
メロンは果物の中でも、値が張る果物でもありますし、売る側としても大事に取り扱って欲しい商品です。
軽く叩くくらいでは目くじらを立てて怒るようなお店は少ないとは思いますが、お店によって対応は異なりますので、「ちょっと叩いて音を確認してもよいですか」と一言ことわってから叩いた方が安心です。
メロンの選び方でも触れましたが、メロンのみずみずしい香りが広がっているようなものは食べ頃です。
このようにメロンの状態を音や香りなどで確認をして、食べ頃を見極める方法がありますが、見た目だけでメロンの食べ頃を判断するのは相当難しいようです。
いくつかの方法の合わせ技で食べ頃を判断することをおすすめします。
冷蔵庫で保存するコツは?
メロンは保存期間が短く、俗に言う足の速い果物です。最適な保存状態は、気温が20度~25度くらいで風通しが良く、直射日光が当たらない場所、とされています。
この状態が熟成が最も進むと言われているので、購入した時点でまだ固い食べ頃にはまだ早いメロンであれば、上記のような環境でメロンを置いておくと熟成が早く進むでしょう。
メロンを保存するのに冷蔵庫に入れてしまう人がいますが、あまりおすすめできません。メロンを冷蔵庫で冷やすとメロンの熟成がストップしてしまいます。
この症状を低温障害と言いますが、一度冷蔵庫で冷やしたメロンをあらためて常温に置き直しても、ストップした熟成はもう二度と戻りません。
ただし、メロンの熟成を遅らせたいような場合であれば、冷蔵庫で保管することも考えられます。
また、メロンをラップに包んで保存することも止めましょう。メロンはエチレンガスというガスを放出しています。
このエチレンガスには果物の成長や老化を促進する効果があります。
したがって、ラップされたメロンにはエチレンガスが充満してしまい、ドロドロに溶けてしまう可能性があります。
食べ頃のメロンなのにお腹いっぱいで食べきれなかった場合にはどうすればよいのでしょうか。
メロンをカットして、食べられる状態にしてタッパなどに保管をして、冷蔵庫で冷やしておくことが考えられます。
カットしたメロンは、カットする前よりも保存期間が短く2日間から3日間くらいになります。保存期間を過ぎたメロンは美味しくないですし、衛生的にも食べることはおすすめしません。
たくさんメロンが余ってしまった場合には、ジューサーでメロンジュースにしてしまう手もあります。
しかし、この場合でもカットメロンと同じく保存期間は短いので、なるべく早く飲んでしまいましょう。
熟したメロンであれば、冷凍保存する方法もあります。冷凍保存では1カ月くらいは持つでしょう。
そのまま解凍するとメロンがベチャベチャになってしまい美味しくは食べられないケースが多いと思われます。
メロンを冷凍保存した場合には、シャーベットのように凍らせたまま食べるか、メロンジュースにするなど、加工することをおすすめします。