包丁を刃を剥き出しにしたまま捨てると、回収に来た人が誤って怪我をしてしまう可能性があります。

使えなくなった包丁を安全に捨てる方法を説明します。

 

 

包丁を安全に捨てるには

 

 

長く使った愛着のある包丁も刃こぼれができたり錆がひどくなってきたりして、そろそろ寿命かなと思う時が来るでしょう。


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名工が打ったような銘品であれば何度も修理に出すかもしれませんが、買い替えてしまったほうが安く済むような場合もあります。

新しい包丁を購入した時に古い包丁を引き取ってくれるお店もありますが、多くの場合はゴミとして捨てることになるでしょう。
包丁一式
しかし、刃をそのまま捨ててしまっては、知らない人が触って指や手を切ってしまうかもしれません。もし小さい子が見つけて悪戯したら大事故になってしまう可能性もあります。

そこで包丁を捨てる場合には、誰にも迷惑をかけないように、安全に捨てなければいけないのです。

 

ダンボールや厚紙、ガムテープを使う

 

包丁の刃の部分をガムテープやナイロンテープなどでぐるぐる巻いて、その上からダンボールや厚紙で包んでしまうと刃の危険性は減ります。

テープだけでは強度に不安がありますし、ちょっと刃に力を入れるとテープが切れてしまう場合もあります。ダンボールや厚紙であれば、テープを補強してくれるでしょう。

さらにダンボールや厚紙の上からガムテープなどを巻けば、安心感は増すでしょう。

しかし、自治体によっては、危険物回収のルールとして、刃物の上に紙を巻くことを禁止しているところもあるようです。

そのような場合には、金属ゴミの回収にダンボールや厚紙を使うことができないので、ガムテープやビニールテープで包丁の刃を巻いて保護するしかないでしょう。

包丁の刃にテープを巻く場合には、あまりピッタリと巻かないように気を付けましょう。空間なくピッタリとテープを巻くと、テープが切れやすくなってしまうからです。

少し緩めに巻いた方がテープが切れにくくなるでしょう。

巻き終わったら、ビニール袋などに入れて、袋の上から「包丁」と赤い大きな字で書いておくと、金属ゴミを回収する人も気付きやすいでしょう。

 

刃の切れ味をなくす

 

自治体によってはダンボールや厚紙を使うだけでなく、ガムテープやビニールテープで包丁を巻くことも禁止しているところがあります。

そのような場合には、包丁の刃の切れ味をなくしてしまえば、指や手を切ることは少なくなるでしょう。

刃を研ぐのではなく、逆に「刃を止める」のです。刃の止め方にはいろいろな方法がありますが、本来包丁には使ってはいけないものを使うと良いかもしれません。

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例えば、ブロックややすりを使って包丁の刃をガリガリと削ります。包丁の刃に垂直に当てるとよいでしょう。

包丁の先が尖っているようなものは、その先の部分も削っておきます。刃を止めておくだけで、手や指を切る心配はかなりなくなると思われます。

刃を止める時に、ブロックなどに包丁を力任せに叩きつけると、刃が割れて人に向かって飛んでいってしまう可能性もあるので、包丁の取り扱いには気を付けましょう。

ダンボールやテープを使う場合と同様に、刃を止めた包丁は新聞紙などで包んでおいて、上から「刃物」と書いておいた方が、回収してくれる人にとっては安心です。

自治体によっては「刃物」ではなく赤字のカタカナで「キケン」と書くように指導しているところもあります。

いくら刃を止めた包丁であっても、怪我をしないとは限らないので、回収業者の注意を喚起するためにも、「ここに包丁がありますよ」と教えることは、大いに役に立つと考えられます。
ゴミ捨て場

 

不用品回収に出す

 

包丁をゴミとして集積所に出すことに不安を抱えている人もいるでしょう。例えば、近所の子供が悪戯をして、包丁を集積所から取り出してしまったりしたら大変なことになります。

また、カラスは光るものが大好きなので、包丁を持ち帰ってしまうかもしれません。

カラスが飛びながら咥えていた包丁が、何かの拍子で落ちたら、もしもそこに人がいたら、考えるのも恐ろしい状況です。

そのような場合は個別に、包丁の回収業者に連絡をして取りに来てもらうことが考えられます。回収業者は刃物だとわかって取りに来るわけですから、あまり危険はないでしょう。

また、直接業者が自宅に包丁を取りに来るので、ゴミの集積所に捨てに行くような不安もありません。

費用がかかってしまうのが難点ですが、包丁以外にも不要な品物が自宅にあるようだったら、それらの品物と一緒に回収してもらうのもよいかもしれません。

リサイクルショップに包丁を引き取ってもらうことも考えられますが、使えない包丁であれば値段が付かないことも考えられますし、刃の長い包丁などであれば、リサイクルショップに持ち込むときに包丁を持ったまま歩いていると、銃刀法違反で逮捕されてしまう可能性もあります。

事情を説明すれば、多くの場合は注意されるだけで解放してもらえると思われますが、法律違反に問われる可能性があることは覚えておいてもよいかもしれません。

また、金属製の包丁ではなくセラミック製の包丁の捨て方についても説明します。

セラミックは金属ではなく、陶器製の製品なので金属ゴミに出しても良いのかどうか悩んでしまいます。

基本的には、セラミック製であっても刃の部分は危険なので、金属製の包丁の場合と同様に、ダンボールや厚紙、テープなどで危なくないようにすることが必要です。

回収ゴミとしての出し方は自治体によって異なると考えられますので、よくわからない場合には自治体に問い合わせると良いでしょう。
砥石

 

 

その包丁は本当にもう使えない?切れ味を復活させる方法

 

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包丁を捨てる時に、本当にその包丁は捨ててしまっても良いものかどうかを確認してみましょう。

単に切れ味が悪くなっただけであれば、刃を研ぎ直せば鋭い切れ味が戻ってまだまだ使うことができるかもしれません。

包丁の種類によっては刃を研ぐ適切な素材も変わります。一般的な金属製の包丁であれば、砥石やダイヤモンドシャープナーが適してます。

ダイヤモンドシャープナーとは、ダイヤモンドを砥石の部分に含んだもので、包丁と同じような形をしていて包丁の刃を滑らして研ぐものと、溝に包丁を入れるとダイヤモンドが電着した砥石が包丁を挟んで動くことで刃を研ぐことができるものが主流です。

一般の砥石は上手に使うためには、訓練が必要です。例えば、和食や寿司の職人は、若い頃から包丁を研ぐ修行も料理の修行と同様にやらされると聞きます。

一般的には、砥石を水で濡らして、15度くらいの角度で包丁の刃をあてて、砥石全体を使って多くゆっくり研ぐことが大切です。

良い道具を使うには、普段のお手入れが大切だということなのでしょう。他の材質の包丁ではどのような方法で研げばよいのでしょうか。

ステンレス包丁の場合は、砥石、電動研ぎ器、簡易シャープナー、ダイヤモンドシャープナーを使って研ぐことが可能です。

いろいろな素材の中でも、最も研ぐことがやりやすい包丁です。電動研ぎ機や簡易シャープナーであれば、初心者にも手軽に扱うことができます。

セラミックの包丁の場合は、ダイヤモンドシャープナーで研ぐことが可能です。鋼の包丁のように金属製ではないので、砥石を使うことはできません。

チタンの包丁であれば、砥石やダイヤモンドシャープナーで刃を研ぐことができます。研ぎたい包丁がどの素材か確認をしてから、研ぎ方を決めることにしましょう。