子供がいる家庭でしたらいつかはぶつかる問題、それは子供のお小遣い事情ではないでしょうか。

 

いつから子供にお小遣いを渡し始めるか、いくらくらい渡すのかというのは家庭によって大きく異なります。

 

基本的には各家庭の裁量に任せるとされているものですので、外部からとやかく言われるようなことではありません。

 

ですが、お小遣いを渡し始める年齢に目安などはあるのでしょうか。

 

例えば小学生にもなると、子供同士で行動をする機会というのが増えてきます。


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でも、小学校ではお金に対する基本的な概念を教えてくれてもそれ以上の日常生活に密接にかかわることについては教えてはくれませんよね。

 

となると、やはり家庭において教えるということが大切になってきます。

 

子供にお小遣いを渡すことは、子供の経済観念を育てるためにも必要ということができます。

 

 

子供にお小遣いを渡すべき年齢は?

 

 

やはり家庭によって大きく異なりますが、基準となる年齢があります。

 

それは子供がお金の価値を理解し、お金の使い方が分かったころです。

 

お金の価値を理解するようになってから

 

例えば一緒に買い物に行く家庭であれば、お金を渡すことにより商品が手に入るという経験則で、お金の価値を理解するでしょう。

ですが、それだけではまだ不十分です。

 

お金というものはなかなか手に入れることができないということを理解しなくてはいけません

 

お金は使えばなくなってしまいます。

 

大人でも高額な商品を買うときは、お金を貯めてから買わなくてはいけません。

 

年齢が幼いと、将来的な見通しを立てることが難しく、今その場にあるお金をすべて使ってしまうということも少なくはないのです。

 

日常生活のうち、親と離れて活動する時間が増える小学生ごろからお小遣いをもらい始める子供が増え、中学年、高学年となるにつれお小遣いをもらっている割合は増えてきます。

 

特に高学年ともなると塾や習い事の帰りにジュースやお菓子などを買ったり、子供同士で買い物に行くということが増えてきますので、割合が増える傾向にあります。

 

中学生になると、学校の中に購買などが設けられている場所もあり、足りなくなったノートやシャープペンシルの芯など必要なものを購入する場合が増えてきます。

 

また、学校によっては給食制ではなく、食堂や購買、あるいはお弁当などを持ち込む場所もあるでしょう。

 

その場合はほとんどの場合でお金が必要となりますので、お小遣いを渡し始めたという方も少なくはありません。

 

お金の使い方を理解するようになってから

 

商品を自分のものにするためには、お金を相手に渡さなくてはいけません。

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ですが、それだけがお金の使い方ではありませんよね。

 

お金はトラブルのもとにもなってしまうので友達と貸し借りをしない、あげたり貰ったりしない、人前でむやみに財布を出さないなどと数えればきりがありません。

 

もちろんこのルールをすべて守れるようになってから渡すというのもよいかもしれません。

 

もしくは、最初に明確なルールだけをいくつか作り、問題が発生してからルールを修正しているという方もいるかもしれません。

 

お金の計算ができるようになってから

 

現在日本で多く流通しているのは1万円から1円まで様々な種類の貨幣価値をもつ貨幣です。

 

もちろん、1円玉ではほとんど物は買えず、500円玉でしたらお菓子などをいくつか買うことができます。

 

自分の持つ金額と、欲しいものの金額を見合わせ、買うことができるのか、この商品とこの商品を組み合わせても買うことができるのかなどの計算が必要になってきます。

 

もちろん、お金が足りなければ買うことができません。

 

お金が足りないことがわかれば大人は恥ずかしいという気持ちが起こるでしょう。

 

子供も同じで、買い物に失敗するという恥ずかしい経験をすることになります。

 

もちろん、失敗するという経験はその後失敗しないためにも必要ですが、子供の性格によっては極端に失敗を恐れる場合もあるでしょう。

 

それらを防ぐためにも計算能力はあるに越したことはありません。

 

また、お小遣いを渡し始めたころから、お小遣い帳を渡し、管理させているというご家庭も多いです。

ですが、あまり綿密に管理してしまうと、子供が嫌がる可能性もありますので、毎週あるいは毎月1回程度の確認に留め、多少の誤差には目をつぶるくらいにしておきましょう。

 

 

年齢別の相場はいくら?

 

 

こちらも多くの場合は、各家庭の裁量によるところが大きいといえるでしょう。

 

ですが、お小遣いの渡し方は大きく分けて3つに分けることができます。

 

月額、あるいは週額としてある程度まとまった金額を渡す定額制、家で何か手伝いをするたびに渡す報酬制、イベントの時や必要となったときにその都度必要な額を渡すその都度制です。

 

もちろん、どれか1つだけを採択しているというご家庭もあれば、組み合わせて行っている家庭もあります。

 

定額制とは

 

毎月何日、毎週何曜日、あるいは毎日など決められた日にまとまったお金を渡す方式です。

この方法では、子供は特に何もすることなくお金を手に入れることができます。

 

ですが、ある程度まとまった金額を管理するという必要があります。

 

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毎日あげているのならば、それほど管理能力は必要ないのではないかと考えている方もいるかもしれません。

 

ですが、こちらの場合でも欲しいものが1日に渡されるお小遣い量よりも多ければ、お金を必要な額貯めるという管理能力が必要となってきます。

 

この場合は、低学年から中学年程度で月額500円、高学年につれ段階的にお小遣いの額をあげ、1000円程度にしているという割合が多いです。

 

中学生になると、学年×1000円を目安に月額を決めているというご家庭が多いようです。

 

高校生になれば、アルバイトを始めているというご家庭もありますが、お小遣いだけでやりくりをする場合は5000円から1万円の範囲内で渡しているという意見が聞かれました。

 

もちろん、お小遣いとして与えている額は、子供のお小遣いの使い道によって左右されます。

 

自分の欲しいもの、例えば漫画やゲームなどのみをお小遣いでやりくりさせるのであれば少なくても構いませんし、ノートなど必要なものも自分で購入させている場合は、その分を加味して渡さなくてはいけません。

 

報酬制とは

 

家のお手伝いをするたびに何円、テストで100点をとるたびに何円、成績がよければ何円などと、子供の行動によって、お小遣いが変動するという方式です。

もちろん、子供がお小遣いを欲しければ自発的に何かできることを探しますし、必要なければしないという選択をすることもできます。

 

この方式ではペナルティを設けているご家庭の意見も聞かれます。

 

例えば、その日貰った大切なプリントなどを見せないなどというやってはいけないことをした場合、減額するといったものです。

 

相場は各ご家庭によるものが大きく、お手伝い1つにつき10円や、お手伝いの難易度によって分けているなどという場合もあります。

 

ですが、基本的には定額制の範囲から大きく逸脱しないように上限を設けている場合が多いようです。

 

その都度制とは

 

どこかに遊びに行くから、何かが欲しいからなどと申請があった場合に、その時に必要な額を渡すというものです。

例えば、子供と一緒に買い物に行った際に100円を渡し、食べたいお菓子を買っていいというのはこのその都度制に入るでしょう。

 

他にも、家族と一緒に遊びに行った際などに、少しまとまった額を渡し、そこから買い物をさせるというのもこのその都度制です。

 

子供のお金の管理能力が十分でない小さなころは、このその都度制を採択しているご家庭の割合が多いようです。

 

 

子供にお小遣いを渡すメリット・デメリットは?

 

 

では、子供にお小遣いを渡すときに考えられるメリット・デメリットは何があるでしょうか。

 

お小遣いの渡し方ごとに分けて考えてみましょう。

 

定額制のメリット

 

まず、まとまった額を渡すことが多いのでお金の管理能力を身につけることができます。

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また、自分で管理するために自主性や計画性という能力が育ちますので、将来的に役立ちます。

 

そして管理するうちにお金をやりくりして欲しいものを手に入れる能力が身につきます。

 

定額制のデメリット

 

決まったときにだけ渡すという方式ですので、一度使い切ってしまうと次のお小遣いまで我慢しなくてはいけません。

 

また、無労働で報酬だけ得られますので、お金の価値を本当の意味で理解できないとするファイナンシャルプランナーもいます。

 

報酬制のメリット

 

こちらは、お金を得るためにはそれなりの労働あるいは成果を出さなくてはならないという意識が育ちます

 

つまり、労働しなければお金は得られない、ノージョブ・ノーマネーという考え方ですね。

 

ですので、本来の意味でのお金の価値感が身につくといわれています。

 

報酬制のデメリット

 

これは一貫して、お金がもらえないのならばお手伝いをしなくなるということです。

 

もちろん、子供の性格にもよりますが、なにかお手伝いをしてほしい時に頼むと、必ず金額の交渉をされるという意見がみられました。

 

本来でしたら、家族の一員である子供がお手伝いをするというのは当然のことでしたが、報酬が得られないのならばやらないという考え方になる子供もいるということです。

 

その都度制のメリット

 

必要な時に必要な額だけ渡すので、お金を落とすあるいは無くすという紛失や、友達との貸し借りなどがなくなります。

 

また、必要な時に親に要求をしなければならないため、交渉能力が身につくともいえるでしょう。

 

その都度制のデメリット

 

この考え方のみが浸透してしまうと、お金は請求すれば必要な額だけもらえるという誤った認識がついてしまうということがあります。

 

ですので、この方式のみを使うのは、お金の管理能力が十分でない小さいころだけにして、年齢が上がるにつれその都度制は文房具などの必需品のみにして、その他を別の方式で与えるほうがよいでしょう。

 

 

まとめ

 

 

お小遣いの渡し方は、各ご家庭により大きく異なります。

 

ですが、お小遣いを渡すことにはメリットもあります。

 

年齢が上がり、お小遣いが必要となれば、各ご家庭の教育方針に合わせ、小額から渡してみましょう。

 

一番おすすめされているのは、定額制と報酬制の組み合わせです。

 

相場よりも少ない額を定額として渡し、子供が必要な時は労働をするという考え方が身につきますので、将来のことを考えてもよいといえるでしょう。