子供が幼稚園や学校に通っている時に、バザーがあるので家の中で不要なものがあったら持ってきてください、というお願いをされたことがある人は結構いるのではないでしょうか。

そもそもバザーという言葉はどこからきているのでしょうか。また、バザーの商品で人気が高いものはどんなものでしょうか。

バザーについて解説します。

 


スポンサードリンク


 

バザーの意味や由来とは?

 

 

バザーとは、英語の「Bazaar」(バザール)に由来する言葉です。Bazaarもペルシャ語のBazarが語源で「市場」という意味があるそうです。

日本語のバザーにはもう少し違った意味があって、自分にとっては不要ではあるが、何らかの金銭的な価値があるものを持ち寄って、幼稚園や小学校、中学校、高校あるいは福祉作業所、教会などで販売をして、売り上げた金額や利益を寄付するような行為をバザーと呼んでいます。
アジアのバザー
本来のバザールには「慈善市」という意味が含まれているのですが、日本で使われているバザールには慈善の意味は含まれておらず、大安売りといったニュアンスが多分に含まれています。

現在ではバザーもバザールも同じように特売などの場合に使われていますが、バザーと言えば、上記のように慈善活動の一環として認識されています。

自宅の押し入れに、他人からもらったけれど使っていないものが大量にある人であれば、バザー用に拠出する品物には困らないでしょうが、最近のように人との付き合いが薄くなり、贈り物のやり取りが少ない家庭では、拠出するもの=家庭内で不要なものが全くないような場合もあるでしょう。

わざわざ自分で品物を買って拠出するのであれば、慈善活動の本質から外れてしまいます。そのような場合は手作りの品物が考えられます。

手作りの品物には、人形やビーズ製品などのおもちゃやクッキーなどの食べ物が考えられますが、普段から手芸やお菓子作りをしている人であれば、何の苦もなくチャチャッと品物を作ってしまうでしょう。

しかし、そういったことが苦手な人にとっては、大変な苦労になるかもしれません。

何人かで集まって品物を作るような場合にも、グループのメンバーやリーダーを決めるのにひと悶着あったり、自分勝手でなかなか協力しない人がいたり、そうそう簡単にことは運ばなかったりするものです。

 


スポンサードリンク


 

また、最近は共働きの家庭も増えているので、時間的にもバザーで拠出する品物を自分で作ることが難しい人もいます。

それでも何かしらバザー用の品物は拠出しなければならないので、家に不要な品物がない場合には、不本意ながら買ってきたものを出すしかない場合もあります。

本来は恵まれない人のために行われる善意の行為であるはずなのに、強制的なバザーへの協力要請だとすれば、バザーの目的に反している本末転倒な行為です。
バザーの売り上げ

 

 

手作り品で人気な売れ筋商品は?

 

 

バザーに出す手作りの品で人気が高いものは人形でしょう。手芸が得意な人は人気があるテレビのキャラクターを真似た人形を作ると飛ぶように売れるでしょう。

ただし、あまりにも本物にそっくりに作ってしまうと、知的財産権の侵害で訴えられてしまう場合もあるので、その場合は許可を得ている人形作りのキットを使った方が無難です。

人形は、上記のように、手作り用に材料一式がセットされているものも販売されていますし、玄人が好むような難しいものから初心者にも簡単に扱えるものまで、様々なキットがあるので、自分に合ったものを選べることも安心です。

 


スポンサードリンク


 

ビーズ製品も、女性を中心に人気が高いバザーの品物です。イヤリングやネックレス、指輪など様々な装飾品を作ることができますし、自分のセンスを表現することが可能な品物です。

基本的にはビーズをつなげればよいので、特殊で難しい技術が必要なものではありませんが、品物によっては根気と時間が必要になります。

もちろん簡単に手軽に作れるビーズ製品もあるので、初心者でも大丈夫です。同じように、オリジナルのヘアゴムであれば簡単に作ることができます。

幼稚園や小学校低学年の女の子には喜ばれる品物でしょう。端切れの布をヘアゴムに縫い付けるだけで完成です。

他にもクルミボタンを取り付けたりすると、雰囲気が変わって面白いヘアゴムになります。普段から使えるものなので、お母さんも子供も大喜びの一品です。

シュシュも、ヘアゴムと同じく、女の子の人気の高いバザーの品物です。作るときにミシンや糸と針を使うことになりますが、そんなに難しい工程があるわけではないのでおすすめです。

ヘアゴムやシュシュであれば、いくつも作ることができますし、多くのお客様が品物を手に取って見ることになるので、バザーが盛況になる品物でもあります。

工夫次第で簡単に面白いバザー用品を作ることもできます。木製の少し大きめの洗濯ばさみで書類などを挟んでおくクリップを作れます。

百円均一ショップなどで何の飾りもない木製の洗濯ばさみと気に入ったマスキングテープを購入します。

洗濯ばさみにマスキングテープを貼ればそれで完成です。何も難しいことはありません。

日用品の洗濯ばさみが文房具に変身するので、ちょっとびっくりしますが、これが創意工夫というものです。
子供

 

 

バザーで食べ物を出す時の衛生面の注意点は?

 

 

このようにバザーに出す手作りの品物は、主に女の子に喜んでもらえるようなものが多いのですが、男の子にも確実に喜んでもらえるものがあります。

それは食べ物です。縁日や模擬店のように、焼きそばやお好み焼きのような本格的な食べ物を用意する場合もあるでしょう。

しかしお客様の目の前で調理したものを提供するためには、原則として、保健所から許可をもらわなければいけません。

提供する食べ物の種類などによって条件が異なりますので、管轄の保健所に相談をすることが重要です。

なぜ保健所の許可が必要になるかというと、大勢の人に屋外で食品を販売する場合には、異物混入、食べ物の低温管理がしにくい、など食中毒の危険性があるからです。

 


スポンサードリンク


 

したがって、保健所から食べ物を販売する許可をもらったとしても、食材の取り扱いなどには十分注意しなければいけません。

考えにくいことですが、バザーでは生モノの販売は止めておきましょう(許可されない場合が多いです)。加熱する食べ物であっても、きちんと火が通っているかどうかは確認が必要です。

食材は温度変化があまりないような場所で保管をしておくこと、消費期限には気を付けること、時折味見をして食材に変化がないかどうかを確認すること、などには気を付けましょう。

また、調理をする人自身の衛生管理も大切です。

トイレに行ったら石鹸できれいに手を洗うこと、髪の毛が入らないように帽子やタオルを頭に被って調理をすること、また、咳や唾が入らないようにマスクをして調理をすること、などには気を付けましょう。

もし、お腹が痛かったり熱があるような状態であれば、食べ物の調理には手を出さないようにしましょう。もし、バザーで病気が移ってしまったら、大勢の人が苦しみます。

バザーで火が使えない場合でも、お客様に喜んでもらえる食べ物があります。例えば、おにぎり(具には注意が必要です)、いなりずし、炊き込みご飯、などの軽食です。

お腹の足しにもなりますし、事前に準備しておくことも可能な食べ物です。もちろん、衛生状態には、気を付けましょう。

また、お菓子類では、前述したクッキーの他にもポップコーンやミルクせんべいなどは子供達にも大人気です。

普段家ではなかなか食べられないミルクせんべいのような駄菓系のお菓子には、小さな子は大喜びでしょう。