ハト麦茶は、さっぱりとした飲み口が多くの人に好まれている麦茶の一種です。麦茶には、六条麦茶、二条麦茶、ゴマ麦茶などがあり、ハト麦茶もその仲間です。ハト麦は麦の一種で、穀物として、米などと混ぜて主食として食べられることもあるものです。

ハト麦茶は、その名の通り、ハト麦を原料にしています。ハト麦茶とは一体どのようなものなのでしょうか。ハト麦茶の成分や効能・効果を説明したうえで、オススメのハト麦茶の入れ方についても紹介します。

 


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ハト麦茶の成分は?

 

 

ハト麦茶には、ヨクイニン、食物繊維、鉄分、ビタミン、アミノ酸、カルシウムなどの成分が含まれています。ヨクイニンは生薬のひとつで、解毒作用と代謝の効果があります。また、ハト麦茶の食物繊維は米の約8倍とされており、豊富な食物繊維が含まれています。

また、血液を造るのに必要な鉄分や美しさの基礎となるビタミンB1やビタミンB2、アミノ酸まで含む栄養価の高いお茶です。
湯気を立てるハト麦茶の

 

 

ハト麦茶の効果や効能は?

 

 

このように、ハト麦茶は栄養分も豊富で、さまざまな効果・効能を期待できるお茶です。ハト麦茶の主な6つの効能について説明します。

 

いぼに効く

 

ハト麦茶に含まれているヨクイニンはいぼ取りに効果があるとされています。ハト麦茶を飲み続けることで、首のいぼがなくなった、という声も多く報告されています。首のいぼは老化現象のシンボルのような症状で、困っている人も多いのではないでしょうか。

場合によっては、いぼを除去するために手術が必要になる場合もあり得ます。ハト麦茶には、排膿効果という体内の老廃物を除去する効果があるため、このようないぼに対しても効くのです。

また、ヨクイニンには、体が浮腫む症状に対しても、余計な水分を排出してくれます。体が浮腫むと、日常生活における活動が鈍りますし、気分も良くはありません。ハト麦茶を飲み続けることでスッキリとした体調と気分で生活することができます。

 


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体の毒素を排出する

 

ハト麦茶には代謝を促進する効果があり、体内の毒素を排出してくれます。毒素を出すためには、きついトレーニングなどで大量の汗をかく必要があると考えがちです。ところが、体に重い負荷をかけることなく、ハト麦茶を飲み続けるだけで、汗をかきやすくなります。

 

肌を美しくする

 

ハト麦茶のビタミンやアミノ酸が肌を美しくする効果をもたらします。ニキビ対策にも効果があり、美肌への改善が期待できます。肌の悩みを抱えている人は、高い費用をかけている人も少なくありません。

ハト麦茶であれば、大金をかけることなく、手軽に毎日飲むことで肌対策ができるので苦労をしなくても済みます。また、美白についても効果を期待できるため、特に女性にとっては、嬉しいお茶だと言えるでしょう。
ハト麦茶を飲む女性

 

炎症を和らげる

 

ハト麦茶には消炎効果があると言われています。ただし、人によって炎症の状況は異なるので、ハト麦茶を飲んでいれば大丈夫というわけではありません。場合によっては病院で理療をする必要があるかもしれませんので、症状には注意しましょう。

 

排尿を促し便秘対策にも

 

ハト麦茶の効能には利尿作用もあります。体内に貯められた老廃物を、尿と一緒に排出してくれる効果があるのです。また、ハト麦茶を飲み続けると、便秘にも効果があります。

ハト麦茶を飲むだけで排尿・便通に効果が期待できるのであれば、苦しい治療や高価な薬代が不要になるので、体力的にも家計的にも助かります。体にとって不要なもの(老廃物や余分な水分など)を排出してくれるので、ハト麦茶はダイエットにも効果があります。

ダイエット食品の中には、ハト麦茶を中心的な原料として作られているものも多く、さまざまな場面で活用されているのです。

 

血行が良くなる

 

ハト麦茶を飲んでいると血行改善の効果を期待できます。定期的に運動することが難しい人でも、ハト麦茶を飲み続けることで手軽に血行を良くすることが可能です。真夏であっても、オフィス内など、はきつめのクーラーが稼動している場所が多くあります。

血行が悪い人にとっては辛い状況ですが、ハト麦茶を飲んでいると血行が改善するため、クーラー対策にもなるでしょう。また、ハト麦茶には鉄分も含まれているので、めまいなどの貧血症状対策にも効果的です。

 


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飲みすぎは平気?妊娠中は?

 

 

ハト麦茶は、カフェインが含まれておらず栄養も豊富なので、子どもや赤ちゃんが飲んでも特に問題はありません。過剰摂取しなければ、一日何杯飲んでも大きな問題にはなりませんが、約30グラムのハト麦を煎じたお茶を飲むことが、推奨される1日の摂取量です。

ただし、妊娠中の女性、冷え性の弱い人、麦類のアレルギーを持っている人、などはハト麦茶を飲むことを控えてください。ハト麦茶には体を冷やす作用があるので、冷え性の人は飲み過ぎに注意しましょう。

妊娠中の女性にとっては、特に注意が必要です。ハト麦茶には子宮収縮作用があり、赤ちゃんを異物と判断する場合もあるため、早産や流産を引き起こす可能性がありますので、十分に注意してください。

小麦などの麦類にアレルギーのある人もハト麦茶の摂取を控えてください。穀物類のアレルギーは、場合によっては、重大な危険性をもたらす可能性があります。医師に相談して、口にしないことを厳命されているような場合であれば、十分に注意してください。
ハト麦茶の入れ方

 

 

ハト麦茶のオススメの入れ方は?

 

 

ハト麦は10月頃に直径1センチくらいの実が成ります。実が黒くなったら収穫時期です。ハト麦茶を手作りする場合には、収穫した実をよく洗って、天日で十分に乾燥させます。次いで、実の殻を砕いてから、フライパンなどで弱火で炒ることで完成です。

ハト麦を栽培して自分でハト麦茶にするのであれば、手間はかかりますが、無農薬かつ国産の安全性の高いものと言えるでしょう。一方で市販のハト麦茶は、一包づつ分けられた使い易いものが主流です。

しかし、市販のハト麦茶の中には、食品添加物を加えたものや外国産のものもあります。無農薬かつ国産のハト麦茶に比べると、これらのハト麦茶の値段は安く抑えられているものが多くありますが、安全性については安心できないかもしれません。

実際にハト麦茶を選ぶ場合には、値段も大切かもしれませんが、身体への影響を第一に考えて添加物のない、あるいは少ない、国産のものを選ぶことが重要です。

無農薬で国産のハト麦茶は200gで1,500円くらいですが、安い海外産のものは200gで300円台から売っています。

次に、ハト麦茶の入れ方ですが、ティーポットの場合は、ハト麦茶1包に対して300CC のお湯を注ぎ、3~5分ほど蒸らせば完成です。また、やかんの場合は、水とハト麦茶1包をやかんに入れて沸騰させた後に、弱火で2~3分ほど煮出せば完成となります。

また、20分以上の煮出しをするとハト麦茶の成分を十分に出すことができます。この場合はずっと沸騰させるのではなく、90度くらいの温度で時間をかけてゆっくり煮出すのがコツです。

商品によっては水出しができるハト麦茶もあるので、季節や用途に応じて選びましょう。煮出す場合には、途中でやかんに油が浮いてくる場合があります。しかし、これは植物性の油なので問題はありません。ホットでもアイスでも好きな方法で飲んでみましょう。

煮出した後のハト麦茶をそのまま捨ててしまうのは、もったいないかもしれません。残った茶殻にもハト麦茶の成分は残っています。例えば、ご飯に混ぜて食べることもできます。ハト麦茶には捨てるところはないのです