夏休みの課題で読書感想文を書くのが苦手な子供は多いかもしれません。
読書感想文用の本を選ぶ時点で、どんな本を選んだら良いのか、迷ってなかなか決められないようなこともあります。
いざ本が決まってもなかなか読むことに手が付かず、気が付いたら提出日を迎えてしまった、なんてことになったら大変です。
お父さんやお母さんが、付きっ切りで読書感想文を仕上げて夏休みが終わってしまった、なんてことのならないようにしましょう。
お父さんお母さんや子供たちのために、夏休みの読書感想文を早く仕上げる方法を紹介します。
読書感想文はどのような本を選ぶと書きやすい?
読書感想文の本はどのような本を選ぶのが良いでしょうか。
学校の指定図書がある場合は、その中から選ばなければいけませんが、そうでなければ自分が好きな本を選びましょう。
自分が好きな本であれば、途中で読むのに飽きることも少ないでしょうし、興味を持って最後まで読みきれるからです。
既に読んでしまった本を選んでも良いかもしれません。一度読んでいるので、思い出すためにもう一度読み返すとしても、時間をかけずに読み返すことが可能だからです。
いくら好きでも、厚い本を読むことはあまりすすめることはできません。
もちろん、感想を書きやすい読みやすい本の方が良いのかもしれませんが、一般的には読むのに時間がかかる厚い本よりは、早く読み終えることができる薄い本の方をおすすめします。
また、アニメや映画の原作になっている本を読書感想文の対象にすることもよいかもしれません。
アニメや映画を見ることで、おおよそのストーリーや展開などを本を読む前に把握することができるので、本を読むことが楽になるでしょう。
初めての本を読むには知らない言葉を調べたりしなければいけないので手間と時間がかかります。
アニメや映画であれば、知らない言葉も解説してくれることがありますし、親にも尋ねやすいのではないでしょうか。
これは上記の読んだことのある本について感想文を書くことと同じような方法ですが、ストーリーを繰り返したり、映像化されたものを見たりすると、人間の記憶には感情が固定化されやすくなるそうです。
ただし、アニメや映画では原作を変更している場合も少なくないので、原作もきちんと読んだ方が良いかもしれません。
あくまで、原作のストーリーをわかりやすく把握すための手段として、捉えておく必要があります。

最初にいきなり書くのはまずい?どのような構成案がよい?
読書感想文を書くときにやってしまいがちな失敗は、いきなり書き始めてしまうことでしょう。
書いているうちに、自分の気持ちがどうだったのかわからくなってしまったり、ストーリーがこんがらがって書きたいことが書けなくなってしまったりすることはよくあります。
大切なのは、最初に構成案を作成することです。構成案とは、読書感想文を起承転結や序論・本論・結論などのように、大きな固まりを決めて、そこに何を書くのか大まかに決めることです。
あまりきっちり決めてしまうと、書いているうちに書きたいことが変わった時に対応できなくなってしまうので、大まかな骨組みを決めるイメージで問題ありません。
この時には文字数も大体決めてしまいましょう。
最後まで書いたのはいいけれど全然文字数が足りないとか、まだあらすじの1/3くらいなのに既に決められた文字数を大幅にオーバーしている、といった失敗がなくなります。
例えば、起承転結の構成の場合は、「起」には作品のハイライトとなる場面やセリフを紹介して、なぜその部分が一番感動したのか、どのように感動したのか、といった内容を書きます。
「承」では、簡単にその本のあらすじを書きます。だらだらとあらすじを詳しく書いてしまうと、感想文ではなく本の要約になってしまうので気を付けましょう。
「転」には、作者がこの本で読者に伝えたかったことを書きます。読書感想文で最も大切な部分で、本を読んだ時に何を感じたのか、考えさせられたのか、を記します。
「結」は、本を読んで自分が考えたことをまとめます。「転」で考えたことを踏まえて、例えば自分はこれからこうしたい、などとまとめるとスッキリするのではないでしょうか。
構成を考えるために、読書中に準備ができる方法があります。それは本を読みながら、感動した部分やセリフをメモに残しておくことです。
本に付箋を貼っても良いかもしれません。本を読み返すと、どの部分かわからなくなってしまうので、この方法を使えば、どこに自分が書きたい部分があるのかすぐに探すことができます。
その際に自分がどのように感じたのかもメモに残しておくと、読書感想文を書くときに助かります。このような準備をしておくと、読書感想文を書くという作業が思ったよりも楽に進むようになるかもしれません。
本文を書き始める前に、用意周到に準備をしておくことが、早く読書感想文を終わらせるコツになります。
高評価になるにはどのようなコツがある?
読書感想文を書くからには、先生や親に誉められたくはありませんか。どのような読書漢文であれば高く評価されるのでしょうか。
基本的な部分では、原稿用紙の使い方(ルール)を守って、誤字脱字がないことが大切です。
気を付ければ誰にでも防げるようなミスで評価が下がってしまうのは残念なので提出する前に、確認するようにしましょう。
また、一番してはいけないのは、誰かの読書感想文をそのまま盗用することです。
この感想文は真似をしてもわからない、と考えているのかもしれませんが、学校の先生は生徒の文章には慣れています。
表現の仕方や普段使わない言葉を使ったりしていると、たちまちばれてしまいます。
また、他人の読書感想文を利用した、という後ろめたさを感じたまま学校が始まって、楽しい新学期になるとは思えません。
これまでは、読書感想文を書くうえで最低限必要なものについて説明しましたが、次いで内容について高い評価を得るためのポイントを紹介します。
読書感想文では、本に対する批評ではなく、感想を記すようにしましょう。本の内容が面白かった、つまらなかった、では単なる本に対する批評でしかありません。
このセリフで自分が何に気付かされて見習いたいと思ったか、や、自分だったら主人公のようには思うことができず自暴自棄になってしまうだろう、などといった自分が感じた気持ちを正直に表現することが重要です。
高く評価される読書感想文は、読者として感じた気持ちが具体的に表現されているものです。
また、本を読んで自分がどのように成長できたのか、という点に触れている読書感想文は高評価を得ていえるようです。
読書を通じて自分が成長できたということを感じられたことは、素晴らしい読書の効能です。
そのような自分の内面の変化をきちんと表現できている読書感想文は高く評価されるでしょう。
もうひとつ大切なことは、登場人物の心情を描くことです。○○しました、の羅列では、ストーリーを写しているのと変わりありません。
本には書いてないかもしれませんが、登場人物がそのような行動をしたのはこういった理由があって、こう考えたからだ、と登場自分物の気持ちを慮ることも大切です。
あるいは登場人物がこのセリフを言ったのは本心からではなく、本当はこう思っていたのに迷惑をかけないようにあえて自分の気持ちとは異なるセリフを言った、というように、登場人物の本心まで掘り下げた読書感想文が書けるようになれば、素晴らしい感想文になるでしょう。