ガスコンロに変わる新たな加熱調理器具として一時期人気を集めたIHクッキングヒーターですが、これがとても危険であるという噂があります。

電気熱による加熱調理ができるIHクッキングヒーターは、むしろガスコンロよりも火災のリスクは少ないはずですが、なぜIHクッキングヒーターが危険であるという噂が広まってしまったのでしょうか。


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この記事では、IHクッキングヒーターが危険であるという噂の内容や、その真偽についてご紹介します。

 

 

IHクッキングヒーターが危険とされる理由とは?

 

 

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターが危険であるという噂の原因は、IHクッキングヒーターから発生する電磁波にあります。

電子レンジのような家電から発生する電磁波は有害であるという話は有名ですが、IHクッキングヒーターからは特に大量の電磁波が発生しており、非常に有害であると言われています。

家電から発生する電磁波に対して敏感なアメリカではIHクッキングヒーターの普及率はなんと1%にも満たないくらい不人気となってしまっています。

 

 

日本では特に電磁波の影響について考慮されてはおらす、現在の普及率は18%は程度となっており、日を追うごとに普及率も高まってきています。

アメリカとの意識の違いが大きく表れていることがわかるでしょう。

IHクッキングヒーターが危険であるという話に危機感を抱く人はいるものの、まだまだ日本国民に広く認知されているとは言えない状況です。

 

 

IHクッキングヒーターが危険なのは本当?

 

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IHクッキングヒーターの電磁波による危険性について疑問視する声も上がっています。

IHクッキングヒーターの電磁波量が測定されたものの、ほとんど人体に危害の無いレベルであるという発表がされているからです。

家電製品協会が、各家電の電磁波量を測定した結果を正式に発表しています。

家電製品協会による平成25年度の測定結果では、ICNIRPガイドライン(2010)値という基準が設けられています。

この測定値が100を超えない家電は人体に影響を及ぼさないとされています。

この測定結果によると、ICNIRPガイドライン(2010)値を超える家電は一つもなく、全ての家電が安全であるという内容でした。

IHクッキングヒーターや電子レンジは基準値の5%にも満たず、13%の電気カーペットや18%の温水洗浄便座の方よりも電磁波量が少ないことがわかっています。

電磁波量が多かった家電は、基準値が68%の電気マッサージ機(手持ち型)と46%の電動歯ブラシでした。

上記の測定結果をソースとして、IHクッキングヒーターが危険であるとする説を否定する声も多く上がっています。

この測定結果はICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)やIEC(国際電気標準会議)といった信頼性の高い団体が公式発表したガイドラインに沿って行われたものであるため、測定結果も信頼性も高いと考えられています。

明確なソースが提示されている以上、IHクッキングヒーター危険説がデマであるという意見が大きくリードしているという状況です。

現状、余程IHクッキングヒーターが危険であるという新たな情報が提示されない限りは、IHクッキングヒーターが安全であるという考え方が支持されることでしょう。

 

 

IHクッキングヒーターが危険であるという話は本当にデマなのか?

 

 

IHクッキングヒーター

測定結果では安全であると結論づけられているIHクッキングヒーターですが、体感からIHクッキングヒーターを危険であると感じている人もいるため、IHクッキングヒーターが危険であるという話を完全にデマであると決めつけることも難しい状況です。

家電販売店の店員にインタビューしたところ、IHクッキングヒーターから最も強力な電磁波を感じるという回答を貰ったという話もありますし、実際に自分で使ってみたら電磁波特有の異様な感覚に襲われたと言っている人もいます。

 


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アメリカで普及されていない現状も、実際にIHクッキングヒーターを使って違和感を感じた人がいたからこそここまで普及率が低下してしまったのだという可能性も考えられます。

少なくともIHクッキングヒーターを利用した様々な人から違和感を感じたという声が上がっているということは覚えておくようにしましょう。

この違和感は思い込みによるものかもしれませんし、測定結果の通り人体に影響はないものの、違和感を感じるようなものなのかもしれません。

もしくは人体に害があるものの、測定結果に現れていない可能性もあるため、油断はできないでしょう。

噂に流されず、最終的には自分の感覚を信じてIHクッキングヒーターを使うかを決断することをオススメします。

IHクッキングヒーターの導入を考えている人は、一度電気屋で実物を動かしてみると良いでしょう。

自分で体験してみた結果、問題無いと思えたら導入すると良いでしょう。

 

 

ガスコンロは変えるべき?

 

 

自宅でガスコンロを用いている場合、IHクッキングヒーターに替えるべきでしょうか。

上記でご説明した通り、IHクッキングヒーターに対する安全性について自分がどのように感じるかによって導入するか否かを決めると良いでしょう。

IHクッキングヒーターの電磁波のリスクを考慮しないのであれば、かなり便利ですので機能面などにおいてはオススメです。

汁物を温める際に効率的に早く温めることができますので、コストパフォーマンスも高いです。

見た目的にもスマートでオシャレですし、面が平らかであるため、掃除も簡単です。

また、電気熱を利用するIHクッキングヒーターは火を使わないため、火事になるリスクがほとんどありません

 

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電磁波よりも火事の方が心配だという方には、IHクッキングヒーターは強くオススメしたい調理器具です。

IHクッキングヒーターは、電磁波による人体への影響の心配さえなければ、本来はいいことづくめの調理器具であると言えるでしょう。

むしろ、本当に人体に悪影響があったとしても、それを差し引いても魅力的な調理器具であると言えます。

 

 

IHクッキングヒーター導入時にはお金がかかる

 

 

IHクッキングヒーター

ガスコンロをIHクッキングヒーターに替えたいと考えている場合は、安くても15万円程度かかりますのでご注意ください。

台所に電気熱を供給するための電線を引いてくる工事をする必要があり、その工事におよそ5万円程かかります。

また、キッチンのガスコンロをIHクッキングヒーターに取り換えるまでに10万円程かかります。

ガスコンロを新しい物に替える場合よりも値が張りますので、あらかじめ覚えておくようにしましょう。

また、住んでいる環境によってはIHクッキングヒーターを導入することができないという点にも注意が必要です。

集合住宅など、住居が密集している地域では、電線引いてくる工事を行うことができない場合があるからです。

日本のIHクッキングヒーター導入率は地方が高く、都市部は低いです。

都市部になるほど電線を引きづらいため、IHクッキングヒーターを導入したくてもできない家庭が多いことがわかります。

岡山や福岡では4割ほどの家庭がIHクッキングヒーターを導入していることに対し、東京でIHクッキングヒーターを導入している家庭は1割もありません。

東京はIHクッキングヒーター堂々のワースト1位ですので、東京に住んでいる方は、IHクッキングヒーターを使いたくても家庭に導入できないという事態になってしまう可能性はあります。