ご飯を冷凍保存することによって長期間保存することができるということは有名ですが、何日くらいもつのでしょうか。
また、より美味しさをキープするには、どのような工夫をすれば良いのでしょうか。
この記事では、ご飯を冷凍保存する場合の美味しい冷凍保存方法をご紹介します。
ご興味がある方は、ぜひご覧ください。
ご飯を冷凍保存した方がいい理由
ご飯を冷凍保存することが最適な保存方法として知られていますが、なぜ冷凍保存することが好ましいのでしょうか。
ご飯の劣化は、2~3℃で進行すると言われているため、ご飯の劣化を防ぐために最適な環境が冷凍保存だからです。
ジャーで保温する場合、ご飯の美味しさを保つことはできますが、ご飯自体の寿命を延ばすことはできません。
2日程度でご飯は劣化してしまうでしょう。
冷蔵庫でも数日は保存できますが、ご飯の劣化を防ぐことができる程温度が低くないため、冷凍保存と比べるとすぐに劣化してしまいます。
気温が2~3℃以下の場所に住んでいるなら話は別ですが、ほとんどの家庭ではこのような低温度を維持できる環境は冷凍庫のみでしょう。
ご飯を保存する時は冷凍庫の中に保存するようにしましょう。
ご飯を冷凍保存するときの方法やコツは?
ご飯を冷凍保存する方法を説明します。
まずは炊き立てのご飯を器に移し、小分けにしましょう。
それぞれお茶碗一杯分くらいになるように分けておきます。
続いて小分けにしたご飯をラップに包んでください。
ラップに包んだご飯の粗熱が取れるまで、しばらく放置してください。
放置している間、ご飯を平らになるよう整えておきましょう。
粗熱が取れてご飯が人肌程度の温度になったら、フリーズバックやタッパーにご飯を詰めて、冷凍庫に入れましょう。
これでご飯の冷凍保存は完了です。
上記の手順でご飯を冷凍保存しておくことで、ご飯が美味しい状態を保つことが可能です。
解凍したらすぐに美味しいご飯を味わうことができるでしょう。
冷凍保存に関する細かい注意点については後述します。
何日くらい保存できる?
ご飯を冷凍保存する場合は、一ヶ月程度保存することが可能です。
冷凍保存がご飯を保存するための最適な方法ですので、実質この一ヶ月間がご飯を保存できる最長の期間であると考えて良いでしょう。
一ヶ月保存できるとは言え、徐々にご飯は劣化していきます。
どうしても炊き立てと同じ味を維持することはできないため、ご飯を最も美味しく食べたいのであれば、なるべく保存せずに早めに食べてしまうことが最適な方法です。
しかし、上記でご紹介したように適切な保存方法で冷凍保存することで、ある程度美味しさを保つことは可能です。
保存してから一週間程度であれば、違和感なくご飯の味を楽しむことができるでしょう。
冷凍保存をして数日でご飯が不味くなってしまったという声もありますが、その人がご飯を不適切な方法で冷凍保存している可能性が高いです。
せっかく保存したご飯がすぐに不味くなっては勿体無いため、保存方法を誤ることの無いよう注意しましょう。
ご飯を冷凍保存するときの注意点
ご飯を誤った方法で冷凍保存してしまわないように、冷凍保存する際の注意点をご説明します。
これから注意する点に気を付けながら冷凍保存すればご飯の美味しさを最大限に保つことができるでしょう。
一つ一つ意識しながら実践してみてください。
冷凍保存するのはご飯が冷めてから
ご飯を冷凍するときは、ご飯が冷めることを待ってから冷凍庫に入れるようにしましょう。
ご飯が冷めるまで時間を置くことで、ご飯を包んでいるラップが水滴で覆われます。
このラップについた水滴が、ご飯を解凍する際にご飯をふっくらとした美味しい状態にしてくれます。
冷凍庫でご飯を保存する場合、ご飯が乾燥してしまうため、解凍するとご飯がパサパサになってしまいます。
ラップに水滴が付着した状態で水滴ごと冷凍保存しておくことで、解凍時に水滴も同時に解凍されます。
解凍時の乾燥したお米の水分を補ってくれる働きをしてもらうため、冷凍庫にご飯を入れる段階で水滴を発生させておく必要があるのです。
ご飯が炊きあがって熱いまま冷凍庫に入れてしまうと、ラップに水滴が発生する前にご飯が冷凍されていまいます。
解凍された時にご飯がパサパサの状態になってしまうため、美味しいご飯を食べたい場合は、冷凍庫に入れる前に必ずラップに水滴がついていることを確認しましょう。
ご飯にラップをする際は、蒸気を逃がさないようしっかりラッピングしてください。
ご飯が炊きあがったらなるべく早く冷凍する
ご飯が炊きあがってから冷凍庫に入れるまでの時間が短いほど、ご飯を美味しい状態で保存することができます。
冷凍庫にご飯を保存しても数日で不味くなってしまったという人は、ご飯が炊けてから多くの時間が経ってから冷凍保存している可能性が高いです。
ご飯が炊きあがってからすぐに冷凍保存することを心がけていれば、一週間程は美味しい状態を保つことが可能であると言われているため、なるべく早く冷凍保存しましょう。
炊きあがったらなるべく早く冷凍保存した方が良いとはいえ、ご飯が熱いまま冷凍保存してしまうとご飯がパサパサになってしまいますので、一旦粗熱を冷ましてラップに水滴をつける手順は省かないように気を付けましょう。
ご飯が炊けたらなるべく早くご飯の粗熱を取り、ラップに水滴がついたことを確認したらすぐに冷凍庫に入れるようにすると良いでしょう。
ご飯の粗熱を早く取るための工夫として、炊けたご飯を茶碗一杯程度に小分けにしてみてください。
ご飯を小分けにすることで、ご飯が冷めやすくなりますし、ラップを包むことも簡単になります。
解凍する際にも食べる分だけ解凍することができるため、効率良く保存したご飯を管理することができるでしょう。
また、小分けにしたご飯を熱を吸収しやすいアルミホイルや冷たい場所に置いておくことで、さらに早く冷ますこともできますので試してみてください。
ご飯を平らに均して保存する
ご飯を冷凍庫に入れる前に、ご飯を平らに均しておくようにしましょう。
ご飯を平らに均しておくことで、均等に温度が行き渡るようになります。
解凍する際に全体が同じペースで解凍されていくようになるため、温度差によるムラが生じにくくなります。
温度差にムラがあると、解凍しても一部だけ凍ったままになってしまうなど、上手に解凍されない状態になってしまいます。
特に電子レンジは水分に反応して振動を起こすシステムであるため、ご飯がより溶けていて水分の多い箇所ばかりを温めてしまい、凍った箇所はほとんど温めてくれない状態になってしまいます。
電子レンジで解凍した場合、温度差のムラによる影響が顕著に現れてしまうので注意しましょう。
温度差によるムラの発生を防ぐためにも、ご飯を冷凍庫に保存する段階でご飯をしっかり平らに均しておきましょう。
ご飯に水滴をつけるために冷ましている時間を利用すれば、十分にご飯を均すことができるでしょう。
正しい手順で冷凍保存しよう
ご飯の冷凍保存の方法についてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
適切な方法でご飯を冷凍保存することで、より美味しい状態を保ちながら保存することができます。
最初は慣れるまでにコツが必要ですが、美味しいご飯を楽しむためにもご飯の適切な冷凍保存方法をマスターしておきましょう。