鉛筆の持ち方は箸の持ち方と同じだと言われていますが、他人の鉛筆の持ち方をよく観察してみると色々な持ち方があって面白いものです。

鉛筆も箸も、字が書ければ、ご飯が食べれれば、良いと言う人もいるかもしれませんが、正しい持ち方で、正しい姿勢で道具を使うことは、見た目が美しいだけではなく、疲れにくくなるという効果もあるのです。

特に受験勉強などで長時間鉛筆を使う人にとっては、疲れにくく効率よく鉛筆を使いこなすことはとても重要なポイントなのではないでしょうか。

正しい鉛筆の持ち方や姿勢について説明をしたうえで、鉛筆の持ち方を矯正できる方法について紹介します。


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正しい鉛筆の持ち方や姿勢は?

 

 

鉛筆を正しく持つことには大きなメリットがあります。余計な力を鉛筆に加える必要がなくなるので、力まずにリラックスして鉛筆を使うことができるようになります。

したがって、鉛筆で文字や絵を書いていても疲れにくくなります。疲れてくると集中力は落ちてきますし、気分的にもますます勉強が嫌いになってしまう可能性もあります。

正しい鉛筆の持ち方であれば、鉛筆が動く範囲(可動域)が広がるので、文字を綺麗に書くことができます。特に文字のとめ、はね、はらい、といった箇所を美しく書けるようになります。

同様に、鉛筆を正しく持つことができると思い通りの線を自由に書き易くなります。文字でも絵でも書くこと自体が楽しくなります。

鉛筆を正しく使うことが楽しくなれば、ますます鉛筆を使うようになり、手先の器用さが増すでしょう。

正しく鉛筆を持てていないと、手のひらをしっかりと下に向けることができていない場合があります。

 

 

手のひらを下に向けていないということは脇がしっかりと締められていないということです。文字を書く姿勢としては疲れやすいものになるでしょう。
鉛筆
それでは、正しい鉛筆の持ち方とはどのようなものなのでしょうか。

鉛筆を持つ場所ですが、児童の場合は鉛筆の先から2cmから3cmあたりを持ちます。正しい鉛筆の持ち方を学びたい大人の場合は、もう少し長めに持っても良いでしょう。

指は親指と人差し指と中指の3本の指を使います。親指を人差し指よりも少し後方に置きます。

逆に、中指は人差し指よりも前方に出した状態で、親指、人差し指、中指の3本の指で鉛筆を軽く持ちます。残りの薬指と小指は軽く曲げます。

鉛筆の持ち方は、上記の通りですが、各指の状態についても説明しましょう。人差し指は指の腹を鉛筆に押し当てるようにします。

 


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中指は爪の根元の部分(左側)で鉛筆を支えるような状態になるようにしましょう。親指と中指が支点になって鉛筆を動かすようなイメージです。

人差し指と鉛筆との間に空間ができないようすることが重要です。できるだけピッタリと指をくっ付けるようにしてください。

親指が人差し指よりも上に出ないようにして、余分な力を抜いて、親指の腹の部分で鉛筆に添えるようにします。

手のひらは、鉛筆を握る時には、卵を軽く握る時のような形を作ると良いでしょう。鉛筆の角度は紙に対して、40度から60度くらいが適切です。

鉛筆を横に寝かせ過ぎる(40度未満の角度)と、鉛筆が動かしにくくなるので注意しましょう。

鉛筆の反対側(芯を出してない側)は、自分の右肩よりも少し外側に出しておくと動かしやすくなります。
宿題
鉛筆の正しい持ち方ができると正しい姿勢にもなると言いますが、鉛筆を持つ正しい姿勢とはどのような姿勢なのでしょうか。

最近の鉛筆を使うときに体が左に傾いている子供が多いそうです。これは、鉛筆の先が見にくいので体を左に傾けることにより、書くポイントを見やすくするためとのことです。

しかし、このような姿勢で勉強をすることは全く健康的ではありませんし、体が疲れたり目が悪くなってしまう可能性もあります。

同様に、鉛筆の先を見やすくするために、ノートを傾けて脇を開いている子供も増えているそうです。正しい姿勢で鉛筆を使えるようにならないと、体への負担も重くなってしまいます。

それでは鉛筆を使う正しい姿勢とはどのようなものなのでしょうか。まず背筋をきちんと伸ばすことが大切です。上記の、左に体を傾けるような姿勢は体が疲れやすくなってしまいます。

次に、足を自然に床に着けます。足を組んだり、必要以上に開いたりすることは止めましょう。

机と自分の体の距離は握りこぶしひとつ分くらいの距離が適切でしょう。近過ぎると窮屈になりますし、離れすぎると字を書くことが難しくなってしまいます。

 


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鉛筆を使う時には、肘を机の上には載せないようにしましょう。肘に体重がかかることで体の重心が傾いてしまい、文字がや線が曲がってしまう可能性があります。

肘と脇はぴったりくっ付けるのではなく、脇の間には空間を作るようにします。だいたい握りこぶし2つから3つ分くらいが適切です。

肘と脇がくっ付いた状態のまま鉛筆を使うと、肘を自由に動かせなくなるので、字や線も自由に書くことができなくなってしまいます。

鉛筆を使う時には、同時に手と肘を同時に動かすようにすると楽に字や線を書くことができます。

正しい鉛筆の持ち方と姿勢で勉強をすると、きっと気持ち良く学習が捗ることになるでしょう。
作文

 

 

矯正方法は?オススメグッズは?

 

 

鉛筆の持ち方は子供の頃までに正しい方法に直しておかないと、大人になってから恥ずかしい思いをするかもしれません。

この点も箸の持ち方に似ている面があり、社会人になって正式な場(冠婚葬祭での記帳など)で鉛筆の持ち方がおかしいと笑われてしまう可能性があります。

また、鉛筆の持ち方や姿勢が誤っていると、仕事などの進捗が遅くなったり、ひどい場合には健康被害まで生じさせてしまう可能性すらあります。

なるべく早い段階で鉛筆の持ち方は矯正しておいた方が良いと考えられます。鉛筆の持ち方を矯正する方法を紹介します。

鉛筆は6角形や丸型のものが主流ですが、持ち方を矯正するのに3角形の鉛筆が販売されています。

 


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3角形であれば、上記で説明した正しい持ち方の3本の指(人差し指、中指、親指)を鉛筆のそれぞれの3つの面に正しく置くことができます。

3角鉛筆は普通に市販されていますので、文房具店などで購入することが可能です。また、わざわざ3角鉛筆を購入しなくても、輪ゴムでも矯正することができます。

中指の先に輪ゴムをはめます。あまりきつくならないように気を付けてください。

そこに鉛筆を通します。中指と鉛筆を一体にするような状態です。

親指で鉛筆をしっかりと挟みます。人差し指は軽く沿えるようにします。

鉛筆の持ち方が誤っている多くの人は、中指と親指でしっかりと鉛筆が持てていないところに原因があります。

この輪ゴムを使った方法であれば、手軽に矯正をすることができるのではないでしょうか。

 

 

他にも、鉛筆の持ち方を矯正するグッズはたくさん販売されていて、世の中には正しく鉛筆を持つことができない人がたくさんいることを感じます。

確かに道具を使って矯正することも大切かもしれませんが、鉛筆の持ち方を直すのは自分次第です。

自分自身で正しい鉛筆の持ち方を身に付けて、綺麗な字を書きたい、疲れない姿勢で鉛筆を使いたい、という強い思いがなければ、簡単に直すことはできません。

子供の頃から染み付いた間違った鉛筆の持ち方を矯正することはとても大変です。

もし、自分の子供が間違った鉛筆の持ち方をしているのであれば、なるべく早く直した方が良いと思われます。

大人になって大変な思いをするのを避けるためにも、正しい鉛筆も持ち方を身に着けさせるように親も一緒に頑張りましょう。