夏と言えば花火です。
夏になったら必ず花火で遊ぶという家庭も多いことでしょう。
夏に備えて花火の購入を考えている方は、花火の使用期限や保存方法について気になるかもしれません。
花火の扱い方に関する様々な情報をご紹介しますので、花火の購入を考えている方は、この記事を読んでから花火を購入するようにしましょう。
花火の使用期限はいつ?
花火の使用期限が気になり、早めに買うのが不安であると感じている人もいることでしょう。
しかし、花火の使用期限の目安は10年と言われていますので、使用期限に関する心配は必要ありません。
今年使った花火の余りを、来年以降に使い回しても問題無く遊ぶことができるでしょう。
ただ、花火の使用期限とされている10年という期間は、飽くまで目安に過ぎないため注意が必要です。
花火の火薬が湿気ってしまった場合、花火に着火することができなくなってしまうため、10年を待たずして処分する必要が生じてしまいます。
反対に、花火の火薬が無事な場合は10年を過ぎても使用可能です。
10年という期間は目安として覚えておく程度にしておき、実質的には花火の火薬が無事であるかどうかを使用期限の判断基準にすると良いでしょう。
未開封の花火であればは花火の火薬が湿気てしまうこともないため、10年以上はもつと考えて構いません。
花火を湿気らせないで保存するコツは?
花火の寿命を縮めないためにも、花火を湿気らせないように保存することが大切です。
花火を湿気らせない保存方法をご説明します。
適した保存場所を選ぶ
まずは花火の保存に適した場所に花火を置いておくようにしましょう。
花火の敵は湿気であるため、高温多湿の場所は避けてください。
なるべく乾いた環境下で花火を保存しておくことで、花火の寿命を延ばすことができるでしょう。
開封しない
花火が未開封状態である場合は、開封せずにそのまま保存しておくようにしましょう。
未開封状態の花火は密閉されているため、花火が湿気に晒されることはありません。
未開封状態である限り、花火は10年以上保存することも可能になります。
花火で遊ぶ際には、花火を翌年まで保存することも見越して、使わないものは未開封状態にしておくと良いでしょう。
花火で遊ぶ前に一通り開封しておくという人は多いですが、結局使わなかったという場合に、保存する際の手間が増えてしまいます。
花火で遊ぶ際は計画的に遊ぶようにしておくと、保存もスムーズに行うことができます。
新聞紙にくるむ
開封済みの花火を保存する場合、花火がむき出しの状態で保存してしまうと、すぐに湿気てしまいます。
開封済みの花火を保存する際は、なんらかの対策を行ったうえで保存する必要があるでしょう。
一つ目の保存方法としてオススメなのが、花火を新聞紙でくるんだ状態で保存する方法です。
新聞紙は空気中の湿気を吸ってくれる効果があるため、花火を新聞紙にくるむことによって、花火が湿気に晒されることを防いでくれるでしょう。
花火の火薬さえ湿気らなければ問題はありませんので、新聞紙でくるむ際は火薬の部分を重点的にくるんであげるようにしてください。
乾燥剤をそばに置く
新聞紙でくるむ方法に並んで有効なのが、花火のそばに乾燥剤を置いておく方法です。
乾燥剤の働きによって花火を乾燥させてくれるため、花火が湿気てしまう可能性を低くしてくれるでしょう。
しかし、乾燥剤には空気中全ての湿気を除去してくれるほどの働きはありません。
乾燥剤と花火をセットにして、密閉された空間で保存しておかなければ、乾燥剤の効力を発揮することは難しいでしょう。
小さな箱などを用意し、その中に乾燥剤と花火を入れるようにしてください。
箱のように完全に密閉できないものであっても、ある程度は空気中の湿気を防いでくれるものであれば大丈夫です。
箱の内部に入ってくる湿気を乾燥剤が吸収してくれることでしょう。
長期間保存する場合は、乾燥剤を定期的に交換するようにし、最大限の効果を発揮できるようにしてあげてください。
新聞紙と乾燥材を併用する
新聞紙と乾燥剤による湿気対策を併用することにより、非常に高い効果が見込めます。
花火を新聞紙でくるむ際に乾燥剤を中に入れておくようにしましょう。
花火のそばに乾燥剤を置いた状態で外側から新聞紙でくるむようにすれば、新聞紙によって密閉された空間の中で乾燥剤の効果を活かすことができるでしょう。
この方法で花火を保存しておけば、数年に渡って花火を保存し続けることも可能です。
できる限りこの乾燥剤と新聞紙を併用する方法で花火を保存するようにしてください。
保存時の注意点は?
花火を保存する際に、やってはいけないこともあります。
花火の保存時の注意点についてもいくつかご紹介します。
パッケージの中に花火を戻さない
一度開封した花火を再びパッケージの中に戻して保存することはしないようにしましょう。
元の場所に花火を戻しておけば有効に保存できると考えてしまいがちですが、一度開封したパッケージの中に花火をしまっても、湿気を防いでくれる効果は期待できません。
再びパッケージの中に花火を戻して保存する行為は、花火をすぐに湿気らせてしまうNG行動であるとされていますので注意が必要です。
開封済みの花火をパッケージの中に戻して保存することは避けるようにしましょう。
直射日光を当てない
花火を保存する場合は、直射日光の当たる場所を避けるようにしてください。
花火を湿気らせないためにわざと直射日光に当てようとすることは逆効果です。
花火が直射日光に当たり続けることで、花火に結露が生じる可能性があります。
花火が結露を起こすと、火薬部分が湿ってしまう可能性があるため注意しましょう。
また、なんらかの理由で偶然花火に対してレンズ効果が発生した場合、直射日光によって花火が着火されてしまう危険もあります。
ほとんど考えられない事例ですが、奇跡的に着火されてしまうリスクもあるということは承知しておきましょう。
直射日光に花火を晒しておくことには、デメリットしかありません。
重い物を乗せない
花火には重い物を乗せないよう注意してください。
花火に重い物を乗せると傷んでしまい、着火不良などに繋がってしまう可能性があります。
花火がシケってしまったときの対策は?
花火が湿気てしまった場合は、無理に使わずに捨てることが推奨されています。
火薬が湿気ることによって中々着火することができなりますし、着火したとしてもどのようなタイミングで着火するかが判断しづらくなるため、思わぬ事故に繋がる可能性もあります。
不安を感じる場合は、花火が湿気たと感じたら捨ててしまうようにしましょう。
どうしても使いたい場合は、花火を乾かすことによって再利用することができる可能性があります。
花火のプロの技の中には、わざと花火を湿らせておき、乾かすことで調整しながら花火を打ち上げるという方法もあります。
花火を乾かすことで再利用可能にする方法自体は活用されていますが、素人が真似るのは難しく、乾かしたからといって花火を問題無く再利用できるとは限りません。
花火を乾かして上手くいく場合もあれば、失敗する場合もあります。
感覚を自分で掴みながら実践していく他ないでしょう。
花火を乾かしてみて、それでも上手く着火できないと感じたら、花火の再利用は諦めて捨てることをオススメします。