シワだらけになってしまったお札にアイロンをかけて直したいという人もいることでしょう。
この記事では、お札にシワをかける際のコツや注意点についてお伝えします。
お札のシワをアイロンがけによって直そうと考えている方は、是非この記事を参考にしてみてください。
お札にアイロンをかける理由とは?
お札がシワだらけになってしまっている場合、アイロンがけを行うことによってピン札に戻すことができます。
お札がシワだらけになってしまっている状態を気持ち悪いと感じる几帳面な方の中には、アイロンがけによってお札のシワを伸ばす方法を愛用している方もいます。
また、お祝儀などでお金を包む必要がある場合、シワだらけのお札を入れることは大変な失礼に当たるでしょう。
どうしても新札を用意できない場合に、アイロンでシワを伸ばしたピン札を代わりに入れる場合があります。
アイロンがけによってお札を伸ばす方法は、時と場合によっては有難い技術であると言えるでしょう。
しかし、アイロンがけの方法を誤ってしまうと、お札を真っすぐに戻す前に焦がしてしまう恐れがあります。
お札を焦がしてしまわないためにも、この記事でアイロンがけの正しい手順を確認しておきましょう。
お札にアイロンをかける際の注意点は?
お札のアイロンを伸ばす作業を行う前に、アイロンがけの際の注意点を先に把握しておきましょう。
お札のアイロンがけに関する注意点をいくつかご紹介しますので、作業の前にしっかりとご確認ください。
直せないお札もある
お札によってはシワを伸ばすことができないものもありますので、注意してください。
お札のシワの折り目があまりにもきつい場合は、アイロンがけをしても直すことはできません。
お札のシワをアイロンで伸ばす際は、なるべく折り目の浅い物を選ぶようにしましょう。
スチーム機能を使わない
お札のアイロンがけをする際は、スチーム機能を使わないでください。
スチーム機能を入れたままお札のアイロンがけをすると、お札が縮んでしまう原因となります。
低温に設定する
アイロンの温度が高すぎるとお札を焦がしてしまう可能性が高くなります。
アイロンの設定温度は低く設定しておきましょう。
温度の目安として、100℃程度あれば十分です。
ホログラムは避ける
ホログラム部分にアイロンを当てると模様が消えてしまう恐れがあるため、ホログラムは避けてアイロンがけをするようにしてください。
このホログラムはお札を識別するために用いられており、お札の偽装防止効果もある重要なものです。
誤って消してしまうことのないよう、細心の注意を払いましょう。
ホログラム自体が消えてしまってもお金の価値が無くなるということはありませんので、問題無く店頭で使うことはできます。
しかし、ATM・自販機・券売機のような機械はホログロムを判別に用いているため、ホログラムが消えているお札は認識できず、使用できなくなってしまいます。
機会での取引が不可能になってしまう点で不便が生じますので、ホログラムを消さない方が良いでしょう。
ホログラムが消えたお札をお祝儀として渡してしまうと、受け取った相手がATMなどで使用できず、困惑してしまう恐れもあります。
ホログラムが消えたお札を流通させてしまうと、いずれ誰かに迷惑がかかることになるため、できる限りホログラムをアイロンで消してしまうことは避けるようにしてください。
お札にアイロンをかけるコツは?
上記の注意点を踏まえつつ、実際にお札にアイロンをかけて伸ばしてみましょう。
お札のアイロンがけに必要な手順をご説明しますので、説明通りに作業してみてください。
お札を濡らす
まず最初にお札を濡らしておきましょう。
乾いた状態のお札にアイロンがけしても大した効果は見込めない上、お札を焦がしてしまう原因にもなりかねません。
お札全体が柔らかくなる程度に濡らしておくようにしてください。
また、水以外の液体を使うことで付加効果を得ることも可能です。
洗濯のり混ぜた水を用いてお札を濡らした場合、お札をパリッとした状態で仕上げることができます。
大根おろしの絞り汁を用いることも有効です。
お札の強度を高めるために、お札の表面にはでんぷんがコーティングされています。
大根おろしに含まれている消化酵素であるアミラーゼには、でんぷんを分解する効果があるため、お札を柔らかくしてくれます。
柔らかくなったお札はアイロンがけをして真っすぐに戻すことも容易になるため、大根おろしの絞り汁を使うことによって作業を楽にしてくれる可能性があります。
分解されたでんぷんはアイロンをかけることによって再び元に戻りますので、お札の強度が弱まるわけではありませんのでご安心ください。
アミラーゼはリンゴやじゃがいもといった他の食品にも含まれていますので、大根が無い場合は他の食品で代用しても構いません。
アミラーゼは人間の唾液にも含まれていますが、衛生的によろしくないため、自分の唾液を用いることは避けましょう。
アイロンをかける
お札を十分に濡らしたら、アイロンをかけていきましょう。
お札のシワを徐々に伸ばしていくイメージでアイロンがけをしてください。
アイロンがけをする際は、アイロン台のように平らで固い所にお札を乗せてアイロンがけするようにしましょう。
畳やタオルなど、面が柔らかい所にお札を置いてアイロンがけしても思うようにシワを伸ばすことはできません。
しっかりとお札を固定してシワを伸ばせる土台を用意しておいてください。
また、お札に直接アイロンをかけるのではなく、当て布をしながらアイロンがけすることによってお札が焦げるリスクを軽減することもできるでしょう。
生地の薄いハンカチなどを用いることで、アイロンの熱を通しつつも焦げることはないよう対策を取ることができます。
お札を伸ばして冷ます
アイロンがけが完了したら、お札を伸ばした状態で乾かしていきましょう。
そのまま乾かしてしまうと、アイロンの熱の影響でお札が反った状態で乾いてしまう可能性があります。
綺麗なピン札の状態で乾かすことができるよう、真っすぐに伸ばしたまま乾かしておく必要があります。
本などで挟んで上から重しを乗せるなどして、お札を真っすぐ乾かすことのできる環境を作るようにしましょう。
アイロンを用いない方法は?
お札にアイロンがけをすることが不安であると感じる方は、アイロンを使わないお札の伸ばし方にもチャレンジしてみてください。
アイロンを用いることなくお札を伸ばすことができる方法をお伝えしますので、参考にしてみてください。
キッチンペーパーを使う方法
濡らして柔らかくしたお札をキッチンペーパーで挟み、本などで重しをしてシワを伸ばす方法です。
キッチンペーパーでお札を挟むことにより、お札の水分を吸収してくれるため、アイロンがけを行わなくても徐々に乾かしてくれます。
重しによってお札のシワが伸びた状態で徐々に乾いていくため、自然にお札を真っすぐな状態へと戻していくことが可能となります。
お札を窓に貼り付ける方法
濡らしたお札を窓に貼り付けて乾かす方法です。
窓に貼りついている時点でお札が真っすぐの状態がキープされますので、上から何かで押さえておく必要もありません。
お札が乾いて剥がれ落ちる頃にはピン札に戻っているという、非常にお手軽な方法です。
しかし、単に窓に貼り付けた場合は、乾くまでに少々時間がかかることは覚悟したほうが良いでしょう。