夏に食べたくなるフルーツといえば、スイカを挙げる方も多いことでしょう。
おすそ分けでもらったり、実家から送られてくるという方もいれば、自分で買って食べるという方も少なくはないはずです。
そんな夏の風物詩のスイカですが、家族の人数が少なければカットフルーツですましたり、既に切り分けられたスイカを購入する方も増えてきています。
最近では核家族化や1人世帯が増えたこともあり、あらかじめカットされたスイカが様々なサイズで売られています。
特にカットフルーツにされたものは自分で切り分ける必要が一切なく、食べやすい大きさにされているので便利ですね。
ですが、人数が揃った時などは、スイカを一玉用意するということも少なくはないでしょう。
あなたはスイカをどのように切りますか?
どう切ったら食べやすいか悩むこともあるでしょう。
種なしスイカというのも売られていますが、まだ種がある普通のスイカの方が流通量も多く、口にする機会が多いです。
今回は、スイカの切り方についての記事です。
食べやすい切り方や、公平に切る方法、おしゃれな切り方などをご紹介します。
スイカを食べやすく切るには?
スイカを食べる時に邪魔になるのは、やはり種の部分ではないでしょうか。
スイカは、ほかの果物などに比べると細かな種が多いです。
切ったスイカにかぶりついていると、種を飲み込んだり噛んでしまったりという経験をお持ちの方は少なくはないはずです。
その種を避けるためにはどういう切り方をするとよいでしょうか。
植物には維管束という、栄養や水を届ける組織があります。
スイカの場合、その維管束の先に種が列をなしています。
維管束の左右に2列ずつ、スイカの中心部から種の列が伸びています。
スイカはウリ科の植物ですので、維管束は2本が対になったものが、3対あり、均等に120°の間隔をあけてあります。
つまり、維管束は6本ありますので、12列の種が並ぶ列ができています。
そこに沿って切ることで、種が切ったスイカの表面に出てきます。
そうすることで、スイカの中をほじることなく表面の種だけを取って、種がないスイカにすることができます。
まずは、スイカを黒い縞に対し垂直に切ります。
横に半分にするイメージです。
半分になったスイカの中を見て、維管束の場所を把握します。
その左右を切ることで、種を表面に出すことができます。
維管束がわかりづらければ、種の部分を目安に切るといいでしょう。
種が近くにある場合は、その種の中心部を目安に切り分けることで、切断面の左右どちらの種も表面に出すことができます。
もちろん、自然のものですので種が列からずれていたり、維管束が確認しづらいこともありますので、100%種がない方法というわけにはいきません。
また、大きさは均等になりにくいです。
ですが、通常通り切るよりも種をとる手間は省くことができる方法です。
均等に切るコツは?
同じスイカを食べたはずなのに、さっき食べた分と今食べている分で甘さが違うということはありませんか。
スイカは、中心に近いほど甘さが強いです。
皮に近い部分ですと、上の方に比べて下の方で甘みが強いです。
縦に半分に切ってから放射状に切るとどうしても上半分の甘みが弱くなってしまいます。
また、大きさがあまりにも違った場合は揉め事になるかもしれませんね。
特に小さなお子さんがいる場合は、どっちのスイカが大きいかなどでケンカの種になるかもしれません。
大きさを均等に
特にスイカが大きくなると、大きさを均等に分けることが難しくなります。
通常の切り方ですと、多くの方は縦に4分の1に切り、放射状に切り分けます。
しかしこの切り方をしてしまうと、中央部は大きな切片になりますが、端の方は小さな切片になってしまいます。
小さなサイズのスイカでしたらこの差はそれほど大きくなりませんが、大きなサイズのスイカですと差も大きくなってしまいます。
今回ご紹介する方法は、大きさを均等にする方法です。
いくつに切り分けるかによって、切り方を変えてみてください。
まずは、スイカを縦に4等分にします。
すると、半円状のスイカが4つになります。
さらにそのスイカをそれぞれ真ん中で横に2等分します。
すると、三角柱のような形のスイカが8つになります。
三角柱の辺にあわせて、放射状に3つに切り分けます。
すると、三角柱のスイカが24個になります。
さらに、それを2等分すると全くおなじ大きさに切り分けられたスイカが48個になります。
このサイズでしたら、お皿などに載せフォークで食べられるサイズになるでしょう。
他にも、放射状に切ったあとに5等分や6等分する方法があります。
この場合、他の切り方に比べて目視で正確に均等であるかはわかりづらいですので、均等ではなくてもケンカの種にはなりにくいです。
甘さを均等に
スイカは 中心部分が一番甘いので、その中心部分が全てのスイカの切片にいきわたるように切ります。
そのため、甘みを均等にいきわたらせるためには、スイカの中心から放射状に切り分けるのがおすすめです。
まずは通常と同じように4分の1の大きさに切ります。
その状態になったら、スイカの中心部から放射状に切り分けていきます。
中央部分がすべてのスイカにいきわたるようを意識しながら切るのがコツです。
大きさにもそれほど大きな差は生まれにくいので、おすすめです。
オシャレな切り方は?
ホームパーティやBBQなど、同世代で集まる場合はオシャレな切り方が好まれるかもしれません。
スタンダードな放射状の形は、たしかに日本のスイカらしいですが、どうしても食べにくいというデメリットがあります。
最近日本でもよく使われるのがアメリカ式スイカカット方法です。
どんな切り方なのでしょうか。
それは、スイカをスティック状に切り分ける方法です。
まず、横向きに2等分します。
その後スイカをひっくり返し、皮の部分から縦と横に格子状に切ります。
3cm〜5cm四方できれば一口サイズになりますし、皮の部分を持ち手にし食べれば手がベタベタしにくいというメリットがあります。
もちろん、大きさは不均等になってしまいますが、オシャレで食べやすい切り方です。
さらに、スティック状になったスイカを切り分け、サイコロのようにしておくとフォークなどで食べやすいです。
小さなお子さんがいる場合は、サイコロ上に切った方が食べやすいかもしれませんね。
まとめ
スイカは、その目的に合わせて適した切り方があります。
スイカは縦に割るという方が多いでしょう。
ですが、種を取り除くにしても大きさや甘さを均等に分けるにしても、まずは縞に対して横向きに切ることをおすすめします。
スーパーでカットされているスイカは、その多くが縞に対して縦向きに切られています。
その場合でもまず横向きに切ってやることで、同じように切り分けることができます。
種が邪魔になるのであれば、種や維管束に沿って切り分けることで、スイカの表面に種が出てきます。
維管束はわかりづらい場合もありますので、その時は種を目安にして切り分けましょう。
もちろん完全に種を取り除くことはできませんが、通常の切り方に比べると種を取り除くことがずいぶん楽に感じるはずです。
大きさや甘さを均等にしたい場合は、中心部から放射線状に切ることをおすすめします。
最近ではスティック状に切り分けるのがオシャレで食べやすいと話題になっています。
サイコロ状に切り分けると、より食べやすくなりますのでぜひお試しください。