毛布を洗う時には、クリーニング店に持ち込んでいる人も多いのではないでしょうか。

プロの手による上質な仕上がりを期待して、毛布をクリーニングに出すことも否定はしませんが、その分コストがかかってしまうことは間違いありません。

最近では家庭用洗濯機の性能も向上しているので、毛布を自宅で洗ってみても良いかもしれません。自宅での毛布の洗い方について説明します。
洗濯槽


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自宅の洗濯機で毛布の洗い方は?注意点は?

 

 

洗おうとしている毛布が洗濯機で洗うことができるのかどうかを確認することから始めます。毛布に付いている洗濯表示を確認してください。

クリーニングの表示が付いている場合は、自宅での洗濯は止めておきましょう。毛布が傷んで、最悪の場合は使い物にならなくなってしまう可能性があります。

次に、自宅の洗濯機では何キロまでの洗濯ものが洗えるのか、容量を確認します。

毛布を洗う場合には、一人暮らしであれば一人用の毛布を1枚洗えば済みますが、大家族だと全員分の毛布を洗うのに複数回洗濯機を回す必要があります。

小さい洗濯機では、何度も洗濯をしなければいけないので、時間もかかってしまいます。したがって、容量が多いほうが、効率的に毛布を洗濯することができるでしょう。

また、容量が少ない洗濯機で毛布を洗うと、毛布の周囲に余裕がなくなってしまうので、汚れをきちんと落とせなくなってしまいます。

したがって、洗濯機に毛布をぎゅうぎゅうに詰め込むような入れ方はしないようにしましょう。

洗濯機に毛布を入れる時には、布団用の大きめのネットに毛布を入れてから、洗濯機に入れるようにしましょう。

毛布をネットなしで、そのまま洗濯機入れると毛布の生地を傷めてしまう場合があります。また他の毛布や衣類などと絡まって、縫製部分を弱くしてしまう可能性もあります。

自宅の洗濯機で毛布を洗う時にはネットに入れて丁寧に洗うことをおすすめします。可能であれば、他の衣類などとは別に洗濯した方が望ましいと考えられます。

自宅で洗濯をすると時間がかかると思っている人がいるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

毛布をクリーニングに出すと、1週間くらいは手元に戻ってはきません。毛布を使わないシーズンになっていれば大きな問題はないでしょうが、まだ毛布が必要な時期では辛いでしょう。

しかし、自宅で洗濯をすれば、快晴で心地よい風が吹いている日であれば、当日中に洗濯をした奇麗な毛布を使うことが可能です。

干している間には、他の家事をすることもできます。

これは、自宅で毛布を洗っている間に家事をすることができる、と考えるのか、自宅で毛布を使えない期間を有効に過ごすのか、という次元の違う問題なので、簡単に比べることはできません。

毛布を洗う、という点では、費用はかかるが安心して任せられるクリーニングと、個人の洗濯の技量に拠るところが大きいものの安価で毛布を洗える自宅での洗濯、の比較になります。
洗濯パネル


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洗剤やコースはどうする?

 

 

自宅で毛布を洗う時には洗剤にも注意しましょう。おすすめなのは、中性洗剤です。

おしゃれ着用洗剤とも呼ばれています。毛布の素材にもよりますが、洗浄力の強い弱アルカリ性洗剤は毛布の洗濯には向いていないことが多いようです。

毛布に柔軟剤を使用する人がいますが、問題はないのでしょうか。使い方さえ間違えなければ大丈夫でしょう。

柔軟剤はリンスのようなものなので、洗剤と同時に投入すると、毛布の汚れが落ちにくくなってしまう可能性があります。

タイミングとしては最後のすすぎの前に柔軟剤を入れるのが良いでしょう。最近は毛布用の柔軟剤も販売されているので、そちらを使ってもよいかもしれません。

衣類用の柔軟剤は、毛布には少し強過ぎるかもしれません。柔軟剤入りの洗剤もありますが、すすぎのことを考えると、洗剤と柔軟剤は別々に毛布の洗濯には利用した方が良いでしょう。

洗濯機の洗濯コースの選択肢に「毛布」コースがあれば、迷わずこのコースを選ぶことをおすすめします。

毛布を洗うために、水流の強さやドラム式洗濯槽の回転力を調整されているので、最も適したコースです。

もし、「毛布」コースがない場合は、弱水流や手洗いコースを選択します。

ドラム式洗濯機ではなく、縦型洗濯機を使っている場合には、毛布の汚れている箇所を洗濯槽の底の部分に向けて置くようにすると、奇麗になりやすくなります。

脱水に関しても、毛布の場合には少し注意が必要です。洗濯ネットに入れて洗った時には、そのまま脱水にかけます。

ネットなしの場合には、毛布が絡んで脱水機がきちんと稼働しない場合があります。毛布の脱水時間は短くて大丈夫です。

ポリエステルやアクリルなどの化繊であれば、水滴が滴り落ちなくなれば、大丈夫です。

ウールの場合は、摩擦による傷みには弱いので、手で絞るようなことはせずに、30秒から1分くらいの脱水時間で問題はありません。
ブランケット


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外干し、室内干しどちらがいい?

 

 

脱水が完了したら、いよいよ毛布を干しますが、前述の通り、一日中快晴で雨が降らないような天気の日に毛布を洗うことが大切です。

最近は室内干しでも、嫌な臭いが発生しないような洗剤も販売されていますが、太陽の下で毛布を干して、その日の内に乾かしてしまった方が気持ち的にもスッキリするでしょう。

外干しか室内干しか、という問いに対しては、できるだけ外干しをすすめる、と答えます。

太陽の日の下で毛布を干すことで、日光消毒にもなりますし、毛布もふんわりと仕上げることができます。

外に干すときには、風通しが良い場所で、毛布をなるべく大きく広げて干すようにしましょう。

風通しが悪い場所では乾きにくくなってしまいますし、毛布が丸められたり重なったりしている状態でも、乾きが悪くなってしまいます。

ただし、毛布によっては外干しをしない方がよいものもあります。例えば、毛布に描かれたデザインが直射日光を浴びることで、色が褪せてしまうようなものです。

どのような毛布であっても、外干しが良いわけではないので、毛布の種類をよく確かめて干し方を選択してください。

天候の変化で、毛布は洗ったものの、どうしても外干しができない場合があります。

乾燥機を使える毛布であれば、大きな問題はありませんが、毛布を乾燥機にかける場合の注意点について説明します。

最初に洗濯表示を見て、乾燥機を使っても問題がないことを確認しましょう。

次に、毛布を洗濯する時にネットに入れていたのであれば、そこから毛布を取り出してください。

また、毛布が絡まないように紐などで毛布を縛っていた場合は、紐を外してください。

乾燥機の中で、毛布が自由に動けるだけの余裕があることが重要です。

乾燥機にテニスボールを入れておくと、ボールが乾燥機の回転に合わせて毛布を叩くので、毛布をふんわりと仕上げることができます。

乾燥機がない、あるいは乾燥機を使えない場合には、どうすれば良いのでしょうか。室内干しせざるを得ない状況ですが、少なくとも湿度が少なく風がある状態で干すことが重要です。

毛布はなかなか室内干しでは乾かない大きさと重量があるものですが、除湿器や扇風機・サーキュレーターなどを利用することで乾きやすい環境を作り出すことができます。

室内干しで嫌な臭いが発生するのは、雑菌が繁殖するからです。湿気を少なくして、風を起こして室内の空気を環流させるようにすれば、雑菌の繁殖も抑えられます。