国民食と言っても良いくらいの、多くの人に好まれているカレーですが、何も加えずにそのまま食べている人だけではありません。

我が家の、あるいは自分だけのオリジナルレシピとして、カレーに隠し味を使っている人も多いのではないでしょうか。

カレーに合う隠し味を選ぶ際の基準やタイミングを説明したうえで、具体的な隠し味の紹介をします。


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カレーに入れる隠し味を選ぶ基準は?どのタイミングでいれる?

 

 

カレーは、本来はスパイスを味わうための料理です。

インドには数多くのスパイスが存在しており、肉、魚、野菜などの素材に応じたカレーを作って、毎日毎食食べている、インドの日常食となっています。

日本にも多くのスパイスが輸入されていますが、個人でそれらのスパイスを揃えることは大変ですし、それぞれのスパイスの使い方をマスターすることも至難の業です。

そこで日本では複数のスパイスを調合したカレールーを作って、台所仕事の手間を省いているのです。

手抜きに思うかもしれませんが、日本のカレールーは優秀な調味料で、個別に揃えたら多額の費用がかかってしまうスパイスを手軽な値段で購入できるようになっていること、味や辛さの好みや素材に合わせて数多くの種類が販売されていること、などとても重宝に利用できるものなのです。

つまり、カレールーそのものが美味しくできているので、そのまま食べても美味しいカレーにはなるのですが、ここにひと手間隠し味を加えることで、より自分の好みに味を近付けることができるようになります

カレールーの味をどうしたいか、で隠し味に使うものが変わってきます。

例えば、もっとコクを出したい、口当たりを柔らかくしたい、旨味をもっと増やしたい、味を引き締めたい、などさまざまな方向性が考えられます。

望んでいる味の方向性に合った隠し味を選んで調合することで、自分好みのカレーに変化させることが可能になります。

一般的には、隠し味はカレールーが溶け切ったら加えるのが良いタイミング、とされています。カレールーの中に隠し味の成分がじんわりと浸透するからです。

しかし、隠し味によっては、具材を炒める時に使うものや、仕上げの直前にカレー鍋に投入した方がよいものなどもあります。
インドカレー


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カレーに合う隠し味ランキング

 

 

カレーの隠し味にはたくさんの種類がありますが、具体的な隠し味10種類について紹介しましょう。

 

コーヒー

 

コーヒーをカレーの隠し味に使う、という話は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

ここで使うコーヒーはインスタントコーヒーの粉です。カレールー1箱に対して小さじ3杯分くらいのコーヒーが適量です。仕上げのタイミングで鍋にコーヒーを投入します。

コーヒーを入れると、カレールーの油っぽさがなくなり、深みとコクが感じられるようになります。欧風カレーのような、ちょっと上品な味わいも感じられます。

あまりコーヒーを入れ過ぎてしまうと、カレーが苦くなってしまうので注意しましょう。なお、ココアパウダーを使っても、コーヒーと同様に、味にコクと深みを感じることができます。

 

焼肉のたれ

 

人気テレビ番組の「損する人得する人」の生活に役立つ情報を紹介する「かじえもん」のコーナーで取り上げられていましたが、カレーに焼き肉のたれを使うとコクが増して美味しくなるそうです。

焼き肉のたれには、すりおろしたりんごや様々な油や調味料が含まれているので、コクとなる成分が豊富なのです。

肉にも味が染みるし、たくさんの調味料で具材を煮込んだのと同じ効果が期待できるのです。

カレールー1箱当たり大さじ3杯くらい焼き肉のたれを入れると良いでしょう。入れ過ぎると塩分が強くなってしまいますので気を付けてください。

味噌

カレーに噌を入れるのはピンとこないかもしれませんが、旨味が増す優秀な隠し味です。

味噌そのものが発酵食品で旨味の塊なので、美味しくならないわけはないのですが、あまり入れ過ぎると塩味が強くなり過ぎて、カレーの味のバランスを壊してしまいます。

あくまで「隠し」味なので、5人分で5g~10gくらいの味噌を煮汁で溶かして使うと良いでしょう。


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バター

 

カレー専門店では野菜や肉を炒める時にバターを使っているところもあるので、バターとカレーは相性が良いと言えるでしょう。

バターをカレーに入れると、コクが出ると同時に口当たりがまろやかになります。入れるタイミングは、仕上がりの直前がベストです。

あまり長い間煮込んでしまうとバターのまろやかさが失われてしまう可能性があります。

また、あまり多くのバターを入れ過ぎてしまうと、ベトベトの油っぽいカレーになってしまいます。カレー4皿で80gくらいが目安です。

カレーがしょっぱく感じたらバターで調整するとよいでしょう。

 

ケチャップ

 

カレーにケチャップを入れるとコクと酸味が加わり、一味違ったカレーになるでしょう。トマトは旨味成分が豊富な野菜で、ケチャップはトマトに様々な調味料を加えたものです。

ケチャップも入れ過ぎると酸味が強くなり過ぎてしまうので、分量には注意しましょう。
カレー鍋

 

ヨーグルト

 

ヨーグルトとカレーも相性が良い組み合わせです。本場インドのカレーにもヨーグルト入りのカレーがたくさんあります。

ヨーグルトをカレーの隠し味に使うと、爽やかな酸味とコクがカレーに加わります。

ヨーグルトをカレーに入れ過ぎても、例え隠し味の分量ではないにしても、本人の好みなので好きな分量を入れても問題はありません。

 

チョコレート

 

チョコレートもカレーの隠し味としては有名な食材です。チョコレートの成分であるカカオがカレーのコクと深みを増してくれるのです。

また、チョコレートに含まれている砂糖が口当たりをまろやかにしてくれるので子供にはうれしい隠し味です。

チョコレートは入れ過ぎると甘ったるいカレーになってしまいます。カレー3~4皿に対してチョコレート1~2欠片入れれば十分です。

 

オイスターソース

 

中華料理の調味料ですがオイスターソースも隠し味としては優秀です。カキの旨味成分を豊富に含んだ調味料なので、カレーに入れると旨味とコクを増すことができます。

オイスターソース自体はカレーに溶けてしまいますし、嫌な臭みも残りません。例えば、シーフードカレーの隠し味としては最適でしょう。

ただし、当然ながら大量にオイスターソースをカレーに投入してしまうと、カレーがしょっぱくなってしまいますし、塩分過多となり体にもよくありません。

4人分で大さじ2杯くらいのオイスターソースが適量で、主張し過ぎない程度で使うことをおすすめします。


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かつおぶし

 

日本料理の代表的な素材ですが、意外とかつぶしとカレーの相性は良いのです。インドにも魚のカレーはあり、魚の出汁はよく使われているそうです。

肉のカレーにも合いますし、なによりもお米にベストマッチの食材です。カレーは塩分の多い料理ですが、塩分の代わりに出汁を使えば、塩分摂取量は減らすことが可能です。

上記の塩辛と同様に、シーフードカレーには最適の食材ですし、オリジナルな味付けにもなるでしょう。

 

ビール

 

肉を柔らかくするのにビールを使うのは聞いたことがありますが、カレーにビールを加えるとどのような味になるのでしょうか。

ビールは他の隠し味と違って、カレールーを入れる前にビールを入れて具材を煮込むようにすると良いでしょう。

時間的には5分間から10分間くらいです。ビールをカレーに入れると、独特の苦みがあり、大人好みのカレーに変身するでしょう。

出来上がる前にドバドバとビールを入れると、ビールの味が強くなりすぎるので、分量とタイミングには注意してください。
カレーライス