鍋やフライパンが焦げ付いてしまうと、なかなか落ちなくて困ってしまいます。見栄えも悪いですし、調理中に焦げが食材に混じってしまう可能性もあります。

鍋やフランパンに焦げが発生する原因と焦げを落とす方法について説明します。

 

 

鍋やフライパンが焦げる原因とは?


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鍋やフライパンが焦げるのは料理が下手だから焦がしてしまうのでしょうか。

食材を焦がしてしまうのは料理の腕の問題かもしれませんが、調理道具を焦がしてしまうのは使い方に問題があると考えられます。

鍋やフライパンが焦げる理由は、油や水分が少ないこと、火力が強すぎること、鍋やフライパンが変形してること、などが考えられます。

料理をする時に適量の油や水分を使用しないと、調理器具を焦がしてしまうことがあります。水分の場合は足りなければすぐに気が付くかもしれませんが、油の適量とはどのくらいなのでしょうか。

 

 

焦げている鍋

 

 

一般的には、炒め物の場合には炒める食材の量の約5%が適量とされています。

油が少ないと鍋やフライパンと食材の間に必要な油の膜が薄くなってしまい、直接食材が熱せられることになります。

熱に対して食材を保護する油膜が不足しているので、食材が必要以上に熱せられて、焦げを発生させることになるのです。

油を使い過ぎるとカロリーの取り過ぎが気になりますが、不足しても焦げが発生する危険性があります。

焦げには発がん性があると言われていましたが、現在では焦げそのものには発がん性はないことがわかっています。

 

 

しかし、焦げと塩を一緒に摂取すると発がん性が高まるというのは本当です。適切な油の量を使って焦げを発生させないように料理をしましょう。

次に強すぎる火力です。多くの主婦(主夫)は、火力の調整くらいしっかりやっている、と思っているかもしれませんが、実は適切な火力で料理をすることはかなり難しいことです。

 


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例えば、弱火、中火、強火、がそれぞれどのような火加減がわかりますか。弱火とは、鍋やフライパンの底にダイレクトには火があたらないような弱い火加減のことを言います。

シチューなどのじっくり煮込む料理の際に使われる火加減ですが、長時間弱火で料理をする場合にも焦げが発生する場合がありますので注意しましょう。

中火とは、鍋やフライパンの底に火の先端が触れるくらいの火加減を言います。肉じゃがなどの煮込み料理などに使用される火加減です。

他にも多くの料理で中火は使われます。必ずしもコンロなどの真ん中のレベルが中火というわけではないので、実際の炎の状態で判断するようにしましょう。

強火は鍋やフライパンの底全体に火があたるような火加減のことを言います。炒め物やお湯を沸かすような場合に使われます。

このように料理に適した火加減が大切ですが、鍋やフライパンの大きさによっても調整が必要です。

大きさによって、弱火、中火、強火の火加減が若干異なる場合があるので気を付けましょう。難しいのは、火加減が強過ぎて焦げを作ってしまう場合です。

一般的に人へは強めの火加減で料理をしてしまう傾向があります。火加減の調整はプロの料理人でも気を使う仕事です。

調理道具や料理に合った火加減を使いこなせるようになれば、焦げが発生することはなくなるでしょう。
鍋の焦げ
もうひとつの焦げの原因は、鍋やフライパンの変形によるものです。鍋やフライパンには多くの素材があります。

基本的には鉄製の素材が考えられますが、表面をテフロン加工やセラミック加工していたりするものもあります。また、アルミ製やステンレス製のものなどもあります。

鉄製の調理器具は丈夫で長持ちしますが、重くて使いにくいというデメリットがあります。また食材を焦がしやすいという欠点もあります。

そこでテフロン加工やセラミック加工の調理器具が開発されました。テフロン加工とは、フッ素樹脂の一種であるテフロンで鍋やフライパンの表面を加工することです」。

テフロン加工された調理器具は焦げ付きを少なくすることができるのと同時に、掃除も簡単に行うことができます。

ただし、テフロン加工は摩擦と熱に弱いため、金属たわしでゴシゴシ洗ったり、空焚きなどはしないように気を付けて下さい。空焚きは有毒ガスを発生させる危険性があります。

セラミック加工とは石、粘土、シリコンなどを複数の層に分けて調理器具などをコーティングする比較的新しい技術のことです。

テフロン加工と同様に、食材が焦げ付きにくく、掃除しやすい素材として注目されています。セラミックがテフロンと異なるのは「丈夫さ」です。

傷も付きにくいし熱にも強いという特徴があります。一方で加工しにくく、加工にはダイヤモンド工具を使わないといけません。

アルミ製の調理器具は軽くて取り扱いは楽ですが、変形しやすいという欠点があります。またステンレス製の調理器具は頑丈で丈夫ですが、重くて取り扱いにくいでしょう。

 


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これらの調理器具が変形すると熱が満遍なく伝わらなくなり、特定の箇所だけが高温になったりするため焦げが発生することがあります。

焦げが発生しにくいテフロン加工や、さらに変形もしにくいセラミック加工の調理器具を使えば焦げの発生は抑えられるのではないでしょうか。

 

 

落とし方は?キレイに掃除したい

 

 

気を付けていても焦げが発生してしまう場合はあります。焦げができてしまったらどのように落とせばよいのでしょうか。

クレンザーなどの洗剤を使ってゴシゴシ調理器具を洗って焦げを落とそうと考える人は多いでしょうが、普通の方法ではなかなか焦げは落ちてくれません。

効果的な焦げの落とし方を紹介します。

 

水を沸騰させる

 

まずは、鍋やフライパンに水を入れて約10分間沸騰させる方法です。沸騰する時に焦げが剥がれることがあります。

また沸騰させた後にしばらく(半日~1日くらい)そのまま放置しておくと、焦げの部分が柔らかくなってはがれやすくなります。

 

 

フライパンの焦げ

 

酢や重曹を使う

 

水を沸騰させるときに、酢や重曹を一緒に入れると焦げを剥がすのには効果的です。酢の代わりにクエン酸を使っても問題ありません。

酢や重曹には、鍋やフライパンの汚れを取り除く効果があります。使用量は、酢は鍋1つあたり大さじ2杯くらい、重曹は水1カップ(200CCくらい)に対して大さじ1~2杯くらいです。

 


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水の場合と同様に、約10分間沸騰させた後に、半日~1日くらいそのまま放置すると、焦げが剥がれやすくなります。

ちなみに、アルミ製の調理器具に重曹を使用すると、色が変わってしまう場合があるので、使用は止めておきましょう。酢だけを使った方が安心です。

他にも、洗剤や漂白剤などを使っても焦げを落とすのには効果があります。

 

天日干し

 

水などを沸騰させるのは面倒くさいし、コンロを占領されてしまうのも困る、と考えている人には天日干しで焦げを落とす方法を紹介しましょう。

調理器具の焦げている部分を水で濡らしたら、そのまま太陽の下で干しておけば完了です。3日間くらいは干しておくようにしましょう。

濡れた部分が乾くと、木のヘラなどで簡単に焦げが落とせるようになります。

天気が良くないとできませんし、3日間くらいという長い時間がかかること、天日干しの間はその調理器具を使うことができないこと、などの問題はありますが、費用もかからず簡単な方法です。

 

玉ねぎ

 

銅製の鍋などデリケートな調理器具の焦げを落とすには、前述した水に加えて、玉ねぎを使う方法があります。

焦げが隠れるくらいの水と玉ねぎの皮を入れて沸騰させて、しばらく(10分~20分くらい)したら火を止めて玉ねぎの皮を取り出します。

焦げが柔らかくなっているので、割りばしなどで簡単に焦げを剥がすことができます。