毎日の料理に使うまな板が黒ずんでいたり、ヌメヌメしていたら、そんなまな板で作った料理は食べたくなくなってしまいます。

いつもきれいで清潔なまな板を使って料理をしたいものですし、そんなまな板を使って作られた料理を食べたいと、多くの人が思っているでしょう。

まな板を漂白、あるいは除菌する方法と頻度について説明します。

 


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まな板の漂白方法でオススメは?頻度はどれくらい?

 

 

まな板は料理が終わったら毎日水洗いをしてきちんと乾かしておくことが必要です。包丁を使うとまな板の表面には細かい傷ができてしまいます。

その細かい傷に食材のカスが入り込み、カビの原因になってしまい、まな板が黒ずんでしまうことになります。

したがって、毎日まな板を清潔に保てば、基本的にはカビが生えて黒ずむことはないはずです。
チーズとまな板
しかし、実際には、目に見えないような微細な傷がまな板に付くことはありますし、乾燥が十分にできない場合もあります。

そのようなケースではまな板が黒ずんでしまうことになるので、その黒ずみ(カビ)を落とさなければいけないことになります。

多くの家庭では少しくらい黒ずんでいても、あまり気にしないでまな板を使っている人は多いのではありませんか。

まな板の黒ずみの原因は主にカビですが、普段空気中に存在しているカビがまな板に付いて繁殖している状態です。

したがって、人間に大きな害を与えることはないと基本的には考えられますが、カビが繁殖すると嫌な臭いやぬめりを発生させることがあります。

また、カビの種類によっては、アレルギーを発症させたり、呼吸器系の病気を発病させたり、重大で深刻な状況になってしまう可能性もあります。

そもそもそのような衛生状態で作られた料理を食べることは生理的にも難しいかもしれません。

 


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そこで、まな板を漂白することが必要になります。しかし、どのようなまな板でも同じように漂白しても大丈夫、というわけではありません。

まな板には、木製、プラスチック製、ゴム製など、様々な素材のものがあります。素材に応じた漂白方法を説明します。

まず木製のまな板ですが、おそらく多くの家庭で使っているまな板に使用されている素材でしょう。

木製のまな板は包丁による傷が付きやすく、乾きにくいという性質があるので、カビが発生しやすい素材と言えるでしょう。

木製のまな板は、漂白剤を使うことできれいに黒ずみを落とすことができます。漂白剤を使う前に食器用洗剤を使ってしっかりとまな板を洗います。

食洗機を使っても良いでしょう。手で洗う際は、まな板用のブラシを使って、まな板の傷に沿って中性洗剤で洗うと良いでしょう。

良く洗剤を落としたら、まな板を漂白剤を溶かした溶液に1時間~2時間くらいは漬けておきます。漂白剤は、酸素系の漂白剤がおすすめです。

人体にも優しいですし、カビにも強い漂白剤です。

黒ずみがひどくて落ちない場合には塩素系の漂白剤を使うことも考えられますが、飲み込んだりしたら事故につながりますので、取り扱いには十分注意してください。
バナナとまな板
漂白剤を使った場合には、しっかりと水で洗い流すようにしましょう。漂白剤の成分が残っていると、料理に臭いが移ったりする可能性もあります。

もし、まな板を漬けておくような容器やケースがない場合には、漂白剤を染み込ませた布巾などでまな板を数時間包んでおくことで漂白剤に漬けたのと同じ効果を期待することができます。

その際にラップでまな板を布巾の上から包んでしまうのも有効です。また、漂白剤をスプレーしたまな板をビニール袋などに入れておいても良いでしょう。

基本的には、プラスチック製であれゴム製であれ、漂白の方法は木製のまな板と同様ですが、素材によっては、漂白剤に触れると溶けたり、ガスを発生させたりするものがあります。

漂白剤の使用方法をよく確認して、その素材のまな板に使っても問題がないかどうかをしっかりと確認するようにしてください。

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まな板の漂白の頻度は1週間に1回くらいが適切と言われていますが、カビが活発になる夏場などは2日~3日に1回くらいの頻度でも良いと考えられます。

 

 

まな板の除菌方法でオススメは?

 

 

漂白と同様に除菌もまな板にとっては大切です。まな板は、口に入る食材を調理する場所なので漂白以上に除菌は重要かもしれません。

殺菌は方法にもよりますが、2日~3日に1回くらいの頻度がおすすめです。殺菌方法として、よく言われているのが熱湯消毒です。

まな板に熱湯を回しながらかけて消毒する方法です。この方法であれば、毎日料理が終わって片づけをする時に習慣化してしまうことも可能でしょう。

しかし、食材によっては熱湯をかけてはいけないものがあります。それは肉です。

肉をまな板で切ってすぐに熱湯をかけてしまうと、肉のたんぱく質が固まって、まな板から取れにくくなってしまうのです。

このような場合には、食器用洗剤で肉の成分を洗い流してから熱湯消毒をするようにしましょう。

また、殺菌作用のある素材を用いてまな板を消毒する方法もあります。例えば、酢や重曹です。

酢や重曹には強力な殺菌作用がありますので、水洗いした後のまな板を酢や重曹を染み込ませた布巾などで拭き上げると効果的です。

他にも消毒効果のある漂白剤もあるので、漂白と消毒が同時にできるのは効率的です。

しかし、重曹は、木製のまな板などの場合には、変色してしまう可能性もあるので、気を付けて使用することが肝心です。

他には、太陽の光にあてて日光消毒する方法もあります。風通しの良い場所に洗ったまな板を干しておくことで、雑菌を死滅させるものです。

しかし、この方法は完全にまな板が乾燥するまでの時間が必要なので、他に使えるまな板があるような状態で、快晴の日が続くようなことがないとなかなか実行することが難しい方法かもしれません。

 


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このように様々な方法で、まな板の漂白と除菌はできるのですが、それでも頑固な黒ずみやカビは落ちない場合があります。
パンとまな板
まな板の素材が木製やゴム製の場合には、まな板本体を削ってしまうことも考えられます。

プラスチック製のまな板では難しい方法ですが、古くて汚れている面を削り取って新しい面を使うようにすれば、清潔なまな板となります。

まな板を削る場合には、専門の業者に頼む方法もありますが、自分で削ることもできます。

特殊なゴム素材などのまな板であれば、専門家か製造元に確認をしてまな板のメンテナンスをすると良いでしょう。

もちろん木製のまな板でも特殊な木材や高級な木材を使っているような場合にはプロの技術を使って、まな板を削ってもらった方が良いでしょう。

普通の木製のまな板などを削る場合には、かんなや鉄やすりなどの本格的な大工道具は必要ありません。

ホームセンターで売っている紙やすりを使って、まな板の汚れを奇麗にすることができます。紙やすりは、目の粗いものと細かいものの2種類を用意すると良いでしょう。

最初に目の洗い紙やすりで黒ずんでいる部分をおおむね削ってしまい、目の細かい紙やすりで丁寧に残った部分を削ると奇麗に仕上がります。

目の粗い紙やすりだけ使ってまな板を削ったり、いい加減に目の細かい紙やすりを使ってデコボコがまな板に残ってしまうと、またカビが発生してしまうことがあります。

自分でまな板を削る時には、最後まで丁寧に作業をするようにしましょう。

まな板は毎日使う料理道具です。その料理道具がカビて黒ずんでいては美味しい料理を作ろうという気持ちにもならないでしょう。

取り扱い次第で、まな板はきれいで清潔な状態にしておくことができるのです。