普段着ているワイシャツが真っ白でパリッとしていると仕事にもスッキリした気持ちで取り組めるものです。

ところが、ワイシャツが汚れていたり、襟元が黄ばんでいたり黒ずんでいたりすると、自分の気持ちも萎えてしまいます。

また、汚れたワイシャツを着ていると、同僚や上司にもだらしない不潔な人物と思われてしまうかもしれません。

ワイシャツの襟汚れができる原因と、汚れを落とす方法について説明します。

 


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ワイシャツの襟汚れの原因

 

 

ビジネスマンであれば、ワイシャツは毎日着るユニフォームのようなものです。

最近では、会社によっては、白無地のワイシャツ以外のものを着ても問題がないようなところも増えているようですが、白いワイシャツはやはり定番です。
柄物のシャツ
クールビスを導入している会社も増えており、夏場はジャケットを着ないで仕事をすることも多くなっていると思われます。

ジャケットを着ていないとワイシャツの襟汚れは目立ってしまいます。ただでさえ汗をかきやすい季節なので、ますますワイシャツは汚れやすくなっています。

そもそもワイシャツの襟汚れはなぜできるのでしょうか。毎日お風呂に入って体を清潔にしているのに襟汚れは発生します。

襟汚れの原因は皮脂です。皮脂とは、体の内部にある皮脂腺から分泌される液体のことです。

皮脂にはが含まれており、人間の皮膚や毛髪を保護する働きがあります。一般的には、若い人ほど皮脂の分泌量が多いと言われています。

皮脂腺は首の周りや脇の下などに多く存在します。また、首の周りや脇の下は汗をかきやすい場所でもあります。

汗と一緒に分泌された皮脂がワイシャツの襟汚れを作っているのです。襟汚れには黄色っぽいものと黒っぽいものの2種類があります。

黄ばんだ襟汚れは皮脂が酸化してできるもので、黒ずんだ襟汚れは皮脂が大気中の塵やゴミと結合して発生するものです。

ワイシャツの襟もとは首が擦れる部分でもあるので、皮脂による汚れが繊維の奥に入り込んでしまう箇所でもあります。

そうなると簡単に汚れを落とすことが難しくなってしまいます。また、ワイシャツの襟汚れを放置しておくと、皮脂が固まってしまい、この場合も汚れを落としにくくなります。

襟汚れが残ったままのワイシャツを着続けていると不潔で不衛生です。もし洗濯をしていたとしても、見た目の汚れが気にならないずぼらな人だと思われてしまいます。

襟汚れが付いたワイシャツを着たビジネスマンが営業に来ても、何となく仕事に対して、不安を感じてしまうかもしれません。やはり、身だしなみには気を付けるべきです。

 

 

襟汚れを落とす方法

 

 

ワイシャツの襟汚れは、クリーニングに出すときに「襟汚れも落としてください」と言えば、ほとんどのクリーニング店では対応してくれます。

しかし、当然ながら料金はかかりますので、自分で洗濯してワイシャツの襟汚れをきれいにできれば安上がりです。

 

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簡単な襟汚れ

 

ワイシャツの襟汚れは皮脂という油分が原因なので、普通の衣類用洗剤ではなく食器用洗剤を使うと簡単な襟汚れは落とすことができます。

食器用洗剤は食器の油分を落として泡切れもよくする成分が含まれているので、皮脂汚れには格好の洗剤なのです。

最初にワイシャツの首周りを水で濡らします。濡らしておくと洗剤がワイシャツに馴染みやすくなります。

次に、ワイシャツの汚れている個所に直接食器用洗剤を塗り付けます。食器用洗剤の代用品として、シェービングクリームやクレンジングオイルでも大丈夫です。

ただし、大量に塗布すると、ワイシャツの色や柄が抜けてしまう場合があるので、使用量には気を付けましょう。

手で襟の部分をこすり合わせるようにして洗います。使わなくなった歯ブラシを使っても良いでしょう。

ただし、生地を傷めないように注意してください。ぬるま湯でしっかり洗剤を落としてから、いつものように洗濯機でワイシャツを洗ってください。

洗濯の前のこのひと手間で簡単な襟汚れであれば、きれいに落とすことができるでしょう。
チェック柄のシャツ

 

ひどい襟汚れ

 

ワイシャツの襟汚れがひどい場合は、上記の食器用洗剤で揉み洗いした後に、漂白剤に漬け置きしておく方法が考えられます。

食器用洗剤で浮いた皮脂を漂白剤できれいにしてしまう作戦です。ただし、ワイシャツの洗濯表示を確認して漂白剤使用不可の場合は使わないようにしましょう。

一般的には塩素系の漂白剤の方が強力なのですが、ワイシャツの色や柄も落としてしまう可能性があります。漂白力は塩素系には劣りますが、酸素系の漂白剤であれば安心です。

食器用洗剤で揉み洗いした後に、酸素系漂白剤に30分くらい漬けておくと効果があります。漂白剤の代わりに重曹とクエン酸を使ってきれいにする方法もあります。

水に溶かした重曹をワイシャツの襟汚れの部分に塗布します。その上から歯ブラシなどでクエン酸を溶かした溶液を塗布(スプレー)します。

すると、アルカリ性である重曹と酸性のクエン酸が反応して泡が発生します。この泡が襟汚れを浮かせてくれるので、そのまま洗濯をします。

このように自分でも襟汚れをきれいにする方法はありますが、時間がない、不安がある、という人は、信頼できるクリーニング店に相談してみてはいかがでしょうか。

 

 

襟汚れの予防方法

 

 

ワイシャツの襟汚れができてしまう前に、あらかじめ防ぐような方法はないのでしょうか。皮脂を出さないようにすることは、生きている以上は難しいと考えられます。

皮脂をワイシャツの襟に付かない、浸透させないようにすることで汚れの防止策になります。身近な予防方法はベビーパウダーの利用です。

 


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シッカロールなどのベビーパウダーには汗や油を吸収する性質があります。そこでワイシャツの襟の部分にベビーパウダー振りかけておくと、皮脂汚れの予防になります。

また首周りとワイシャツの摩擦も軽減されるので、皮脂汚れが繊維の奥に入り込まないようにもしてくれます。

直接首周りにベビーパウダーをはたくと、首が真っ白になってしまうので、洗濯をして乾いたワイシャツにはたくことをおすすめします。

次にアイロンのりを使った予防方法を紹介します。アイロンのりでかっちりと固められたワイシャツの襟には汚れがつきにくくなります。

アイロンのりがワイシャツの表面を保護してくれるので、汚れが付きにくくなるのです。汚れはアイロンのりの表面で止まってる状態なので、洗濯をしても落ちやすくなります。

アイロンのりではなく、市販のスティックのりでも代用できます。しかし、のりは人によっては肌がかぶれてしまうこともあるので、そのような場合にはすぐに使用を止めましょう。
白いシャツ
また、襟汚れを防止するスプレーやテープを利用する方法もあります。スプレーの場合は、ワイシャツを着る前に襟の部分にスプレーをするだけなので手軽で便利です。

スプレーの成分が乾くまで時間がかかる場合があるので、そのワイシャツを着る前日にスプレーをしておくと良いでしょう。

また、テープの場合はテープをワイシャツの襟に貼り付けて、直接肌がワイシャツに触れないようにする方法です。洗濯の時にはテープを剥がせば良いので楽です。

しかし、スプレーやテープを使う場合にも、人によっては皮膚がかぶれたりする場合がありますので、注意して使うようにしましょう。

以上のように、ワイシャツの襟汚れを落とす方法と予防方法を説明しましたが、一番重要なことは自分の体を清潔にしておくことです。

汗をかいたらこまめに拭く、毎日洗濯したワイシャツを着る、など、日々の生活の中で汗や汚れをそのままにしないことが基本です。