濡れた本や教科書を早く元に戻したいと感じたことはないでしょうか。
本が濡れた状態が長く続くと紙が破れてしまったり、インクが滲んでしまう可能性があります。
大切な本が濡れてしまった場合、一刻も早く乾かして元に戻す必要があるでしょう。
この記事では、濡れてしまった本や教科書を元に戻す方法をお伝えします。
本が濡れるとどうなる?
まず、本が濡れてしまった場合に考えられるデメリットを確認しておきましょう。
本が濡れてしまった場合にどのような被害を受けるか把握しておき、すぐに本を乾かすべきかを判断しましょう。
ページが破れやすくなる
本が濡れることによって、ページが破れやすくなってしまいます。
濡れたページは軽く引っ張るだけでも簡単に取れてしまう可能性がありますので、本が濡れた場合は安易にページに触れないようにしましょう。
ページが破れなかったとしても指の跡がついてしまい、シワとなって残ってしまう可能性もあります。
インクが滲む
本が濡れることによって、濡れたページのインクが滲んでしまう可能性があります。
ページのインクが滲むことにより、文字が読みづらくなってしまう可能性があります。
まだ読んでいないページが滲んでしまった場合、読む際に苦労することでしょう。
できる限り早く本を乾かすことによって、インクが滲み出ていくことを阻止することができます。
ページがよれる
本が濡れることによって、ページがよれてしまいます。
本のページがよれることによって全体が歪んでしまい、本棚に収納することが難しくなってしまいますし、見栄えも非常に悪くなります。
ページが濡れたまま放置するとよれた状態がクセになってしまい、乾かしても元に戻せなくなります。
本が濡れていることに気が付いたら後回しにはせず、すぐに乾かしましょう。
濡れた本の戻し方は?
濡れてしまった本を元に戻すには、どのような方法を取れば良いのでしょうか。
濡れた本の有効な戻し方をご紹介します。
ドライヤーを当てる
ドライヤーを本に当てて乾燥させる方法があります。
ドライヤーの温風を濡れた部分に当てて、水気を飛ばしていきましょう。
ドライヤーを使えば本全体を一気に乾かすことができます。
本が濡れてから時間が経っていない場合、ドライヤーで乾かすだけで元通りにできる可能性があります。
被害の拡大を防ぐためにも早めにドライヤーに当てましょう。
アイロンを当てる
濡れた本のページにアイロンを当てて乾かす方法があります。
この方法は本のページそれぞれにアイロンがけをする必要があるため、濡れてしまったページ数によっては非常に手間がかかるところが難点です。
ページ数が多い場合は、何ページか束にしてアイロンがけをするなどの工夫をしましょう。
ページごとに丁寧に乾かす方法であるため、確実に濡れた箇所を乾かすことができます。
本から完全に水気を取り去りたい場合はオススメの方法であると言えるでしょう。
冷凍庫に入れる
濡れた本を冷凍して乾かすという方法もあります。
冷凍庫内は乾燥しているため、濡れた本を徐々に乾かしてくれるでしょう。
冷凍庫内の結露によって生じた水滴に本が触れてしまうと本末転倒ですので、本をジップロックの中に入れてから保存すると良いでしょう。
紙を挟む
濡れたページの間に乾いた紙を挟み込むことで乾燥させる方法があります。
紙ナプキンやキッチンペーパーなど、吸水性に優れた紙を用いると良いでしょう。
ページに紙を挟んでから上から圧力をかけることで、乾いた紙にページの水分が移動するため、効率的に濡れたページを乾かすことができるでしょう。
重りを乗せる
いままでご紹介した方法によって本を乾かすことはできますが、本がよれた状態は直らない可能性があります。
乾かしても本のよれが残ってしまっている場合は、本に重りを乗せて数日間放置しましょう。
重りによってよれやシワが伸ばされるため、濡れる前に近い状態に戻すことができます。
本の扱いで注意すべき点は?
本は様々な理由でよれたりシワがついてしまったりします。
上記でご紹介した方法で元に戻すことは可能ですが、ダメージを未然に防ぐことができる方が望ましいでしょう。
本を扱う際に注意すべき点をご紹介しますので、ご参考にしてみてください。
水気を遠ざける
最も基本的に意識すべきこととして、なるべく本を水気の側に置かないようにしましょう。
飲み物を楽しみながら読書を楽しむ方もいらっしゃるでしょうが、本にこぼさないように注意してください。
コーヒーなど色素が含まれている飲み物をこぼしてしまった場合、濡らした本を乾かすことができたとしても色はついたままになってしまいます。
飲み物を飲む際は本は遠ざけておくなどの工夫をするようにしてください。
バランス良く本棚に収納する
本を保存する際は、バランス良く本棚に収納するようにしましょう。
本棚にぎゅうぎゅう詰めにしてしまうと、本を出し入れする際に本に圧力がかかってしまい、歪みやシワが生じてしまう原因になります。
ぎっちり詰まった本棚から本を出し入れした際に、一部のページを折り曲げてしまった経験がある方もいらっしゃるでしょう。
隙間に余裕の無い本棚を使い続けることで、本を出し入れする度に傷つけてしまうリスクが生じてしまう点に注意しましょう。
また、本棚の隙間を空けすぎることで生じるデメリットもあります。
本棚が空いていることで本が斜めに倒れた状態で保管されることになる可能性があり、歪みの原因となります。
本が斜めに倒れた状態が維持される時間が長いほど、歪みのクセは強くなります。
斜めに倒れている本を見つけた場合は、早めに戻して形を整えてあげるようにしましょう。
本棚は本が多すぎても少なすぎても問題があるため、本棚のサイズは計画的に選ぶようにしてください。
平積みをしない
つい本を平積みにしてしまいたくなる時もありますが、本の傷みの原因となるため平積みは避けるようにしましょう。
平積みによって本が歪む可能性があり、ページ同士がくっついてしまう原因にもなります。
本を開いたまま伏せない
しおりを使わない人は、呼んでいる途中に本を開いたまま伏せて置いておくことがあります。
開いたまま本を伏せることで本が裂けてしまう可能性があるため、伏せておくことは避けましょう。
ページに開きグセがつくだけならまだ良いですが、本が裂けてバラバラになってしまったら大変です。
長く付き合いたい本にはしおりを挟んで置いておくようにしましょう。
しおりも長期間挟み続けると色が本についてしまう可能性がありますので、長い期間しおりを挟んだまま放置することは避けましょう。
本を無理に開く
本に圧力をかけて大きく開くと、本の背の部分が壊れてしまう可能性があります。
本を読むときは無理に押し広げて読むことのないようにしましょう。
特に最初は固い状態ですので、買ったばかりの本をいきなり広げるとすぐに壊れてしまう可能性があります。
新しい本は優しく開いて徐々にならしていくようにしましょう。
本は丁寧に扱おう!
濡れた本を元に戻す方法や、本を扱う際の注意点をご紹介しました。
本が濡れてしまってもご紹介した方法である程度元通りにすることができますが、完璧に直すことが難しい場合もあります。
本の品質を保つためにも、本が濡れたり傷んだりするリスクを可能な限り回避するようにしましょう。
本と上手に付き合いながら、快適に読書や勉強を進めていきましょう。