カビキラーもカビハイターもどっちもカビの掃除をするための洗剤です。カビキラーはジョンソンエンドジョンソンが、カビハイターは花王が販売しています。

カビキラーとカビハイターは、販売会社の違いの他にも成分に違いがあるのかどうかを確認してみましょう。

そのうえで、どのような使い方が効果的なのかを紹介します。

 


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カビキラーとカビハイターの成分の違いを比較

 

 

カビキラーもカビハイターも主な成分は次亜塩素酸ナトリウムという物質です。次亜塩素酸ナトリウムとは強い殺菌力と漂白力を持つ塩素です。

次亜塩素酸ナトリウムは取り扱いに注意が必要な成分なので、カビキラーもカビハイターも以下のような点には気を付けるようにしてください。

 

 

台

 

 

まず、目に入ると失明してしまう可能性があるので、カビキラーやカビハイターを使用する時には目を保護するマスクやサングラスをするようにしてください。

もし目に入ってしまった場合には15分以上流水で目を洗って、その後に眼科を受診しましょう。誤って飲んでしまった場合には、無理に吐かずに牛乳や水を飲んで内科を受診してください。

また、次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性なので酸性の液体と混ぜると有毒なガスが発生してしまいます。

アルコールと混ぜても同様に有毒ガス(塩素ガス)が発生するので、他の溶液などと混ぜないように注意してください。

また、心臓に疾患を持っている人や呼吸器障害の病気を患っている人の利用は禁止されています。

 


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使用中に体調が優れなくなったり、気分が悪くなった場合にはすぐに使用を止めて、その場から離れるようにしてください。
かびた靴
カビキラーとカビハイターの成分にはほとんど違いはないのですが、細かい部分で微妙な差異があります。

例えば、カビキラーの界面活性剤にはアルキルスルホン酸ナトリウムが使用されていますが、カビハイターには純石けん分(脂肪酸ナトリウム)が使用されています。

石鹸メーカーとしては国内最大手の花王ですから、他の製品の開発で培った技術もカビハイターには投入されていると考ええることができます。

 

 

また、カビハイターには泡調整剤としてポリエチレングリコール硫酸エステルナトリウムが配合されています。

結果的にカビハイターの方が液だれしにくいので、効果があると感じる人が多いかもしれません。

カビキラーもカビハイターも中身を使い終わっても、詰め替え用の製品が販売されているので、利用するとお得に使うことができます。

 

 

どのような汚れやカビで使うと効果がある?

 

 

カビキラーとカビハイターの使い方は、基本的には同じなのですが、使用説明書によると微妙な点に違いがあります。

カビキラーはカビから15cmくらい離れた場所から直接スプレーをして、数十分後水で洗い流すように、とされています。

一方、カビハイターは10cmくらい離れた場所から直接スプレーをして、5分くらい置いてから水洗いする、とされています。

軽度のカビ汚れであれば、上記のような使い方で落ちるかもしれませんが、大部分のカビは頑固でなかなか落ちてはくれません。

 


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そのような場合には、カビキラーであってもカビハイターであっても、スプレーをしてから液剤が浸透する時間をもっと長くしたり、カビが繁殖している場所をラップで覆ってより浸透させるようにしたり、工夫することが必要になります。

カビキラーもカビハイターも、使用する場所別に様々な製品が販売されています。キッチンに最適な洗剤は、キッチン泡ハイターです。

そのまま使うことができますし、泡状になっているので壁にも使いやすくなっています。食器にも使うことができる洗剤なので、非常に便利です。
天井

 

 

ゴム製のパッキン部分にはゴムパッキン用カビキラーを使うと良いでしょう。ジェル状の洗剤なので液だれの心配もなく、ラップして使えば数時間で効果を実感できるでしょう。

お風呂の場合は、カビキラーでもカビハイターでもどちらでも問題なく使うことができます。ただし、使用する前にお風呂を乾燥させておくことが大切です。

また、カビ用洗剤をスプレーした後に布などで擦ることは絶対に止めましょう。カビを擦るということは、カビを他の場所に移動させていることに他なりません。

ラップなどでカビ用洗剤の成分を染み込ませたあとで水で洗い流した方が効果は遥かに大きいのです。

お風呂場でカビキラーやカビハイターを使ったあとにシャワーのお湯で洗い流している人がいるかもしれませんが、カビを予防するためにはお湯の使用は止めた方がよいでしょう。

お風呂の温度を下げてカビの活動を抑えるためには、冷たい水でお風呂場を洗い流してお風呂場全体の温度を下げておくことは大切です。

そのうえでお風呂の換気扇を回して空気を動かすようにして、換気をすればカビの発生予防になります。

お風呂場には人間の皮膚片や石鹸カスなどのカビの温床となるものが溜まっている可能性があるので、排水溝やお風呂場の隅などを毎日きれいにしておくことでカビ予防になるのです。

カビキラーやカビハイターを使って定期的にカビ掃除をすると同時に、こまめにお風呂場掃除をして換気・乾燥に気をつけることも大切です。