友人や会社の付き合いでお酒を飲むという方は多いでしょう。
お酒による酔いがどの程度持続するかがわかっていれば、お酒を飲むタイミングを上手に計ることができるでしょう。
この記事では、お酒がぬけたかわかる方法や、ぬけさす方法についてご紹介します。
車を運転する必要があるなど、計画的にお酒を楽しみたいという方は必見です。
お酒の酔いが抜ける時間は?
お酒の酔いが抜ける時間をおおざっぱにお伝えするのであれば、ビール一本分で3~4時間程度です。
しかし、お酒の酔いが抜ける時間は様々な要素によって変化します。
条件によっては長時間お酒が抜けず、翌日の朝に気が付かず飲酒運転してしまっていたという事態になりかねないため、注意が必要です。
お酒が抜ける時間に影響する要素を順番にご説明しますので、お酒が抜ける時間の目安を計る際の参考にしてみてください。
お酒の量
お酒の量によって抜ける時間は変化しないという考え方をする人もいますが、それは誤りです。
お酒を飲む量が増えることによって相乗的に抜ける時間も増えていきます。
1本分のアルコールを分解するために1時間必要なお酒がある場合、そのお酒を2本飲んだら分解されるまでに2時間かかることになります。
一度の飲み会で何杯もお酒を飲む人は、それだけお酒が抜ける時間もかかるということですので、油断して飲み過ぎることのないようにしましょう。
お酒の種類
お酒の種類によってアルコール含有量が異なるため、お酒が抜けるまでの時間が変化します。
お酒の種類ごとの分解時間の目安は以下の通りです。
ワイン1杯 1時間半~2時間
ビール1缶 2時間
日本酒1合 3時間~4時間
焼酎1合 7時間~9時間半
お酒の種類によってアルコール分解時間が大きく異なることが分かるでしょう。
特に焼酎は分解が遅いことが分かります。
お酒を飲むタイミング
お酒を飲むタイミングによっても酔いが抜ける早さは変わります。
睡眠中は起きている時と比べてアルコールの分解が遅くなるため、お酒を飲んでからすぐに寝ると酔いが長引く恐れがあります。
また、空腹時よりも食後の方がアルコールの分解が早くなります。
飲み会の際はお酒を飲むのみではなく、しっかりと食事を摂っておくことでお酒の抜けを早めることができるでしょう。
体重
体重によってもお酒が抜ける早さは異なります。
体が大きい方がアルコール分解を担う肝臓も大きいため、アルコール分解も早まると言われています。
体重1㎏あたり1時間につき0.1gのアルコールを分解できることが分かっているため、個人のアルコール分解時間を算出する際に利用されています。
お酒の種類ごとにアルコール分解時間の目安を掲載しましたが、こちらは平均体重を基準としています。
体質
体質によってアルコール分解時間は異なります。
人によってお酒に強い人もいれば弱い人もいるということは、飲み会などに参加した際に実感として理解することができるでしょう。
お酒を飲んで顔が赤くなる人は、お酒が抜けるのが遅い人です。
お酒に含まれるアセトアルデヒドが顔を赤くしますので、顔が赤い状態が続く程お酒が分解されずに残っていることがわかるためです。
お酒に弱くても顔に出ない体質の人もいるため、油断は禁物です。
性別
性別によってもアルコールの分解時間が異なります。
男性の方が女性よりも早くアルコールを分解可能です。
1時間ごとのアルコール分解量は男性で6g〜13g、女性で3.5g〜10.5gとなっています。
個人差はあるものの、男女間でアルコール分解量に差があることが分かるでしょう。
お酒の酔いが抜けたか確認する方法は?
お酒の酔いがぬけたかわかる方法をご紹介します。
以下の方法を参考に車の利用などを判断してみてください。
事前に計算しておく
自分の体重やお酒の種類などを考慮して、事前にアルコールが抜ける時間を計算しておく方法があります。
この方法では酔いが抜けたかを直接確認することはできませんが、事前に計算しておくことで抜けるであろう時間を知っておくことができます。
事前に計算して計画的にお酒を飲むという方法は面倒ですが、有効な方法です。
顔の色を見る
顔の色を見て酒が抜けているかを判断する方法です。
顔が赤くなりやすい人は、鏡で自分の顔を確認した時に赤みが取れていれば、ある程度アルコールが分解できていると判断して良いでしょう。
しかし、顔に色がでないからといって血中のアルコールが全て分解されているわけではありません。
顔が赤くなくても飲酒運転で引っ掛かってしまう可能性はあるため、法に触れるリスクがある場合等は顔の色のみで判断することは危険です。
口の臭いを嗅いでもらう
他の人に自分の口臭を嗅いでもらう方法があります。
自分では中々アルコールの臭いに気が付くことはできないため、他の人に確認してもらうことでお酒が抜けていないことに気づくことができる可能性があります。
仕事前でどうしても不安な場合などは、会社の人にお願いして口臭を確認してもらっても良いでしょう。
車を運転する必要がある仕事などは飲酒運転が社運に関わる可能性もあるため、警戒しすぎるくらいで丁度良いでしょう。
アルコールチェッカーを使う
最も確実な方法がアルコールチェッカーを用いる方法でしょう。
市販のアルコールチェッカーに息を吹きかけることによって、現時点での体内のアルコール量を測ることができます。
ちなみに飲酒運転と判断されるアルコール量の基準値は0.15 mg/L以上です。
アルコールチェッカーを使って0.15 mg/L未満の数値が出れば、車を運転しても問題無いと判断できます。
お酒の酔いを早くさますには?
お酒の酔いをできるだけ早くさましたいという人もいるでしょう。
お酒を早くぬけさす方法をご紹介しますので、ご参考にしてみてください。
寝る前にお酒を飲まない
睡眠中はアルコールの分解が遅くなりますので、寝る前にお酒を飲むことを避けることで早く酔いをさますことができます。
翌日仕事がある日は、夜遅くまでお酒を飲まないよう気を遣う必要があるでしょう。
食事を摂ってからお酒を飲む
お酒は空腹時よりも食後に飲む方がお酒が抜けやすくなるという特徴があります。
なるべく食後にお酒を飲むようにして、すぐにお酒が抜けるようにしておくと良いでしょう。
飲み会などは最初に乾杯してお酒を飲む可能性が高いため、事前に軽食を摂って対策しておくことをオススメします。
量を減らす
単純に飲むお酒の量を減らしてアルコール分解が必要な量を減らす方法です。
多量のお酒を飲むほどお酒が抜けるまでに時間を要することになります。
お酒を1杯のみに留めておくことで、飲み会が終了する頃にお酒が抜けきる可能性もあります。
必要に応じてお酒の量をコントロールすると良いでしょう。
水分で薄める
水分を摂ることで血中のアルコールを薄める方法があります。
お酒を飲む際は水やソフトドリンクを併せて飲むようにして、アルコールを薄めるようにしましょう。
あまりに多量の水分を摂ると血中の塩分も排出されてしまい、不調をきたす可能性がある点にもご注意ください。
水分を摂る際は、塩分も一緒に補給しましょう。
入浴する
入浴によってお酒を抜く方法があります。
入浴時に実感することは難しいですが、大量の汗が流れます。
血中のアルコールは汗によって排出されるため、入浴によって効率的にお酒を抜くことができるでしょう。
起床時にアルコールが抜けているか不安に感じる場合は、朝風呂に入ってみてはいかがでしょうか。